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秋の大日三山へ 3

3日目:大日小屋→大日平山荘→牛首→猿ヶ馬場→大日岳登山口→称名滝展望台→称名滝バス停=(立山黒部観光バス)⇒立山駅=(富山地方鉄道)⇒富山駅

 

↑大日三山コース絵図

 

5時起床。

今日は朝から降られることを覚悟していましたが、外に出てみるとまだ降り出していません。

それならと寝床をたたみ、ザックに荷物を詰めて外に出ました。

朝食は自炊にしたので、まずは湯を沸かし、コーヒーを淹れます。

湯を沸かしながら、ようやく全貌を現した剱岳の威容じっくりと眺めます。

 

↑中央が剣岳、右が奥大日岳

 

ブランデーケーキだけで簡単に済ますつもりでしたが、いやまてよ、降り出したら途中で食べたりできないかもだぞと思い直し、そのあとでフリーズドライのにゅうめんも食べました。

コレ、美味しい。

昨日の夕食とかぶってしまいましたが、山でにゅうめんはイケるというのは今回の学びであった。

 

↑大日岳

 

大日小屋の水は、1km下の沢から引いているそうで、飲用には煮沸してくださいと洗面所の貼り紙にありました。

でも大抵の山小屋では湯を有料または無料で分けてもらえるので、昨日訊いたら食事のときに「お気持ち」入れてもらい、分けてくださるとのこと。

昨日の夕食のときにも、「湯」「茶」と書かれたポットややかんが並び、貯金箱が添えてあるだけで、ご自由にどうぞ式。心憎い。

そんなわけで、雷鳥沢ヒュッテで300円も出して買ったオレンジジュースを温存し、昨日はチャリンとしてはお湯、お茶でマイ水筒を満たし、今朝もさらに熱々の湯をいただいてから出発することができました。いい小屋ダv。

大日小屋は、山小屋嫌いの私のハート鷲づかみだわ。

 

↑中央に薬師岳、ほか立山、室堂平、弥陀ヶ原などを見下ろす

 

剱岳を見納めて下り始めると、すぐに大きくどっしりとした山が視界に入ります。

えーと?と通りかかりのかたに確認したら(すぐ訊く課(ーー;))、薬師岳でした。

薬師岳って、大きいのだなあ……!

薬師、立山、大日にぐるりと守られて弥陀ヶ原が平らかに横たわり、眺めてもながめても飽きない美しさです。

 

↑眺めのいい小屋から間もなくの道

 

で、写真を何枚も撮りながら愚図愚図していたら、ポツポツと雨が降り出してしまいました。

覚悟はしていたし、このあとさらに降るでしょうから、迷わずレインウエアの下をはき、ザックカバーを装着。

美しい景色とお別れし、登山道は石がゴロゴロする難儀な局面に。

 

↑岩のゴロゴロする道

(この辺りはまだ写真を撮る余裕があったのだが…)

 

雨に打たれ、よく滑る岩コースの下りは神経戦です。

足の置き場を一足一足選んで下り、水場の辺りで集中力が切れ始めたので、無理せず小休止。

温存していたオレンジジュースで、糖分と水分を同時補給していたら、三人組が抜いていきました。

私よりずっと年上のご婦人がた、下り技術がすごいわあ、と感心していたのですが、あとで地元のかたと知れました。通い慣れた山だそう。

 

↑木道が現れ、ほっ

 

私もここは頑張りどころ!と覚悟を決め、再び足元に集中して下ります。

三人の先頭のかたが、しばらくしたら木道になるから、と話していたとおり、木道が現れたときはほっとしました。

そして眼下には、紅葉で彩られた大日平がのびやかに広がり、またまた美しいことといったら!

来てよかった〜と心から思いました。

 

↑大日平山荘へ向かうゆるやかな下り

 

紅葉を見ながらご機嫌に木道を歩いていると、地元三人組がベンチで休憩をしています。

ビューポイントの休憩場所も心得たもの、という感じです。

少し立ち話をして歩き出して間もなく、濡れた木道で足が滑ってズッテン!と転び、したたかに腕を打ちつけました。イタイ……。

ここまでの難儀な岩と根っこの急下りでは一度も足を滑らせなかったのに、気をゆるめた矢先に。

青あざができそ、と腕をさすりさすりして、下り、大日平小屋に着きました。

 

↑大日平山荘

↑ブランデーケーキとカフェオレで休憩

 

小屋前のベンチで休憩し、トイレもお借りして(100円)、仕切り直して再び歩き出します。

大日平一帯は、2012年にラムサール条約に登録されたとのことです。

 

↑大日平

↑ラムサール条約に登録された湿地であると案内板あり

↑紅葉が美しい木道

↑紅葉

 

↑前大日岳が大日平を見守る

 

1時間弱、ゆったりした湿原と美しい紅葉を楽しんで木道が終わったと思いきや、再び急な下りが続きます。

クサリ、ロープ、ハシゴが要所に設置され、本格的な雨がその難易度を増します。

悲壮な気持ちになってしまいそうですが、そんな場合でもなく、やはりここは修業ぢゃと覚悟を決めて集中し、命懸けで下ります。

 

↑ハシゴ、クサリ、ロープと続く

 

急坂が続いた先に小広いエリアがぽかりと出てきて、集中力を切らさないために小休止することに。

オレンジジュースを飲んでひと息入れたときに、目の前の標識に気づきました。

 

「←称名滝 猿が馬場 牛ノ首

 

嗚呼、ここでしたか、休憩しなかったら通り過ぎてしまうところでした。

 

↑猿ヶ馬場の標識

 

再び歩き出してすぐ勾配がゆるんだので、下から馬に乗ってきた猿もここで馬を降りる、ということかなあ、などと地名の由来を推理したのですが、この推理は没みたい。

なぜなら、急坂は続きました(ーー;)。

 

↑つづら折れの急坂

 

再び集中して慎重に下っていくと、ようやく勾配がゆるみ、緑豊かな樹々に囲まれ、標高が低くなったのを実感しました。

歩きやすくなったためペースが上がり、サクサクと下っていくと、真ん前に車道が現れました。

「大日岳登山口」の標識で無事に下山したことを確認できました。

 

↑勾配がゆるむ

↑ヤマハッカ

ちぎって匂うと、爽やかな香りが

 

道の端にベンチが設置されているので、まずは折りたたみ傘を出し、ストックをしまいます。

そのまま称名滝バス停まで下ってしまいたかったですが、時間はあるし、次の機会がいつになるかもわからないのだから、と称名滝の展望台に向けて車道を上ります。

日本一の落差を誇る滝ですから、一度は観ておかなくては。

 

↑称名滝。顔を左にかしげてご覧ください。

てか、どうしたら90度回転するのだ(-_-;)?

 

登山口から展望台までは15分ほどで、雨で水量が増した滝は迫力満点。

ポジションを変えて何枚か写真を撮り、眺めながら休憩をとり、後にしました。

 

称名滝バス停までずんずん下り、バスの待合所に着いたら、大急ぎでレインウエアを脱いだりなんだりし、13時5分発のバスに間に合わせました。

バス停から5分くらい上にはレストハウスがあり、そこで昼食をいただいて1時間後のバスに乗るということもできたのですが、服が湿っぽいし、早くホテルに着いて着替えたかったので、忙しい思いをしてそのバスに乗り込んだのでした。

 

バスが立山駅に着き、すぐに電車の乗り場に行くと、すでに電車がホームに入っていて、やはり買い物する時間もなく乗り込みました。

残り物のおやつで空腹を紛らわし、富山駅に着。

常宿になりつつある駅前のビジネスホテルに着くと、少し早かったですがキーをもらえ、送っておいた荷物を受け取ります。

ユニットバスで汗を流し、清潔な服に着替え、ようやく人心地ついたのでした。(10/2UP)

| りこ&とこ | 18:00 | comments(4) | - |
秋の大日三山へ 2

2日目:雷鳥沢ヒュッテ→新室堂乗越→奥大日岳(2605.9m)→中大日岳(2500m)→大日小屋→大日岳(2498m)→大日小屋(泊)

 

