思うところがあり、今年から手話の勉強を始めました。
何かをコツコツと覚える、という作業を積極的にするのはかなり久しぶりのことで、大変そうに思えたけれど、指文字を覚え、いくつかの手話を覚えてきたら少しずつ面白くなってきました。
昨日のレッスンが3回目で、前回はダメだしが多かったのを踏まえ、今週は家でもよく勉強してから行き、たくさん褒めてもらいました(^^ゞ。
手話は表情が大切!
初めに指文字を完全に覚えるまでは面白くなかったけれど、それ以降はふだんの生活でも「これはどう表すのかな?」と、辞書を引く感覚でちょいちょいスマホで検索しては気軽に勉強しているので、ぜんぜん苦にならない。
むしろ表現はとても豊かで、数ある動画を見て回るのも楽しい。
↑先日の丹沢山行で見つけた樹。指文字の「ほ」!
しかし、とこの至近距離で指文字の練習をしていると、なぜかとこの耳が後ろに傾いていて、怖がっている。
かわいそうだから近くではやめたけど、不思議!!
私の手じゃないように見えるのかなあ。
なんかコニョコニョやってて怖いらしい
(実際ははもっと至近距離のときだったけど)
* * *
寒い週末で、きょう山に行けないのが残念。
朝から米パンを焼きつつシチューを作りました。
寒ーい日には、しみじみ身体の温まるものが嬉しいですね。
↑久しぶりのシチュー(「スープな日々」番外編かな)
みやま山荘での2枚に3人のスペースは、私が恐れていたほどピッチリではなかったけれど、寝返りもままならず浅い眠りを繰り返すうち早い朝を迎える。
せんべい布団に長いあいだ同じ姿勢でいたためか、尾てい骨が痛いであります(>_<)。
6時前に朝食の知らせで食堂に行くと、なんと朝から炊き込みご飯。
優しい味のご飯に、温かい味噌汁、有り難いことです。

↑みやま山荘の朝食
朝食のあと夜が明けるまでゆっくり準備を整え、お世話になった山荘のかたに挨拶をして出発。
山荘周辺の樹々は霧氷に包まれ、幻想的だ。
朝陽を浴びたブナ林が美しく、来てよかったと思う。
厳寒、急登を我慢して訪ねてきた者に山が見せてくれるご褒美だわ。

↑霧氷
↑朝陽を浴びるブナ
しばらくブナ林のなかをゆっくりと下っていくが、柔らかそうに見えていた薄い雪は凍結していて、滑りやすい。太陽が出た時間帯でもマイナス11℃なのだ。未明はもっと下がっていたのだから当然ですね。
滑る前の用心、と早めに軽アイゼンを装着した。

↑ブナ林
軽アイゼンを装着するとき、外すとき、休憩をしたとき、と数回ザックを下ろしたタイミングを利用して写真撮影。
あまりに気温が低いため、一眼カメラはザックに入れてなるべく外気にふれないようにし、昨年秋まで使っていたアウトドア仕様のカメラも久しぶりに活用した。だから今回の写真は一部古いカメラのものもあります。
↑青空とブナ
丹沢三峰の中峰・円山木ノ頭を越えるまでは、北面に残る雪に気をつけながらアップダウンを繰り返し、東峰・本間ノ頭に。
↑気持ちのいい登山道
本間ノ頭から金冷シまでが長く感じられたが、積雪も凍結箇所も徐々になくなってきたのは幸いだった。
金冷シの手前にクサリやハシゴのところがあって、雪があったり濡れていたりしたら怖かっただろうから。


↑クサリやらはしごやら
さて、金冷シのあとにひと休みをはさみ、あとはノンストップで一気に下る。
この先は有名なヒル出没エリアで、熊より怖がっている私は、冬でも生き抜いている個体だっているかもしれないわ、と神経質になっていたのでした。
だって、咬まれてもさわれそうにないもの、私。
熊なら睨みつけながら後退くらいはできそうな気がするが、ヒルは見ただけで気絶しちゃうかもしれないわ(>_<)!