外が少し明るくなってから目覚め、寝坊したあ!とガバッと起きると、皆さんスヤスヤとまだ寝ています。

アレェ?と時計を見ると、やはり5時です。

親しみやすいかたが多いわと感じた今回の相部屋でしたが、ノンビリさん大集合かな。

でも、山時間は自分で決めることなので、私は一人起き出し、身支度を始め、そっと部屋を出ました。

部屋の外では、もう洗面所やトイレで各自支度をしていて、1階はコーヒーが淹れてあり、いい香りでした。400円と気軽な料金ではないので、自分で淹れました。

朝食はフリーズのリゾットをお湯で作っていただきました。100kcalもなく、登山に必要とされるエネルギーには足りないですが、休憩時に補給することにして、6時15分に出発。

 

↑お世話になった雷鳥沢ヒュッテ

↑雷鳥沢を渡る

 

雷鳥沢キャンプ場にはたくさんのテントが張ってあり、皆さん朝食タイムであたりにいい匂いが漂っています。

テント場を抜け、剣御前への道と分かれ、大日岳のコースに入ります。

 

↑登山道の様子

↑剣御前と道を分ける

 

しばらく山をサボったからかな、身体に柔軟性がなく固い感じがし、ゆっくりと足を運びます。

雷鳥沢と地獄谷、各山小屋を見下ろしながら登っていき、稜線に出ます。

大迫力の剣男爵を期待していましたが、雲の中でした。

 

↑木道

↑ナナカマドが赤い実をつけている

↑地獄谷を見下ろす。

前の白い建物が雷鳥沢ヒュッテ、いちばん手前はロッジ立山連峰

 

気温はそれほど低くないのですが、風がやや強いため、歩き出しから着ている薄手のレインウエアの上は着たまま歩きます。

1時間半ほど歩いた登りがきつくなる手前で甘い飲み物とブランデーケーキでティータイム。

昨日、雷鳥沢ヒュッテの前から大日岳方面を見たとき、3つのピークがキチリと見え、なるほど三山だわと思ったけれど、奥大日岳に至る前に小ピークがあるし、違うかもしれない。

 

↑稜線より剣方面。

↑シラタマノキ/白玉の木(ツツジ科)

↑稜線からの眺め

 

エネルギーを補給したところで稜線に出て最初のピークを巻くようにして登り、西に向かっていたのが北向きになります。

カガミ谷が眼下にあり、なかなかダイナミックな景観で雲が払われたら剱岳が間近にそびえ、さらに迫力が増すことでしょう。

 

↑カガミ谷

↑岩の多いコース

 

奥大日岳に9時過ぎに着。

奥大日岳は、日本二百名山の一。

山頂でマシュマロ入りココアと富山銘菓「月世界」で、本日2回目のティータイム。

「月世界」は名前のとおり、手にのせてもまったく重さを感じないお菓子。軽いから、いただきものを大事に温存していたもの。

 

↑奥大日岳の山頂標識

 

眺めがあれば、1時間くらいゆっくり過ごしたいですが、そうではないので、出発します。

 

昭文社の山と高原地図によると、奥大日岳から20分ほどのあたりでハシゴがあるという。

少し前に最初のクサリ場があり、ハシゴが老朽化してクサリにつけかえられたのかも?と思ったりしながら歩き、だいぶ経ってからハシゴが現れました。

ハシゴの横には迂回できる道がついていて、私はハシゴは使わずにクリア。

この辺りから大きなピークが眼前に見え、中大日岳と思いこんでいましたが、中大日岳はもっと先でした。

 

↑最初のクサリ場

↑谷を挟んで南に弥陀ヶ原と立山高原バスの道などが見える

↑中日岳、大日岳方面

↑ようやく現れたハシゴ

↑コースの様子

 

大きな岩をよじ登るようにして越えると、「七福園」の標識があり、そこで昼食を摂ることにします。

大日小屋に着いてからと思っていたけど、お腹がすいちゃった。

それにしても、七福園の名前の由来は何だろう。気になります。

 

↑チングルマの果穂

 

↑中大日岳の山頂標識

 

中大日岳を経て、大日小屋へ。

受け付けを済ませ、蚕棚式の割り当てられた寝床にザックを下ろし、サブザックに飲み物とレインウエア上を入れて、大日岳へ向かいます。

辺りは雲に囲まれ展望は期待できませんが、明日は雨予報なので今日のうちがよいだろう、と。

 

↑大日岳と大日平の分岐は大日小屋よりすぐ

 

大日岳までの道は、歩きよいコースで、地図には30分とあるけれど、20分ほどで着きました。

山頂に小さな祠(ほこら)があるのは、この山が大日如来を祀る信仰の山だからでしょう。

手を合わせ、「来ましたよ」と報告し、山頂を後にしました。

 

↑大日岳山頂。真っ白

 

登ってくるときにすれ違ったかたが「雷鳥がいますよ」と教えてくださったのにわからず残念に思っていましたが、復路でバッチリ逢えました。

何しろ、登山道の真ん中で2羽が歩き回っているのですからf^_^;)。

雷鳥にとって人は敵ではないらしく、私に構わずしきりに何かをついばんでいます。

今日は小屋に戻ればすることのない私は、雷鳥が登山道脇の灌木に隠れてしまうまで長い時間、観察しました。

動きは身近な鳥である鶏のそれに似ていて、冬毛に変わる過渡期なのか、お尻のほうに白い羽根が交じっていました。

 

↑雷鳥

 

↑大日岳の登山道から大日小屋。背後は中大日岳

 

小屋に戻り、剱男爵が姿を現さないかと、小屋前のベンチで昨日の残りのチョッピリのワインとつまみでチビチビしていましたが、視界は真っ白なままです。

寒いので、16時半までは使える食堂で小屋の本を借りて読みつつ窓の外にも気を配り、過ごしました。

食堂にはストーブが焚かれ、山の本があり、天井にはランプ、壁にはギターと温もりが感じられる。

小屋のスタッフは皆さん若く、ここを居心地のいい場所にするんだ、という気持ちに満ちた温かい小屋という印象を受けました。

 

↑居心地のいい大日小屋の食堂

 

夕食は17時半からで、食堂に行くと天井から吊るされたランプに火が灯されていました。

食事のメインはメンチカツで、キャベツ、トマトが添えてあるのが嬉しい。にゅうめんはしいたけの出汁で、するすると美味しくいただけました。

ご飯、味噌汁はお代わりご自由に、と出してあり、「お代わりください」と言うのが恥ずかしくてためらう私には嬉しかった。

 

↑大日小屋の夕食

 

寝床を割り当てられた部屋は、大日小屋のブログによると24人用らしく、入り口から見て左右に2段になっているから、1エリア8人ということらしい。山小屋特有の細長〜い布団ではないのに、ですよ。

で、到着順に角を割り当ててくれるらしく、早く着いた私は右の女子エリア下段の端だったのですが、そのあと反対側の端が埋まり、真ん中に1人という余裕!の配置でした。つまり8人エリアに3人です。

部屋は2つしかなく、エリアを分けての男女相部屋ですが、小さな小屋の中での最大限の配慮が感じられました。

 

↑日没後は食堂にランプが灯る

 

夕食のあと、雲が払われ、日没後の藍色の中にくっきりと浮かぶ剱岳の雄姿をまぶたに焼きつけて眠りにつきました。

日目に続く (10/2UP)

| りこ&とこ | 18:00 | comments(0) | - |
秋の大日三山へ 1

1日目:長野駅=(アルピコ交通)⇒扇沢⇒黒部ダム⇒黒部湖⇒黒部平⇒大観峰⇒室堂→雷鳥沢ヒュッテ(泊)

 

大日三山シルバーウィークに計画していた山行ですが、仕事が入ったため代休を取って1週間ずらし、今日の出発となりました。

週末、祝日抜きの休息なしの日々が続き疲れていましたが、台風の影響と連休の混雑を避けることができたのはかえってよかったかもしれない。

……といっても、この週末も劇的に天気がよいわけではなく「ビミョー」で、今にも降り出しそうな曇天で暗い東京を出てきました。

 

初日は移動日とし、長野側から室堂(むろどう)を目指します。

昨年春の開通以来、何度もお世話になっている北陸新幹線でまずは長野駅へ。東京からは1時間半ほど。

長野駅東口(25番)から出る特急バスで扇沢(おうぎざわ)へ。私は知らなくて現金払いしたけれど、事前に切符を購入できたようです。

 

↑黒部ダム

↑真上から見たところ

 

扇沢に10時に着き、トロリーバスで黒部ダム駅へ。

黒部ダムを見学しながら黒部湖を渡り黒部湖駅へ。

黒部湖駅からトンネルを走るケーブルカーで黒部平へ。

 

↑黒部平より立山を仰ぐ

 

ロープウェイ待ちで黒部平から立山を仰ぎ見ると、見事な紅葉です。

なかなかよいタイミングで訪れることができたことに満足しつつ、ロープウェイに乗り込みました。

大観峰駅から黒部湖を見納め、再びトロリーバスで室堂へ。

トロリーバスは、正式には「無軌条電車」といい、電車の仲間だと説明がありました。ヘエです。

 

↑大観峰より黒部湖を見下ろす。背後の山は針ノ木岳ほか

 

室堂に着いたのは12時半で、お腹がすいたので、景色のよいベンチを見つけて昼食にしました。

夕食を早めにしたいので、移動中に解凍した柿の葉寿司(コープのです)をちょっとつまみ、温かいお味噌を添えました。

室堂に来るまでのたくさんの駅の売店には笹の葉寿司やら黒豚弁当?やらおやきやら美味しそうなものがたくさん販売されていたから、1日目の昼食、夕食は用意しなくても調達できたと思う。

 

↑室堂にて

↑柿の葉寿司とみそ汁

 

さて、空は重く垂れ込めていますが、雲間から見える紅葉の山々は美しい!

山は秋の衣替えをしていました。

今日は室堂から1時間もない雷鳥沢ヒュッテまでですから、ノンビリ歩きます。

しかし、長々と続く石階段はアップダウンが多いし、登りになると息切れがする。標高が高いというだけで、身体が重だるい。

こんなで明日ちゃんと登れるかしら……(ーー;)。

 

↑室堂風景

↑雷鳥沢ヒュッテが見えてきた

↑雷鳥沢キャンプ場

↑地獄谷

雷鳥沢ヒュッテ

 

雷鳥沢ヒュッテで受け付けを済ませ、部屋にザックを下ろしたら、まずは温泉へゴー!

山小屋で温泉に入れるなんて、素晴らしいです。

が、ほかにもビックリなのは、浴室にシャンプーと石鹸があるということ。観光地だから下水道があるのでしょうね。 トイレも水洗です。

浴槽には温泉が滔々と流れ、よく温まりました温泉

 

↑小屋の前からは剣御前が大きい

 

そのあと、小屋の前のベンチで景色を眺めながら、かつワイン呑みながら、ぼちぼち夕食にしました。

パスタを茹でて、ボンゴレソースにオリーブをプラス。

雲から傾いた陽が射し、眼前の剣御前を照らし、山が輝いています。

陽が隠れ、肌寒くなるまで飽きず眺めていました。

幸せな山時間。

 

 

↑夕食のパスタ

↑立山方向

 

最初は私だけだった12畳くらいの細長い部屋は女子部屋で、最終的には9名になりました。

お布団は、当たり前だけど1人1枚ちゃんとあります。寒がりな私は余った毛布をさらに敷き毛布にしました。

老朽化が激しいし、取り付く島のない雰囲気の小屋主も無愛想なスタッフも私は苦手でしたが、温泉は24時間お好きにどうぞだし、自由度は高い。

今度はテントで来て、温泉だけ入りに来るのもよいな、と思いました(o^^o)。

 

↑大日連山。明日はここを歩く

日目へつづく (10/2UP)

| りこ&とこ | 18:00 | comments(0) | - |
立山登山 夏の山旅6

コース:電鉄富山駅⇒立山駅=(ケーブルカー)⇒美女平=(高原バス)⇒室堂バスターミナル→一ノ越→雄山(3003m)→大汝山(3015m)→富士ノ折立(2999m)→賽の河原→みくりが池→室堂バスターミナル⇒往路戻る

 

4時前に起床。

テキパキ支度をして5時過ぎにホテルを出ます。

富山地方電鉄の立山行き始発に乗る前に、駅前のコンビニで飲み物とおにぎりを買うつもりでしたが、24時間営業ではなかった!

まだ開いておらず、ほかのコンビニを探す時間はなく、そのまま電車に乗りました。

室堂(むろどう)には山小屋や売店があるから、まあ何とかなる?

 

↑立山駅

 

27日の大雨で線路が使えない区間があり、千垣という駅で下車し、代替バスで立山へ。

立山駅で降りてアルペンルートの切符売り場に行くと長い列でした。

列に並んでいるときにロータリー付近の店の前に「おにぎり」のノボリを見つけ、切符を買ったあと行ってみたら、小ぶりのおにぎり2つが350円と良心的!

まだホカホカしているおにぎりを手渡してもらったときの嬉しさといったら!

 

↑室堂バスターミナル

 

無事に昼食を手に入れ、ケーブル、高原バスと乗り継いで室堂へ。

今日は臨時便が出たようで、定時より早くにバスが発車して室堂にも予定より早く着くことができました。

天気は晴れ! この夏休み期間の間で、一番の青空ではないでしょうか。

 

↑空が青い!

 

室堂は2011年の夏に五色ヶ原から下山したのが初めてで、室堂山荘で入浴してそのままバスに乗った一度きり。

今回が2回目の訪問となります。

 

↑雄山

 

バスを降り、支度を整えて一ノ越へ向けて歩き出します。

奥大日、大日岳が大きく、美しい。

目指す雄山(おやま)の尾根には、人がまち針みたいにたくさん並んでいるわ。

 

↑一ノ越までは整備された石畳の道

↑だいぶ登ってきた

 

一ノ越までは舗装路で、ウォーミングアップといったところ。

ときどき室堂、大日岳を振り返り、雲が湧く前の景色をカメラに収めます。

 

↑ごつごつした山容の龍王岳が姿を現す

 

一ノ越に到着し、一ノ越山荘前のベンチでひと休みします。

雄山山頂へ続く岩だらけ急勾配が目の前に迫り、気合を養わねばね。

 

↑雄山山頂への急勾配

 

しかしながら登り始めてわかるのが、一昨日までの縦走による身体の疲労。

今年は下山したときにヘロヘロではなかったので、立山くらいなら大丈夫だろうなんて思ったわけですが、立山を甘く見ていたわ。

ザレた急勾配のキツイことといったら!

それでも歩幅を小さくして一歩一歩足を前に出していくうちに一ノ越が小さくなっていきます。

 

↑だいぶ登ってきた? そうでもないか…

↑岩だらけ…

 

何度も立ち止まりながら息を整えつつ、それでも山頂にある雄山神社が近くなってきました。

 

↑雄山神社が近くなってきた

↑室堂を見下ろす

 

山頂にはたくさんの人がいて、雄山神社周辺で休んでいます。

 

↑鳥居の後ろ、社殿のあるところが山頂

↑冷えたジュースがいっぱい

 

3003mの山頂には社殿があり、祈祷料を払って登頂します。

ここから見えるカールが、地図にある「猿又カール」どこもであると私は思っているのですが、違っていたらゴメンナサイね。

ご祈祷してもらい、御神酒を回し合い、社務所前に戻るとお昼時になっていて、ベンチでおにぎりを食べました。

 

↑3003mの山頂から見た社務所

↑頂上証拠写真! バックは大汝山

↑猿又カール

 

トイレを済ませ、次はお隣の大汝山(おおなんじやま)へ。

「立山」と呼んでいるのは、雄山、大汝山、富士ノ折立の三山の総称で、その最高峰が大汝山です。

大汝山までは20分ほどで、こちらにも休憩所があります。

 

↑大汝山へ向かう

↑室堂が小さい

↑やはり岩が多いコース

 

続けて富士ノ折立へ。

山頂は岩が槍のようにそそり立っているのを見てビビリましたが、ちょうどザックを置いて登ってきたかたが「大したことない、大丈夫」と言うから、マネしてザックを置いてチャレンジ。

見た目ほど難しくなく、登頂できました。

 

↑富士ノ折立山頂

 

無事に立山の3山を登頂できたので、その先の山はまたの機会にしよう、と下山に入ります。

富士ノ折立からの下りは急で、岩が多く、またザレていて滑りやすい。

 

↑富士ノ折立からの下り

 