↑紺碧の宮ヶ瀬湖が嬉しくこれだけは写真を残した
そのような事情で、ヒル出没エリアあたりから先は歩きやすさも加わって、写真もほとんど撮らずに登山口まで下りた。
登山口から三叉路バス停までは5分くらいだが、今日は通り過ぎて宮ヶ瀬まで歩きます。
こちらの「みはる」という旅館で日帰り入浴をしているところがあるのです(通常1000円)。
光明石の湯だそうで、2日分の汗を流し、身体を温めることができた。
ホームページの入浴案内のページに割引券がついているので利用を考えているかたは印刷していくといいですよ(*^^*)。⇒コチラ
このあとバス停近くのお店で揚げたてのカレーパンを買い、バスを待ちながらいただいた。
サクサクしていて大変おいしかったでございます。
身体はぽかぽか、空き腹も落ち着いて、バスの中で爆睡したことは言うまでもありません。
(1/11UP)
1日目:渋沢駅北口=(神奈川中央交通バス)⇒大倉→堀山の家→金冷シ→塔ノ岳(1491m)→竜ヶ馬場→丹沢山(みやま山荘泊)
2日目:みやま山荘→瀬戸沢ノ頭(1375m)→太礼ノ頭(1352m)→円山木ノ頭(1360m)→本間ノ頭(1344.9m)→金冷シ→高畑山→御殿森ノ頭→三叉路→みはる(日帰り入浴)=(神奈川中央交通バス)⇒本厚木駅
丹沢山は、都心から近い百名山でありながら日帰りにはやや厳しく、これまで機をのがしてきた。
丹沢三峰や堂平など、ブナの美林で知られるエリアもあり、冬のブナ林をお目当てに連休を利用して歩いてきました。
というか、山ヒルが怖くて冬以外近づけないというのが正直なところなんですけれど(^_^;)。

↑丹沢山のブナ林
冬の丹沢に入ったことはほとんどなく、登山道の凍結に備えて6本爪のアイゼンをザックに忍ばせたり、一週間前から降雪がないかなどをチェックして情報収集に努めたり、いつもより用心深く準備した。
しかし渋沢駅から大倉へ向かう7時50分発のバスには登山者が大勢乗車していて、大倉を出発してからも登山道は終始にぎやかである。
また天気も上々で、積雪も凍結しているところもなく、やや拍子抜けしたほどであった。

↑見晴茶屋から街を見下ろす
しかしながら大倉尾根は、風邪ぎみの身体にはつらく、休んでばかりでやたらに時間がかかってしまう。
大倉尾根は丹沢のなかでもよく歩いていて、不安が少ないことから登りに選んだのだけど、大倉の標高が290m、塔ノ岳は1491mだから、標高差は1000m以上あり、体調不良のときに選ぶ山ではないと明言できます(*_*;。
今回は日帰りでないのが幸いで、たくさんの登山者に抜いてもらいながら、ゆっくりと登る。
ただし気温は相当低いので、身体が冷えないように休憩も5分以内にとどめるようにした。


↑急登を我慢して登っていくと、だんだんよい雰囲気に
駒止茶屋を過ぎると、樹間から富士山の姿が見られるようになり、裾を長く引いた均整のとれた美しい山容はいつ見ても嬉しくなる。
↑富士山
やっとの思いで登り着いた塔ノ岳山頂は、大勢の人で大にぎわい(12:05)。
あちこちでガスバーナーの音とともにいい匂いが漂っている。
あまりにゆっくり登ってきてしまったために、富士山はすでに雲に隠れてしまったけれど、折り重なる山々の美しいこと。
↑塔ノ岳山頂からの眺め
↑山頂付近には鹿の姿も見られる
寒いので持参のコーヒーとドーナツでひといきついたら、あまり長居せずに丹沢山へと向かう。
こちらは山の北側のため、登山道脇に雪がちらほら見られたが、凍結箇所もなく歩くことができた。
↑丹沢山へ向かう登山道
塔ノ岳から丹沢山へは気持ちのいい稜線歩きが楽しめ、大山を振り返り、西丹沢方面の眺めを楽しむ。そうとう寒いけどね(>_<)!!
↑稜線より西丹沢方面を望む
↑西陽を浴びる大山が神々しい
竜ヶ馬場もちょっと写真を撮って先を急ぎ、なんとか14時前にみやま山荘に到着。
丹沢山からの眺めとか、もういい(笑)。
あまりに寒いので山荘にそのまま直行した私です(憐れ百名山!)。
↑みやま山荘
受付で本日は「2枚の布団に3名でお願いします」と衝撃のお知らせ。
こんな寒い時期にみんな物好きだなあ!!と混雑ぶりに呆れるが、私もその一人なのであった(-_-;)。
荷物を置いてようやく人心地ついたので、夕食までに先ほどスルーした丹沢山からの眺めを観ておきましょう、ともう一度、氷点下の外に出たものの……。
写真を一枚パチリしたら、再び退却〜!
↑丹沢山山頂からの眺め
さて、みやま山荘は「食事がいいよ!」とはネットでも今回出会った登山者の話でももっぱらの評判で、とても楽しみにしていた私。
その評判は、真実でありました!!
山小屋でこんなご馳走食べたの初めてよ。
混んでいたのには参ったが(しかも男女同室)、とても美味しくいただいて、早めに眠りにつきました。
↑みやま山荘の夕食(すき焼きに感涙!!)
(1/9UP)
*2日目につづく
空気が澄み渡る冬になると、富士山に近い山に行きたくなります。
お正月の初登りにもふさわしいかと、少し遠出をして富士五湖の精進湖(しょうじこ)から本栖湖(もとすこ)を見下ろすパノラマ台を歩いてきました。
登山コースは約2時間半、東海道自然歩道を含みよく整備されたコースで、初級者向き。冬の陽だまりハイキングに最適です。

↑コースマップ
当初、電車とバスの利用を考えていましたが、案外交通費がかかってしまうこと、バスの本数が少なく不便なことから、今回はmちゃんに車を出してもらい、パノラマ台下の無料駐車場に車を駐(と)めて一緒に歩くことにしました(8:00)。
バスがうまくなかったら、駐車場まで歩いて戻ろう作戦です。

↑精進湖
朝陽を反射してキラキラを輝く精進湖を見ながら登山道をゆっくりと登っていきます。
雑木林にも陽が射して明るく、気持ちがいいコースです。


青空の下のんびりと登っていくと、谷にかかる桟橋が現れ、そこから見下ろすと、すでに精進湖はずいぶん小さくなりました。
雑木林にはブナの樹も交じり、とりわけ大きな樹も見られます。
今年は山歩きのテーマを「ブナ」にしたので、巨樹に出逢ったら測ってみましょう、とメジャーまで用意してきましたが(笑)、登山道から急斜面に向かって伸びているので、測るのはちょっと難しい。

↑小さくなった精進湖
ブナの巨樹今日はゆっくりペースで登っていき、1時間半かけてパノラマ台へ(9:30)。
ちなみにガイドブックの参考歩行時間は1時間5分です。

↑パノラマ台から望む精進湖方面

↑富士山方面

↑本栖湖方面
今日はお正月ということで味噌雑煮にしようと、お味噌汁とおもちを用意してきたのだけれど、風が冷たくて山頂に長居をするのがつらく、結局お味噌汁だけを飲んで先に進むことにしました。
精進湖に別れを告げ、本栖湖に向けて下ります。

↑ブナ林。小動物のお住まいになりそうな穴があいているわ。
影は私のものです。「明けましておめでとうございまーす!!」
下山コースも気持ちのよい雑木林で、機嫌よく歩いていくと30分かからずに烏帽子岳(えぼしだけ)の山頂に着きます。
標識はなく、小さな建築物と三角点のある山頂です。
ここから城山方面へ向けて下ると、下山後の駐車場までの距離が多少短くなるはずですが、それらしき道を見つけることはできず、東海道自然歩道のわかりやすいコースで下山します。
正月早々に道迷いしてもなんですからね。

↑気持ちのいい雑木林が続きます
烏帽子岳から本栖湖隧道バス停まで、休憩を5分はさみ、50分ほどで下山できました。
そのあとは車道歩きで本栖湖バス停まで移動し、予想どおりタイミングのよいバス便もなく、そのまま139号線で北上します。
道々にはムラサキシキブがたくさんの実をつけていました。