真砂岳との鞍部まで下ると、そこが内蔵助(くらのすけ)カール。

雲がちょうど立山連峰にひっかかっているような様子で、その稜線を歩いていると現実世界のような気がしない。

美しく厳かで、異次元のようであり、壮大。

 

↑内蔵助カール

↑真砂岳への稜線

 

真砂岳は巻き、山頂からの道と合流すると、「大走り」と呼ばれる道になる。確かにつづら折りが延々と続き、走るように下ります。

それも過ぎると、岩のゴロゴロする下りになり、ぐんぐん標高を下げていきます。

 

↑真砂岳の巻き道

↑大走り

 

殺伐とした山岳風景ですが、チングルマの群落もありますし、イワギキョウが綺麗に咲いていました。

 

↑チングルマの群生地

イワギキョウ

↑賽の河原が眼下に見えてきた

 

賽の河原と呼ばれる場所まで下りきり、雷鳥平に咲くテントを目指して歩く。と、遠い……。

山仲間へのメールに、夏休み最後にサクッと立山やってから帰りまーす、なんて書いた気がするが、そんな生易しくないということを知りました。

 

↑タデの群生する賽の河原を歩く

↑雷鳥平からの登り

 

ようやく雷鳥平のテント場に着いたと思ったら、またグォオオオーと急な階段が目の前に迫り、息切れぎれに登ります。

まだ登るのー(>_<)を何回か繰り返し、硫黄臭がきつい地獄谷や血の池を通過します。

これぞ、トレッキングで体感する、ザ曼荼羅の世界!?

あんまりテキトーなこと書くとトレサポ編集部から突っ込まれそうだから、このくらいにしとこ……f^_^;)。

ちゃんと勉強したいかたは『日本三大霊山』(ネコ・パブリッシング)をご購入くださいませ。

 

↑地獄谷

↑だいぶ登ってきてテント場を見下ろす

↑登ったり下ったり、はふう(+_+)

↑みくりが池

 

今日はいちおう温泉セットも持ってきたけれど、早く富山に戻って夏休み最後の夜をゆっくりしたくなり、日帰り入浴のできる山小屋を過ぎて室堂バスターミナルへ直行。

ターミナル前の玉殿の湧水で冷たい水を飲み、水筒にくんで構内へ。

そのままだと汗で湿った衣類が乗り物の冷房で冷やされて身体に悪そうなので、トイレで着替えてからバスに乗りこみました。

そうそう、その前に自分のためのお土産も買って(*^^*)。

 

↑雷鳥Tシャツ、雷鳥キーホルダー、雄山神社で買ったバンダナ

 

室堂の売店で雷鳥のTシャツ、キーホルダーを買ったのは、雪倉岳・朝日岳の山行中に3回も雷鳥に逢ったからです。

雷鳥は天候が悪いときに姿を現す鳥だから、それってどうなの?ということなんですけれど、笑。

 

バスに乗り込む頃は雨が降り始め、バスの中から称名滝は見られませんでした。

高原バス、ケーブル、代替バス、電車と往路と逆に乗り継いで、富山駅へ。

出発前にmちゃんが調べてくれた、我ら御用達の焼き鳥屋・秋吉さんにテイクアウトを注文すると、1時間かかると言うから、先にホテルでシャワーして汗を流してから取りに来ました。

酎ハイとワイン、サラダを買い、部屋でカンパーイ。

呑み友がメールでカンパイに付き合ってくれました。帰京したらまた呑もう。

春に人生初ぜんそくで止まらない咳に苦しみ、そのあと手首のガングリオン、ほかに2点、かかりつけ病院の検査に引っかかり、しばらく摂生しておりましたが、今日は解禁日〜〜。

摂生生活はまた明日から……いや、明後日かなf^_^;)?? たぶん……

 

* * *

 

などと、この手記を書いた8月上旬には思っておりましたが、下界生活に戻ってからというもの、

「暑い〜〜、ダルい〜〜、ムリ〜〜〜」

などと言って、摂生生活はどこへやら( 一一;)。8月17日ナゥ。

山もゆるいのばかり歩いていますし、今週末希望で予約メールした富士山の山小屋からは「満員」の返信がくるしで、まあそれならそれでいいさ、などと自分を甘やかしております。

しかし夏休みの記録も残せたことですし、そろそろだらけた身体に活を入れないとですね、はい。

 

変則的に更新しつつでしたが、ここまでお付き合いくださったかたにお礼を申し上げます。

ありがとうございました。

りこ

| りこ&とこ | 21:00 | comments(6) | - |
猿飛峡散策 夏の山旅5

5時に起床。

長年の朝型生活で朝寝坊してもいいよと自分に許していても、自然に目が覚めます。

朝食は7時からとのことで、備え付けの湯沸かしポットの水を入れ替えてコーヒーを淹れ、今日の予定を立てる。

といっても、夏休みが短くなったことで日程的に無理のある五箇山の猿ヶ山、標高が低く暑すぎるであろう猿倉山など、すでに没案にしたものもあり、選択肢は多くないの。

今日・明日と富山のビジネスホテルを押さえているので、移動方向に向けて寄り道でき、涼しげな猿飛峡どこも散策に決めた。

 

↑黒部峡谷鉄道・トロッコ電車の車窓から

 

ところで朝食は夕食とは別の部屋に用意されていたのですが、その部屋の床の間に、大江健三郎が柏原兵三の文学碑建立の祝辞を寄せた掛け軸が飾ってありました。

おや?と思い、調べたら柏原兵三は芥川賞作家で、映画『少年時代』の原作者でありました。

宿は「かしはら館」といい、尋ねるといとこにあたるのだとか。

文学碑は歩いたら30分というから割愛しましたが、帰京したら原作の『長い道』は読んでおこう、と決めました。

宿は2食つき6500円と良心価格で私の必要充分を満たしてくれ、特にそのようなことがなくてもいい宿でしたが、何事もきっかけが大事と思うのです。

 

↑トロッコ電車は行く

 

あいの風とやま鉄道で入善(にゅうぜん)駅から魚津(うおづ)駅に移動し、富山地方鉄道に乗り換えて宇奈月(うなづき)駅へ。

宇奈月駅のコインロッカーにザックとキャリーケースを入れ、サブザックだけにして黒部峡谷鉄道の宇奈月温泉駅へ徒歩で移動。

欅平(けやきだいら)駅から宇奈月温泉へ戻ってきた人のなかには登山者もいて、長いコースを歩き通したのだろうなあ、と想像する。私もいつか観光客としてでなくこの列車に乗ることがあるかしら。

 

↑山菜うどんで昼食

 

終点の欅平駅で降りるとちょうど昼時でしたので、駅の2階のレストランで軽く食事をしてから歩き出しました。

すぐに猿飛山荘どこもに着きますが、こちらは帰りに寄ることにしましょう。

 

↑猿飛山荘。あとで寄ることにして素通り

 

峡谷沿いに散策路が整備されていて、水のそばだから涼しい。

猿飛峡という名前は、峡谷が猿が飛び越えられるくらい狭くなっていることに由来するそうです。

でも、飛び越えるのは無理じゃないかなー。

 

↑猿飛峡散策路

↑この細い中を通過。暗かった

↑猿飛峡は「特別名勝。特別天然記念物」に指定されている

 

散策路の端まで行き、しばらく川の流れを眺めて、また折り返します。

以前は周回できたようですが、今は往復するコースしかないようです。

往復で30分くらい。

 

↑往路戻る

 

猿飛山荘の源泉かけ流しの露天風呂で入浴(屋根つきです)。

湯は硫黄泉で、温泉らしい温泉。

峡谷を眺めつつ温泉に浸かれるなんて、極楽だわ〜〜と思っていたら、雨が激しく降りだしました。

いま上がってもこの雨では散策できないなと思い、ゆっくりしていましたが、ゆだっちゃうから観念して上がり、山荘の食堂でかき氷を注文して雨宿りしました。

 

↑猿飛山荘の露天風呂

↑抹茶かき氷

 

雨が長くは降らずそのうちにやんでくれたので、猿飛山荘をあとにします。

猿飛峡のあとは名剣温泉側へ向けて散策するつもりでいたけど、赤い奥鐘橋を渡ると散策路入り口にヘルメットが設置され、落石の注意書きとともに“自己責任でヨロシク”とありました。