↑ムラサキシキブ
車道歩きは1時間ちょいくらいだったでしょうか。
さすがにちょっと面倒くさくなってきましたが、登山コースが軽めなので、車道歩きを足してちょうどよい運動になったかと思います。
歩数計で確認すると、2万歩にちょっと足りないくらいでした。
このあと駐車場のすぐそばに建つ山田屋ホテルの日帰り入浴で、すっかり冷えてしまった身体を温めてから帰路につきました。
湯は上九温泉で、日帰り入浴料は800円でした。
(1/3UP)
* * *
一 陽 来 福
2011年はたいへんな一年でしたが、新しい年は笑顔の多い善い年にしていきたいですね。

↑ちなみにとこちゃんは、この春で12歳になります。
2012年は、上の山行記にもちょっと書きましたが「ブナ年間」と定めました。
美しいブナ林を中心にして山を歩いてみようと思っています。
そして隠れテーマは「復興支援」。
山の視点から見た東北は、そのまま「ブナ帯」でもありますから、2012年は東北の名山を織り交ぜていいきたいと思っております。
ただし私の山行は日帰りがメインなので、昨年の「秩父年間」のように「東北年間」と定めて通うのには距離的にも時間的にも予算的にも;、無理があるため、「ブナ」をテーマにした次第です(^^ゞ。
そして一年に一度のメインイベント、夏山は、北アルプスの続きです。
燕・常念から始まった北アの山旅は、2年目の三俣蓮華、3年目の雲ノ平・夢ノ平を経て、昨年ようやく五色ヶ原まで北上してきました。
5年目の今年はいよいよ?高山植物のメッカ白馬三山を歩きたいと計画しています。たくさんの花に逢うのが今からとても楽しみです。
「歩いてみたくなるような山行記」を目標に、今年も一山一山つづっていきますので、また一年、どうぞお付き合いください。
りことこともに、本年も宜しくお願いいたしますm(__)m。
冬になると地表付近にできる霜柱。
それとは別に、植物にも同じ名前のものがあります。シソ科の多年草のシモバシラ。
名前の由来は、冬になると根元のほうに霜がつき、その姿が霜柱に似ているため。
「氷の花」などともいわれ、冬の山の風物詩です。

シモバシラ/霜柱(シソ科)
今日はそのシモバシラをじっくりと観察しながら、高尾の山々を縦走しました。
最後は薬王院にこの一年を無事に過ごせたことに感謝してお参りし、山上カフェ、キッチンむささびで友人と合流してプライベート忘年会で2011年の山納めとしたいと思います。
高尾駅を8時に出発する陣馬高原行きのバスに乗り込んで、終点で下車。
天気のよい週末は臨時便が出るほど人気のバスも、今日は1台であった。
気温を確認すると、マイナス2℃で、寒いはずです。

登りはじめは針葉樹林
それでも登山口まで車道を20分ほども歩くと身体があたたまり、ウエアを1枚減らしてから登山コースに入る。
寒がりなので、ウエアの下に着ていたフリースはないとまだ無理ぃ(>_<)。
針葉樹の森をぐいぐいと登っていくと、やっぱりすぐに暑くなってきて、ようやくウールシャツだけになって歩く。
氷点下の山で、ウールシャツだけで歩けるほどぽかぽかになる登山の運動量はたいしたものです。

広葉樹林に移行しました
少しずつ針葉樹か広葉樹の森に移行し、暖かい陽射しも降り注ぐなかを歩けるようになる。
シモバシラを見落とさないように!!とペースをゆっくりにして登っていくと、左側にたくさんのシモバシラを見つけることができた。
前方には和田峠からの道、分岐に立つ道しるべも見えている。

↑シモバシラ
いろんな形をしたシモバシラをじっくり堪能して満足し、陣馬山山頂へ向かう。
本家の霜柱も地面から露出していて、綺麗。
霜柱

山頂付近の気持ちのいい雑木林(遠回りしたみたいだが)
陣馬山山頂からは富士山がくっきり。青空に白馬像もよく映えている。
あまりに素晴らしい景色なのでつい長く休憩してしまったが、今日は先が長いのでサクサク歩かないとね。