雨が降った直後でいかがなものかと思いつつ、名剣温泉あたりまで歩いたものの、先には人もおらず折り返しました。

なんだか今回の旅は落石にビクビクしてばかりね。

 

↑奥鐘橋より祖母谷川を望む

 

↑宇奈月駅で販売していた特大すいか! 入善産

 

宇奈月駅まで戻ってます寿司のお弁当を買い、すいている電車の中で富山へ移動しながら夕食を済ませます。

宿は駅から1、2分の立地で、何年か前にも利用したことのあるビジネスホテル。

2連泊で9500円(素泊まり)、駅からすぐなので、すごく重宝なホテルです。

朝食のパンを買い、ホテルに落ち着き、すぐに就寝。

さ、明日は(も?)早いゾー。(8/16UP)

 

6日目につづく

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雪倉岳・朝日岳への遥かなる道 夏の山旅4

4日目:朝日小屋→夕日ヶ原→イブリ山(1791m)→五合目→北又小屋=(車)⇒泊駅

 

4時起床。

今日は下るだけだからもう少し朝寝坊してもよいのですが、習慣的に早く目が覚めます。

同じ部屋になったかたは皆さんハイレベルで、蓮華温泉からこちらに来て白馬岳方面に向かったり、下山組も蓮華温泉へ下るとのことで、北又に下るのは私だけ。

朝日小屋から蓮華温泉の五輪尾根は、私には長すぎるし、今回は富山に抜けたい理由もある。

 

↑朝日小屋

 

小屋主さんに訊いても、きょう北又に下るのは私だけなのですって。

タイミングが合うかたたちとタクシーを乗り合わせられたらありがたいのだけど、と考えていた私のあては外れたわ。

 

↑朝もやの中を行く

 

ま、しかたない。

小屋主さんが北又小屋のおじさんに連絡しといてあげる、と言ってくださり、マイペースで下って北又小屋からタクシーを呼んでもらうことにして、下山開始。

前にも後ろにも、だーれもいない木道を独り、下っていきます。

辺りには朝もやが漂い、動物と鉢合わせしそうな気がし、鈴をリンリンさせながら淡々と。

 

↑夕日ヶ原

 

夕日ヶ原というエリアが美しく、大事に過ぎます。

進行方向に山のようなものは見当たらず、はてイブリ山とは?と訝しみながら行くと、クサリが1か所あったりして、そのうちに到着しました。

 

↑イブリ山に向けて歩く。キンコウカの花畑

 

「イブリ山」と書かれた山名標識はないけれど、「10合目」の標識があり、ベンチがあります。

 

↑イブリ山山頂

↑ます寿司

 

今日は朝食用にと小屋で笹寿司を2つ買っていて、1つを小屋でいただき、もう1つをここでいただきます。

今年より販売を始めたという笹寿司はます寿司とくるみ寿司の2種類あり、1つずつにしました。

どちらも美味しいです。

小屋でほうじ茶を自由にいただけるので水筒に詰めてきましたが、それも笹寿司によく合います。

 

↑コースの様子

↑ぴかぴかきのこ

 

イブリ山からは、「9合目」「8合目」と下るごとに表示がありました。

今日は下るだけ〜とわりと気楽に構えていましたが、ぬかるむ歩きづらい箇所もあり、けっこう長いデス。

 

途中、山岳パトロールの若者とすれ違い、そのあと10人くらいの団体、栂海新道を目指す2人組、かなり下になって男性1人。

北又小屋の標高は690mで朝日小屋は2150m(ネット調べ)ですから、登りで使うにはかなり体力がいりそう。

 

↑下るにつれ緑が濃くなる

↑五合目

 

ベンチと奥に水場があるらしい五合目で休憩をとり、あとは淡々と下ります。

下に行くほどに緑が濃くなり、気持ちが安らいできました。

そんなとき、前方で何かが動き、小動物のようだとじっとして見守っていると、登山道に猿が2匹現れ、私を一瞥して過ぎていきました。

私事でアレですが、今年は猿テーマ(申、干支の守護本尊の大日含む)で歩いているため、スタートは猿倉からと考えていたのに直前で変更し、テーマは最初から空振りでした。にもかかわらず山に入ってから小蓮華岳を大日岳とも呼ぶことを知り、今は猿が見送り?に出てきてくれて、かすめることができました。

 

↑中央奥の樹の前で猿がこちらの様子をうかがっている

↑芸術的切り株

 

二合目を過ぎた頃でしたか、尾根からダムが見え、ダムのそばに小屋が見えます。アレかな?

 

↑小屋らしきものが見えてきた

 

ダムを橋で渡り、たぶんちょい遠回りして北又小屋に到着。

タクシーをお願いしましたら、何か用事があって車2台で町に下りるということで、私を乗せていってくれる段取りになっていたΣ(・;)ヒャア。

しかも、私が考えていたより(とまり)まで距離がありましたし、申し訳ないやら有り難いやらで、でも本当に助かりました。

 

↑吊り橋。床ががっちりしているのでビビリつつなんとか…

 

泊駅まで運んでもらい、そのあとあいの風とやま鉄道で入善(にゅうぜん)へ。

チェックインにはまだ早かったので、駅から程近いお店で昼食にしました。

生ビールとお好み焼きを注文したら、生ビールにナッツをつけてくれ、お好み焼きのあとも「サービス」と言っておにぎりと味噌汁をつけてくれました。

私は腹ペコでしたから、出されたものをモリモリ平らげ、お話し好きらしい女将さんといろいろお喋りしました。

 

↑「富山風?」と訊いたら、自己流ですって

 

「まだチェックインできなかったら戻っておいで」なんて言われて送り出され、店から5分とかからない本日の宿へ。

宿のかたは私の(汚い)様子から察したのでしょう、「すぐお風呂に入りますか?」と訊いてくださり、本当にすぐに湯を入れてくれました。

有り難い、山から下りて一番したいことは、風呂に限るっっっ!!!

風呂場にはコインランドリーがあり、洗濯している間に入浴できたのもよかった。二番目にしたいことは洗濯っっ!!というわけ。

お風呂に入り、前泊の宿から送った荷物より清潔な部屋着に着替えると、ようやく人間心地がつきました。

部屋に洗濯物をたくさん干し、それでリセット完了です。

 

さーて、あと3日しか残っていない夏休みをどうするか?と考える間もなく寝てしまい、気づいたら夕食の時間。

夕食は品数こそ少ないですが、どれもご飯が進むおかずで、またご飯がたいへん美味しい。

北又小屋から泊駅に向かうとき、周囲は長いこと田んぼが続き、米どころなのだなと思っていましたが、富山米、美味しいです。

3回もおかわりして(ナイショだぞ)お腹いっぱいになりすぎて、ぐがあ〜とまた寝ちゃったことも、ここだけのヒ、ミ、ツ。

(8/15UP)

 

雪倉岳・朝日岳縦走編はこれで終わり。夏の山旅はへつづく

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雪倉岳・朝日岳への遥かなる道 夏の山旅3(後篇)

(3日目前篇からの続き)

 

真っ白な雪倉岳山頂でカロリーの高いお菓子とココアでエネルギーをチャージして、続けて朝日岳へと向かいます。

山頂から続く下りは、ひょうひょうとしたザレ場で、周囲の山々は見えず、ペンキマークが道標。少し心細い。

しかもたっぷりと下っていくので、朝日岳の登りが骨そうです。

それでも私は下りだからギリギリ体力の範囲だけど、反対方向から登りコースにする人もいるのだから驚いてしまいます。

 

↑雪倉岳山頂からの下り

↑ペンキマーク

↑トウヤクリンドウ/当薬竜胆(リンドウ科)

↑カライトソウ/唐糸草(バラ科)

 

↑シロウマアサツキ/白馬浅葱(ユリ科)

白い花はシラネニンジン

 

雪倉岳と朝日岳のコースの鞍部が近いあたりでパラパラと雨が降りだしました。

しばらくそのまま歩いていたらやみそうな気がしたけど、だいぶ濡れてからでは遅いので、面倒だけどレインウエアを着、ザックカバーをつけました。

 

↑霧の中を歩く

↑ミネウスユキソウ/峰薄雪草(キク科)