↑陣馬山から望む富士山
↑陣馬山山頂の白馬の像
しかし陣馬山山頂から少し下ったてころにもシモバシラを見つけて再び観察。

↑シモバシラ
その後も標高700m前後の北面でよく見かけた。ちゃんと観察したのは初めてだが、きっとこれまで見てるのに観てなかったのだろうと思う。
↑登山道
↑樹間から見える富士山
↑霜柱
気持ちよいなだらかな尾根をずんずん歩き、景信山へ。
こちらの景色もまた素晴らしい。
ここのお茶屋さんは、なめこ汁が名物で、今回はじめていただいたらとても美味しかった。
気温が低いなかでいただく熱い汁物はなによりのご馳走。

↑景信山からの眺め
景信山をあとにして、ぽかぽか暖かい中を下っていると、一輪のスミレを見つけた。
間違って咲いてしまったようだけど、寒さにびっくりしたでしょうね。
山は冬に入ったばかり。山の冬は長く厳しく、春はまだまだ先だよ。


↑今回はシモバシラ特集よ(笑)
ところで今日は、このあたりで「てんぐトレイル」なる大会が開催されているようで、景信山を過ぎてから、コース案内の表示を見かけるようになる。
また、薄着に小さなリュックを背負った選手が駆けてきては抜いていく。
背後を迫ってくる足音に何度も立ち止まっては道を譲りながら歩くが、だんだん面倒くさくなってしまった。

↑山々の連なりが美しい
道がいくつかあるところでは、なるべく選手とかぶらないようにして小仏城山へ。
トレイルコースは、城山から日影のほうに下るらしく、ようやくマイペース登山に戻ることができた。