↑ミヤマアケボノソウ/深山曙草(りんどう科)

↑ハクサンシャジン/白山沙参(キキョウ科)

 

そうして鞍部に着いた頃にやむ。やれやれ。

また降るかもしれないけれど、これから登りに入れば暑いに決まっているので脱ぎました。

コースは樹林帯に入り、しばらくしてガレ場、ザレ場になります。

 

↑霧の隙間から一瞬だけ現れたのが、赤男山かと推定

↑ガレガレ

↑ザレザレ

 

ガレ場・ザレ場を過ぎてしばらくし、木道が現れました。

長いコースを歩いてきて木道が現れると、ホッとするのは私だけではないと思う。

いつもの里山にはない緊張感で張りつめていた神経がふっと癒されます。

また木道になれば、この辺りが小桜ヶ原と知れるので、朝日岳山頂と巻き道(水平道)との分岐も近い。

 

↑木道

↑木道と池塘

↑ミヤママンネングサ/深山万年草(ベンケイソウ科)

↑イワオトギリ/岩弟切(オトギリソウ科)

 

平坦な木道が切れたところでようやく分岐点に着きました。

天候が荒れたり体力が尽きていたら水平道の選択も想定していましたが、まだ11時半で時間もあるし、頑張ろうと決めて朝日山頂へ向かいます。

 

↑水平道分岐点

↑そばには大きなキヌガサソウが

 

しかしこの道がやせ尾根の急登で、少し登っては呼吸を整えねばならない有り様で、キツイったら(>_<)!

足が思うように上がらないのはエネルギー切れかもと考え、急な勾配を登りきり花畑の広がる道幅のある場所で昼食用に湯をあらかじめ入れておいたアルファ化米のチキンライスを食べる。お、おいしくないな〜。

やっぱり食べる前に作らないとダメのようです(湯を入れてもどるまでに15分かかるが(+_+))。

そして登山家・田部井淳子さんの語録に「おいしいものは重い」というのがあるけれど、それは正しい。

 

↑やぶぎみの急登

↑朝日岳は、花の山!!

 

とはいえ、急登を過ぎてからは素晴らしい花畑が展開し、ここまでの長い道のりが報われて余りあります。

 

↑木道。古くなっていて端に足を乗せると反対側の端が上がってシーソー状に

↑雪がたっぷり残っています

 

辺りは花畑が続き、木道が現れ、いい感じ。

水平道分岐から山頂まで山地図だと1時間30分とあるから、まだだいぶ先と思っていたのが、案外に早く蓮華温泉からの分岐にぶつかります。

ここから山頂はすぐで、先ほどの休憩20分を入れ、水平道分岐から1時間30分くらいでした。

 

↑蓮華温泉分岐

↑朝日岳山頂

 

雪倉岳、朝日岳と2山とも展望がないのは少し寂しいですが、達成感で気持ちは満ち足りている。

しばらく休憩し、朝日小屋へ向かいます。

コースは木道もあるよく整備された道で、花畑もあって気楽に下ることができました。

 

↑よく整備された登山道

↑花畑!!

 

途中の尾根から可愛らしい三角屋根の小屋が見え、小屋に着いたのは15時くらいでしたか。

とても長いコースでした。

 

↑朝日小屋が見えてきた

 

小屋で受付を済ませ、女子部屋をあててもらい、着替えたりしたのち、外のベンチで夕涼みしながらビールタイムにします。

長年温めてきた雪倉岳・朝日岳を無事に終えた安堵感と充足感は大きい。

同時に、北アルプスで絶対やりたい!と思って南から上がってきた最後の山を終え、来年からどうしようかなということも頭の端っこのほうでもたげはじめている……。

 

1日目、2日目と自炊でしたが、今日は小屋の夕食を頼みました。1泊夕食で8500円。

朝日小屋さんの食事は美味しいと評判ですからね。

そして評判どおり、いや評判以上に美味しかったです。

もはや山小屋レベルを超えていて、旅館並み。食前酒にワインがつく山小屋の食事、すごすぎます。

登山歴10年超えですが、これを超える夕食はありません。一食の価値あり。

 

↑朝日小屋さんの夕食。旅館みたい!!

 

割り当てられた部屋は女子部屋で、明日は皆さん早立ちのかたばかり。消灯時間を待たず就寝しました。(8/11UP)

 

4日目につづく

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雪倉岳・朝日岳への遥かなる道 夏の山旅3(前篇)

3日目:白馬山荘→白馬岳(2932.2m)→三国境→鉱山道分岐→雪倉岳避難小屋→雪倉岳(2610.9m)→水平道分岐→朝日岳(2418.3m)→朝日小屋(泊)

 

4時前に起床。

自炊室で湯を沸かして水筒に詰め、朝食はワッフルパンとカフェオレで簡単に済ませます。

でもなんだかだで出発したのは、5時になりました。

 

↑白馬岳山頂へ

↑山荘付近の尾根で御来光を観る登山者たち

↑朝陽が稜線の東を照らす

 

御来光を山頂で迎えた人々が下りてくる中を登り、白馬岳山頂へ。

ようやく私も朝陽を浴びることができました。

 

↑白馬岳山頂で朝陽を浴びる

 

一昨年、昨日、今日で3回目。

3回登った山にまた来ることはないかもしれないな……と大事に周囲の展望を見納めて三国境へ向かいます。

 

↑白馬岳山頂より

↑雲海

 

昨日の登頂ではすっかり雲が湧いて展望がなくなっていたから、同じコースでもまったく違う道のように感じます。

素晴らしい展望に足を止めて見渡すと、今日は剣岳が見えていました。

 

↑さあ、北へ!

↑後方に剣岳

 

↑三国境を目指す

 

1時間ほどで三国境に着き、ここから先は未知の道です。

天気は上々で、周囲の山々が美しく、体力は充分にあり、気分がいい。

 

↑雪倉岳へ続く尾根

↑素晴らしい山岳風景。影は私

 

緩やかに高度を下げていくと、マツムシソウが咲く牧歌的な景色になり、早立ちしたかたたちが思いおもいの場所で食事をしたりしている。

未明のうちに発ち、山頂で御来光を迎え、景色のよいところまで来て朝食ということなのでしょう。

私もそうしたいけど、生理的なリズムの問題で、できないの。ちゃんとお通じ整えて、安心して出発しないと、そのことが頭から離れてくれない。

ハイマツしか生えないような標高、次の小屋まで何時間もある道で、トイレに行きたくなったらすごく困るもの(基本的に私はガマンする、という選択をしているが、周囲からは「身体に悪い!」と言われている)。

 

↑コマクサ/駒草(ケシ科)

↑マツムシソウ/松虫草(マツムシソウ科)

↑ミヤマコゴメグサ/深山小米草(ゴマノハグサ科)

 

景色を楽しみつつ蓮華温泉への分岐を過ぎ、針ヶ岳が大きく目の前に迫ったところで休憩。

 

↑針ヶ岳

↑鉱山道分岐

 

広やかだった尾根から気合を入れて樹林の中の登山道に入ると、下っていって、またのんびりした山腹の花畑の尾根に。

針ヶ岳は巻くので、もうしばらく緩やかなのだわとホッとし(地図読みが甘い!)、クルマユリがアクセントの美しい尾根を歩く。

 

↑針ヶ岳の東の尾根は花畑

↑クルマユリ/車百合(ユリ科)

↑ハクサンイチゲ/白山一花(キンポウゲ科)

↑イワイチョウ/岩銀杏(ミツガシワ科)

↑雪倉岳を目指す

↑針ヶ岳を振り仰ぐ

 

予想よりも早く雪倉岳避難小屋が現れ、ここで休憩。

小さな避難小屋で、中にトイレがある。わりときれいでした。

どの山小屋からも遠いし、整備・維持の手間を考えると使うのが申し訳ないけれど、自分の精神衛生のために使用させてもらいます、ごめんなさい(>_<)。

ちなみに避難小屋の画像は、撮るのを忘れました。

 

↑雪倉岳の尾根から振り返る

 

さてと、遥かなる道!だ。

ミニドーナツをひとつパクリとし、雪倉岳の登りにかかる。

つづら折りで歩きよくなっているけれど、何度か止まって息を整えながら登る。

雲がだいぶ上がってきていて、山頂からの展望はなさそうだけど、そのことはあまり残念じゃない。

展望があるほうがもちろんいいけど、台風が来ていたり雨が降ったり雷雲が近づいていたりしてなくて、安全に歩ければ上等です。

 

↑ミヤマムラサキ/深山紫(ムラサキ科)

↑タカネバラ/高嶺薔薇(バラ科)

↑雪倉岳山頂まで、あと少し

 

で、真っ白な雪倉岳山頂に着。

カロリーのたか〜いお菓子とココアでエネルギーをチャージしながら休憩。

山頂周辺以外、視界はありません。

 

↑雪倉岳登頂の証拠写真

 

3の後篇につづく

 

* * *

 

と、雪倉岳まできたところで、私も休憩〜。

3日目は道のりが長いので、分けることにします。(8/10UP)

| りこ&とこ | 18:00 | comments(0) | - |
雪倉岳・朝日岳への遥かなる道 夏の山旅2

2日目:白馬大池山荘→船越ノ頭(2590m)→小蓮華岳(2766m)→三国境→白馬岳(2932.2m)→白馬山荘(泊)

 

この夏の計画は、当初、移動日の1日目に猿倉から白馬尻小屋まで入り、2日目に大雪渓を登って白馬山荘に落ち着くつもりでした。

でも、週間天気予報で白馬岳をチェックすると、ズラリとCマーク(「てんきとくらす」における登山指数で、C=登山に適さない)が並び、雨が続くと落石が増えるという大雪渓を通過するのが、私、怖くなってしまいました……。

また、天気待ちで白馬尻小屋に停滞してしまうことも心配に。

稜線上の小屋での停滞はしかたないにしても、標高1560mでの待機はつらい。

そんな状況下で仕事の打診があり、思いきって仕事を引き受け、休暇を2日ズラして天気予報の好転を狙う。

天気予報はことごとくよい方に裏切られ、結果として土曜から晴れ続きでしたから、当初の計画でも大丈夫だったと思うけれど、後悔はない。仕事をやり遂げてから出発でき、爽やかな気持ちでの旅立ちでした。

 

↑小屋の前の雷鳥坂でウォーミングアップ

 

とはいえ、2日ズラしたために土日をつなげて9日の予定だった休暇は7日になり、日程も担当誌の関係でこれ以上はズラせません。

天気予報は悪かったのが前日になると好転のパターンが続いていて、まったく読めない感じ。雨天覚悟で行くなら、コースは大雪渓ではない!と判断し、1日目の目的地を白馬大池山荘にしたのでした。

 

↑白馬大池と白馬大池山荘を振り返る

 

そして迎えた白馬大池山荘での朝。

……晴れ!!!

4時半に起床し、ワッフルとカフェオレで朝食。

昨日大雪渓から登ってきたというご夫婦が、自分たちも食事を持ってくればよかったと話しておられました。その理由は、推して知るべし。

 

↑雷鳥坂を登りつめるとコマクサの群生地

 

5時15分、白馬岳に向けて発(た)つ。

チングルマの花畑を見ながら登り、白馬大池を振り返ります。

今日は歩行時間4時間のゆるい行程で、急ぐ必要がなく、花見をたっぷり楽しみながら歩けます。

立てた計画とは違うコースどりになりましたが、結果として私らしい山行になったみたい。

 

↑雷鳥坂を登りきると素晴らしい山岳風景が広がる

 

雷鳥坂を登りきるとハイマツと砂礫の台地となり、ところどころにコマクサの群落が。

また、チシマギキョウ、トガクシコゴメグサと、大池周辺とは植生が変わってきます。

 

↑トガクシコゴメグサ/戸隠小米草(ゴアノハグサ科)

↑チシマギキョウ/千島桔梗(キキョウ科)

 

船越ノ頭(ふなこしのかしら)まで来ると、白馬三山が姿を現します。

振り返り、白馬大池を見納め、大きい山塊の稜線を歩く……まさに夏山の醍醐味!!

 

天候に恵まれ、3000m前後の稜線を独り歩くとき、自分だけの力で歩いているわけではないということをいつも思います。

忙しい思いをさせている会社のかたたち、山の師匠、山の仲間、家族、友人、あるいは高尾天狗にも感謝しながら、大切に歩きます。

有り難いなあ、幸せだなあ……と。

いけない、じわんと涙が出てきた。今年のメインは明日なのに、早いわよね、笑。

 

↑白馬三山

↑稜線を行く……!

↑花畑越しに壮大な山岳風景を望むのも、夏山ならでは!

 

小蓮華山(これんげさん)に到着。

この山の頂には1801年に大日如来像を祀る祠(ほこら)が建立され、信濃側では「大日岳」どこもとも呼ぶそうです。

2009年よりNHKで放送された『坂の上の雲』のスタッフロールの背景になったことは、有名な話。

 

↑今でも鉄剣が立つ小蓮華山山頂

↑小蓮華山山頂から白馬岳方面を望む

 

山頂で休んでいると、学校の生徒さんたちが登ってきてにぎやかに。

中学生と思うけど、標高3000m前後の登山、できるんだなあ! スゴイな。

スマホをオンにすると、白馬大池山荘付近はずっと圏外でしたが、小蓮華岳山頂にてメールが次々と入りました。

ご近所の山リーダーさんが梅雨明けを報(しら)せてくれていました。

 

再び稜線を新潟県・富山剣・長野県の境、三国境へ向けて歩きだします。

山頂でのんびりしている間に、雲がだいぶ上がってきました。

 

↑小蓮華山から三国境へ向けて歩く

 

三国境に到着。

明日ふたたびここまで戻る形になりますが、花の写真などは今日のうちにしっかり撮り納めるつもりで白馬岳を目指します。

明日はこの山旅の正念場、長〜〜い道のりですから、花の写真は最小限にとどめるつもりですからね。

そして三国境から白馬岳への登りは、花の宝庫で、種類が多い。

ちっとも前に進みませ〜ん。

 

↑三国境

↑ミヤマクワガタ/深山鍬形(ゴマノハグサ科)

↑ミヤマアズマギク/深山東菊(キク科)

↑アオノガザクラ/青栂桜(ツツジ科)

↑シナノキンバイ/信濃金梅(キンポウゲ科)

 

花の多いエリアから岩をよじ登るようなところを経て白馬岳山頂に近づいていくと、辺りはすっかり白い雲に覆われています。

 

↑白馬岳山頂までもうすぐ

↑イワヒバリ

↑シコタンソウ/色丹草(ユキノシタ科)

紫色の花はイブキジャコウソウ

 

白馬岳、2回目の登頂。

真っ白で何も見えませんが、せっかくの山頂ですし、電波がよく届くので、山の仲間に報告したりしてのんびりします。

時刻はまだ午前中で、白馬山荘はもうすぐそこです。

 

↑白馬岳山頂とマイザック

 

ようやく下り、白馬山荘で受け付けを済ませます。素泊まり6800円。

今日は混むという話で、女子部屋一番着なのに、右側bの布団。bはaの布団とcの布団の間(+_+)。

なぜ一番着で布団の間に割り当てられるのか、と考えているところに二番着の2人組が来て、やはり左側のbとc。

最終的にはそれほど混まず、私の隣のdのかたがcに、私が端のaに寄り(勝手に、笑)、それぞれ布団と布団の間ではなく一枚の布団の真ん中で落ち着きました。

なぜ初めからa、c、と振り当てないのか、意味がわかりません!

800人も収容できる日本最大の山小屋なのだから、ケチケチしないでプラス2000〜3000円くらいで個室も積極的に開放すればいいのにと思うわ! 