↑ススキ道
高尾山へは一丁平を経て、もみじ台を南側のコースで巻く。陽のよく当たる暖かい道だ。

↑葉っぱアート
高尾山山頂に14時に到着。
朝はクリアだった富士山は、いまはシルエットのよう。

↑高尾山から観た富士山方面
このあと薬王院にお参りし、待ち合わせの場所に15分前に到着。ナイスな時間配分であった。

↑薬王院
リフトで上がってきた友人2人と合流してキッチンむささびへ入ったのが15時前。
昨年夏のビアマウントがなかなかだったのに気をよくし、同じメンバーで再び飲み会を企画したのだが、今回は少しがっかりさせられた。
夏よりかなり料理が少ないのはいいのだが、大半が冷めているのだ。
ワインによく合うメニューが多かったのは嬉しいが、もう少し早い時間に行かないとダメかもしれない。
16時半に出て、表参道コースをお喋りしながら下っていくと早い早い。あっという間に下山して、2011年最後の登山を終える。
全34回、秩父札所ときっかり同じ数でまとめた。
この一年、山旅記を読んでくださり、本当にありがとうございましたm(__)m。
* * *
年末進行で目が回りそうな、というか頭がおかしくなりそうな怒涛の2週間が過ぎ(それでも山は行った、笑)、今年も残すところあと1週間。
おととい早朝に連絡があり、親戚にご不幸がありました。
連絡があったときも、まだ空が暗いうちから仕事をしていた私。
「とても行けるわけない!!」と、なんの迷いもなく、そう思った。
往復だけでも10時間かかるところに「(いわゆる)駆けつける」なんて非現実的だし、ただでさえ事務所ではみんな苦しんで過労ぎみのところに、私の抜けた分の仕事がのしかかるなんて、そんな無責任なこと、私にはできない。
私がいなくても通夜も葬儀もなんの問題もなく進むだろうが、途中まで進めた仕事は私が責任を持ってやるしかないではないか、と……。
小さな会社の、一年で最も忙しい時期に、代われる者などいるわけない……。
でも、今こんなことを書いているのは、本当はよくわからないのだ。
いつもメールをくださる「山のお母さん」ことUさんが、自分の娘なら「会社をクビになっても駆けつけなさい、と厳しく言うよ」と叱ってくださり、私は仕事を猛烈に進めながらも、頭の隅で考えさせられた。
そのときは「そんな無責任なことできるわけない」と返信したが、いちばん厳しい日だったその一日が過ぎた翌日になると少し冷静になり、「本当に不可能だったろうか?」と迷いが生じた。
日帰りで10時間かけて「駆けつけ」、1時間くらい顔を出して帰京させてもらい、仕事は新幹線の中も進め、戻ってから徹夜してやるとか、なんとかなったのではないか?、とか、そのあと倒れるなら倒れればいいではないか?、とか……。
今後、あのときりこさんは来なかった……などと何年も何年も言われ続けることに比べれば、倒れたって、それはそのときだけのことなのだから。
私は「生きている者たちの生活・人生のほうが大切」と思っているので、同じような状況で、同じようなことがあれば、また不義理をするのだろうな、とは思う。
そのことが正しいか、正しくないかって、今の私にはわからない……。
東京時間に生き、一日一日が過密で、時間を惜しみながらせかせかと暮らしている私は、なにか大切なことを見失っているかもしれない、とも思う。
でも遠くの親戚より、いつも自分の周りにいる仲間にのしかかるであろう負担のほうが、どうしようもなくリアルなのだ。
私が会社をクビになったからといって親戚が助けてくれるわけでなし、困るのは結局のところ自分で、私はこの先も何年もしっかり生きていかなくてはならないのだから。
「スローライフ」とかいつも言っているくせに、ぜんぜんスローでない私。
山のお母さん、叱ってくれて、ありがとう。
言うことを聞いて「会社クビになって駆けつける」はできなかったけど、叱ってくれて、私をちょっと立ち止まらせてくれたことに感謝しています。
明日から田舎に行きます。葬儀もきょう終わっちゃったけど、親戚のところにも顔を出してお焼香させてくださいと頼んで、言いわけしないでお詫びしてきますね。
(12/22晩UP)
丹波天平(たばでんでいろ)は、奥多摩の地図に「広葉樹木が美しい尾根道」 「雑木・カラマツに囲まれた草原」と書かれていて、ずっと気になっていた。
静かな雑木林歩きを期待して、向かいました。
奥多摩駅から丹波に向かうバスの始発は9時30分で、それではあまりに遅いため、西鴨沢行き6時55分発のバスに乗り、終点から親川(おやかわ)までは徒歩とする。
西鴨沢バス停から親川までは30分ほどで、寒さでかたくなっている身体を温めるのにちょうどいい。
親川バス停まで行かずに手前で右側に登山口の道しるべが現れる。

↑登山口
終点で降りたのは私と男性登山者だけだったので、同じコースかな、と思っていたら、後山林道から一般登山道じゃない尾根へ向かうということでした。
そんなわけで、一人、登山道へと入っていく。
熊が出没しそうなエリアなので、今日は早めに熊鈴をつけた。

↑登山道
登るにつれ、昨夜に降ったらしい雪が現れはじめる。
バスの中から雪化粧した山々が見えていて、アイゼン携行のことが頭になかったことは失敗だったと思っていたが、あまり厳しい状況なら撤退すればいいのだから、とここまで登ってきたのだった。

↑うっすらと雪が見えはじめる
30分くらい登ったところで廃屋が現れる。昔はこのあたりに集落があったのですって。
廃屋の石垣に荷物を置き、深山に入る前に休憩させてもらった。気温はマイナス5℃とかなり低いが、身体はもうぽかぽか。
廃屋
空は青く、空気は澄み、素晴らしい冬の山日和。
このぶんでは、ひなたの雪はすぐにとけるかな、と期待しながら登っていくが、ますます雪は増えていき、図らずも今冬初めての雪山歩きとなる。

有り難いことに、私の前に犬を連れて歩いている男性(たぶん)がいて、雪に足跡がついている。
コース上には要所ごとに道しるべ、ところどころに赤いテープがあって、きちんと確認しながら歩けば登山道が雪で覆われていても迷うことはなさそうだが、やはりほかに人がいると思うとほっとする。
↑コースを先行しているかたの特徴ある足跡
(に、チョロチョロ寄り道しながら一緒に歩いているらしいワンちゃんの足跡も交じる)

↑さらに雪は増えていく
日陰に入ると雪はさらに増えていき、標高が1000mくらいになると、完全に雪山歩きの登山になる。
その頃には広葉樹が増え、雪をのせた樹々の美しさ、雪面に映る影、真っ青な空とのコントラストにただただ魅せられ、最初の雪山への不安は払拭された。



↑楽しい雪山あるき
標高が上がるとまわりの山々も樹幹越しに見えるようになり、山を歩ける幸せをしみじみと思いながら大切に歩く。
↑樹幹越しに見える山々
ブナの巨木
↑「私の懐にお入りなさい」と誘っているよう
↑カラマツ林
10時40分に丹波天平に到着。
名前のとおり、平らで、しかも今日は一面の銀世界。

↑丹波天平


↑天平周辺の様子
今日はここでお昼ごはんにする予定だったけれど、これでは腰を下ろせるところもなく、そのまま進むことにする。
雪が少ないところまで歩いたら、腰をおろせる切り株などがあるかもしれないし。
↑青空とカラマツ
↑尾根上から飛竜方面が見える
↑どこまでも続く雪道
さくさくと真っ白な雪道をサオラ峠に向けて歩いていくと、「展望台」と書かれた道しるべが現れる。丹波山の山頂になるらしい(標示板あり)。
足跡のない雪原を登ってみると、樹幹越しに山々を展望することができた。
鹿倉山をはじめ、頭だけ、銀色の富士山も確認できる。
↑左奥に富士山も写っているのですが、空に溶けちゃっていますね
そのあとも楽しい雪山歩きが続く。
標高は1400mくらいでブナも増えてきて、とてもいい雰囲気だ。
↑色っぽいブナを撮ってみました
↑クリスマス用のケーキみたい
↑熊の爪跡
サオラ峠に到着(11:50)。
先行しているはずの犬連れ登山者にはついに追いつかなかったようだ。
しかし峠には2人組の若者が食事休憩中で、今日初めて人に会うことができた。
おじゃましても悪いので、またもや休憩なしでそのまま下山にかかる。
↑下山路も日陰は雪が多い
つらら
丹波から飛竜または雲取方面へ登っている登山者はほかにも何組かいるようで、雪もよく踏まれている様子であった。
しかし先へ進むかたはすでにサオラ峠を過ぎたあとらしく、このあとに出会ったのは3人組の登山者だけであった。

落ち葉道
雪の吹きだまりとなっている道の細いところを慎重に歩き、つづら折れに下っていくと、徐々に雪は減っていき、ぽかぽかとよく陽の当たる気持ちのいい尾根へと変わっていく。
ふかふかの落ち葉道を踏みしめて歩くのも、また雪道歩きとは別の楽しさで、今日はなんともぜいたくな山旅だ。
↑尾根から麓の丹波村が見えてきました
山王沢というところまで下ると登山道の向きが変わり、日陰へと入っていく。
少し寒くなってきて、3時間ぶりに休憩をとってフリースを着込んだ。
休憩ついでに持参のおにぎりも一つパクリ。
↑霜柱
↑登山道も針葉樹林に変わる
休んでまた元気が出たところで、最後のひと下り。
さくさくと下っていくと、すぐ近くに民家や畑が見えてきた。
↑民家の屋根が見えている
動物が畑を荒らさないように、山と民家の間にある畑には柵が幾重にもなっていて、開けては閉めてを繰り返して里へと至る。
畑では村民がゆったりした動作で作業中で、平和でのどかな村の様子であった。
↑登山口。下山してから「熊出没」の看板が;;
今日は冬の山歩きの定番で、丹波山温泉「のめこい湯」で温まって帰る予定にしていたが、丹波バス停に着いたのが14時で、次のバスが14時15分といい感じになってしまったので、そのままバスに乗り、帰路についた。
山の中で昼食タイムをとっていたら、このバスには間に合わなかっただろう。次のバスは16時半で、その間にゆっくり温泉へという計画だったので、入っていってもよかったのだけれど、それはまたの機会にしよう。
このコースが私はかなり気に入り、また季節を変えて訪ねたいと思っている。
新緑の雑木林を堪能したいときの春の山歩きに、あるいは褐色に色づいたカラマツ林を歩くために秋に歩くのもよさそうで、温泉もそのときまでのお楽しみにしておきましょう(*^_^*)。
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