私は山小屋でなかなか眠れないたちなので、2000~3000円アップくらいなら個室にするもの。

 

↑昼食はスカイプラザでビーフカレーに

 

昼食は白馬山荘の「スカイプラザ」というレストラン&売店でいただきました

ここスゴイんですよ、メニューにグラスワインなんかあったりして、夕食は予約すればビーフシチューが食べられたりしちゃうんです(もちろんとってもお高いですけどね)。

昼食メニューも充実していて、私はビーフカレーを頼みました。

 

↑ウルップソウ/得撫草(ウルップソウ科)

 

午後はやはり、花散策。

リーダーさんが葱平と稜線が交わるところにまだウルップソウが咲いているか見てきてくださいね、と宿題をくださったから、観てこよう、と。

まあ宿題がなくてもウロチョロしたでしょうが、リーダーさんは早く着いた私が時間を持て余さないように仕掛けたんじゃないかな?と思いマス。

 

↑白馬岳頂上宿舎付近の花畑

 

果たしてウルップソウは咲いていて、フウロソウなど、村営白馬岳頂上宿舎付近にも花がたくさん。

雪解けの水場があり(一昨年のテント泊ではこの水で自炊)、余分に水筒を持ってこなかったのが残念でした。

白馬岳頂上宿舎から白馬山荘は直線距離は大したことないけれど、登り下りがキツいから取りに行くには面倒くさいのでした。

 

↑白馬山荘。背後が白馬岳山頂

 

15時を回った頃でしょうか、だんだんと灰色の雲が増え、陽が隠れると気温も下がってきました。

今日は早めに夕食にしたほうがよさそうと思い、山荘前のベンチでビールとおやつしながら、のんびり夕食タイムに移行し、だんだん寒くなってきたので山荘に戻りました。

陽が沈む前に雨がザーザーと降りはじめ、夕陽を眺めたりということもなく、早々に就寝。(8/6UP)

 

↑本日の夕食はチリコンカン。カップの中はトマトスープの粉末

 

3日目の前篇につづく 

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雪倉岳・朝日岳への遥かなる道 夏の山旅1

1日目:栂池高原=(栂池パノラマウェイ)⇒自然園駅→天狗原→白馬乗鞍岳(2436.7m)→白馬大池山荘(泊)

 

何年も前から計画し、やる気満々でいたのに、いざ日が近づくと必要以上に緊張してくる。

昨夜、山のハハ様にそのことを言うと、「皆さん同じです!」でも頑張って山に行くのよ、と。

そうよね、やっぱり緊張するよね、なんてったって3000m級の山に行ける期間は短く、一年に1回・2回ずつでは経験値もなかなか上がらないし。

とはいえ前日の移動中、大糸線で穂高、白馬と過ぎていくにつれ、気持ちのざわつきが少しずつおさまってきた。

紆余曲折を経て(後述)、出発は4日延びて27日が1日目。

 

↑前泊の宿「やまきゅう荘」

計画の立て直しをした3日前に、ゴンドラ駅に近い・安いという理由で予約したが、小ざっぱりして必要が足り、とてもいい宿だった。張り替えたばかりの畳がピカピカ。素泊まり3500円(税込)

 

5時前起床。

昨夜着いた栂池(つがいけ)高原の宿で朝を迎えます。肌寒い。外は……小雨。

まずはコーヒー。

食欲なし。でも、ランチパック314カロリーで身体にエネルギーを入れます。紅茶2杯。

6時半、晴れてきて、陽が射してきたのがよい兆候です。

後泊の宿にキャリーケースの宅配便を手配して宿を発ちます。

ゴンドラは7時からの営業。

 

↑ゴンドラリフトで雲に向かう…

↑雲の中に入ってしまった…

 

栂池パノラマウェイのゴンドラリフト「イヴ」でまずは栂の森駅へ。

少し歩いて栂池ロープウェイの栂大門駅へ行き、乗り継いだ先が自然園駅

標高1829mへ一気に上がると、降りそうで降っていない、微妙な天候に。

ザックカバーだけつけて、歩き出します。雲の切れ目から青空がのぞいていて、大丈夫かもしれない。

 

↑栂の森駅から南大門駅への道

↑里山で見かけるタマガワホトトギスが咲いている

↑乗り換えの待ち時間にて。大雨警報・雷警報が出てるし(*_*)

↑栂池山荘限定「さるなしソフトクリーム」どこもだって!

 

準備を整えて、ビジターセンター前にある登山口から樹林帯を淡々と登っていきます。

足元にはゴゼンタチバナなどの花が見られます。

 

↑登山道の様子

↑ゴゼンタチバナ/御前橘(ミズキ科)

「ゴゼン」は白山の御前峰にちなむ

 

30分も歩くと汗がポタポタと落ち始めます。

途中に「銀嶺水」という水場があるけれど、じかに地面に流れでていて水たまりみたいでちょっと飲む気になれない。

 

岩がゴロゴロするエリアを過ぎると、木道が現れ、天狗原に到着。

池塘のあるホッと息をつける空間で、ベンチがあります。

 

↑木道

↑天狗原の池塘

 

天狗原に延びる木道を過ぎると、大きな岩がゴロゴロする急登。

一昨年の白馬三山では雨の中を必死に登ったけれど、そのときはテント泊の装備でザックがもっと重かったし、よく頑張ったなあと思う。

今は背中に10kgと思うが、それでもキツいもの。

 

↑大岩がゴロゴロする登り

 

大岩登りに嫌になってきた頃、雪が横たわる場所に出て、涼しい。

雪を渡るのは、ほんの数メートルで、それもこの数日で解けるでしょう。

 

勾配がゆるみ、乗鞍岳山頂が近くなった頃、雷鳥のつがいに逢えました。

人は敵ではないらしく、距離をとって何かをしきりについばんで食事中だ。

 

↑雷鳥のメス

 

しばらく観察してから、白馬乗鞍岳の山頂へ。

たおやかで広く、周辺の山々の景色も美しい山頂です。

目的地が近くなった安心感からお腹がすいてきて、ミニドーナツでごまかす。

 

↑白馬乗鞍岳山頂

 

白馬乗鞍岳から白馬大池山荘までの下りは、山荘が見えているのに意外に距離があります。

ですが、山上の青い池、白馬大池を眺めながら歩くのは気持ちよく、ハクサンシャクナゲもまだ咲き残っています。

ここらあたりも安山岩の多いエリアで、歩きにくいけれどね。

 

↑白馬大池と白馬大池山荘

↑船越ノ頭にある雪渓が蝶のよう

↑ゴロゴロ岩の道

 

白馬大池山荘に着いて受付をすると、「今日は混んでいるので4畳に5、6人」と言われ、内心で「ヒイッ」!

4畳の部屋にはまだ誰もおらず、いちばん端を陣取り、山荘前のベンチへ。

今日明日は自炊の予定で、缶チューハイ(350ml/¥500)を買い、いちばん重いものから消費していきます。

 

↑本日の昼食は無印「ハワイ風ロコモコ」がおかず。

ビジュアル悪くてすみません、味はよかった

 

食事のあとはカメラと貴重品だけを持ち、花の散策へ。

チングルマは花より果穂のほうが多く、この辺りの花は「ピークは過ぎている」という印象。

今年は雪が少なく、雪解けが早いため、花も例年より早いのです。

 

↑チングルマの果穂

↑ダイニチアザミ/大日薊(キク科)どこも

白馬大池周辺でしか見られないそう。名前は大日岳(今の小蓮華岳)にちなむ

↑白馬大池の西側のチングルマはまだたくさん咲いて群落をつくっていた

↑チングルマ/稚児車(バラ科)

↑タテヤマリンドウ/立山竜胆(リンドウ科)

 

清水(しょうず)岳方面、小蓮華岳方面と歩き、雨がポツポツしてきたから、山荘に戻ります。

戻ってみたら山ガールの2人組が到着したところで、結局、この日は4畳に3人でした。ほっ……。

 

夕食を済ませ、高山植物ハンドブックを見たりしていたら早々に眠くなり、消灯を待たず就寝。

仕事をムリクリ片づけて寝不足で移動してきたし、今日はずっと登りでしたから、断続的でも眠ることができました。

 

↑本日の夕食。山では軽量化を優先して粗食な私

 

に続く

 

* * *

2日に戻ってきて、身体は重だるく脚がパンパンという状態で3日の仕事デーを終え、土曜日に山旅を振り返りながら1日目の山行レポートを記しています。

身体にまだ疲労が残っていますが、ずっとやりたかった山行ができ、安堵感、満足感、充足感に浸っています。

とはいえ、今ようやくにして梅雨明けの夏山日和で、晴れマークがずらり!

とてもじっとしていられませんから、身体の回復を待たずにすぐ出かけちゃうし、今回の縦走は長いですから気長〜にお付き合いいただけましたら幸いです。(8/6)

| りこ&とこ | 21:00 | comments(0) | - |

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