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しっとり、梅雨の甲子山

コース:新白河駅=(車)⇒大黒屋→猿の鼻→分岐→甲子山(1549m)→以下、往路戻る

 

夏の遠征で北に向かう山友が、9日(土)限定で甲子山(かっしざん・かっしやま・かしやま)どう?との打診があり、今週末は日曜日のほうが天気がよいのだが〜と思うものの、天気予報自体も揺れていたので、雨天覚悟で承諾。

甲子山は那須連峰の東の山で、私が「行かない?」アピールをしていた山なのだ。

 

↑大黒屋さんから登山口へ

 

那須方面は昨年、今年と続けて歩いているからだいぶ慣れてきて、移動はスムーズだ。

が、新白河駅で合流した山友は、開口一番、「観光にする?」とヤル気ゼロなご様子(ーー;)。

すでにシトシト雨が降ってるし、気持ちはわかる。

わかるが……でも山自体は難しくないので、小雨ならやれると思うしなあ、と諦めきれない私にさらに。

 

友「あのぉ〜わたくしは大黒屋で温泉に浸かって待ってても宜しいでしょうか?」

……ズッコケ(ーー;)!!

 

そんな流れで、秘湯好きの友に大黒屋まで運んでもらい、私だけで登ることに。実のところ、それだってすごく有り難いのだ。

自分で立てたプランでは、新甲子温泉の高原ホテル前バス停から歩くつもりだったのだから。

 

↑コース出だしの様子

 

レインウエアを上下着込んで歩き出しましたが、それほど降ってはいない。

森に入ってしまえば、樹の屋根があり、ほとんど雨を感じないので、ときどきフードを外して歩いても濡れないほど。

暑いからレインウエアも脱ぎたいけれど、枝や足元の草に触れると濡れるから、それはガマン。

 

↑温泉神社脇。左に曲がれ、と指導標あり

 

雨でしっとり潤った緑がなんて綺麗なの、といつもとは違う山の様子を楽しんで歩く。

「山は展望でしょ」と友は言うけど、私は森の中を歩く行為そのものが好きなので天気が悪くてもOKだ。

 

↑山紫陽花の道

 

登山口から1時間くらいはつづら折れの歩きやすい登りで、道しるべもよく整備されています。

途中、登山道の脇の草が動いたのでドキイッ!とさせられたけど、登山道を横切っていったのは、美しい褐色の小動物。

登山道中央でちらっと私を見てから、反対側の草の中に見えなくなった。

「オコジョだ!!」と瞬間に思ったけれど、一瞬の出来事で、自信はない。

シャッターを切る間もなかった。

温泉でご機嫌にしている友に見せて、悔しがらせたかったのに!、笑。

 

↑しっとり登山道

 

「山と高原地図」では、登山口から最初のポイント、猿の鼻どこもまで1時間30分とあるが、そんなにはかかりませんでした。

私が写真を何度も撮りながらで1時間10分だったから、早い人は1時間くらいじゃないかな。

猿の鼻は、平らかになった道の小エリアで、名前の由来はわかりません。ナンダロね。

 

↑猿の鼻にて

 

猿の鼻から30分ほどで甲子峠との分岐点。クルマなら甲子峠から往復するというやり方もありますね。

分岐点からさらに登り、山頂付近の滑りやすい土質のところにクサリやロープがありました。

登りではまったく使いませんでしたが、下るときは濡れてよく滑るので、利用しました。

 

↑甲子峠分岐

 

↑クサリ場

 

山頂に着いたとき、雲が一瞬流れ、旭岳が見えましたが、すぐに雲の中に消えてしまいました。

視界のない山頂で昼食をかるく食べ、早めに下山を開始します。

降っていない時間でなるべく行動しなくては。

 

↑甲子山山頂

 

↑雲間の展望

 

ツルツル道のクサリ場を慎重にやり過ごし、再び緑が鮮やかな道を淡々と下ります。

 

↑ウラジロヨウラク/裏白瓔珞(ツツジ科)

↑シャクナゲにまだ逢えるなんて、感激

↑ツルアリドオシ/蔓蟻通し(アカネ科)

 

小雨の中を歩きだした今日の山だけれど、終始降りそうで降らないままで、しっとりと湿りのある森歩きを楽しむ。

なんだか山が見守ってくれているような気がしてきて、登りでは控えめだった写真も、下山でだいぶ撮り足すことができました。

 

 

↑森の様子

 

↑山紫陽花

 

↑甲子トンネルの真上あたりから

 

無事に下山し、まず山友に声をかけ、大黒屋さんの玄関口ベンチをお借りしてレインウエアを脱いだところで、ザーッ!!と激しい雨が降り出しました。

このタイミングにはあまり物に動じない山友も驚き、「ね、晴れ女でしょ!?」と言った私に「確かに!!」と言わしめたのでした、ぐふふ。(7/14UP)

 

* * *

 

↑白河城(小峰城)

 

もう少し時間があったので、お城見学。

白河駅前のスタイリッシュな建物の図書館も入ってみたけど、設備充実で文化的。

ゆっくり滞在して散策するのも楽しそう。また来よう。

| りこ&とこ | 21:00 | comments(0) | - |
雄国沼と雄国山

コース:喜多方駅=(シャトルバス・萩平経由)⇒金沢峠→雄国沼→雄国山→福祉センター前バス停⇒宿

 

↑コース絵図

 

ニッコウキスゲの黄色いじゅうたんの中を歩きたい!との強い思いがわき、今年の山テーマを無視して福島県の雄国沼(おぐにぬま)へ。

天気はよくない予報の週末ですが、高山植物の短い夏は待ったなし!!ですから、比較的降られなさそうなところを木曜晩から練り直し、ぱぱぱと決めて出てきました。

東京駅には登山スタイルの人がたくさんいて、天気予報悪いのにねぇ、どこ行くんかなぁ、と自分のことは棚上げにして思ったりするのでした。

 

↑喜多方駅

 

喜多方(きたかた)駅に10時20分に着。

喜多方駅から金沢峠に向かうシャトルバスがあり(2016年6/4〜7/18の土休日)、発車時刻は11時45分で、11時15分着の電車のほうがよかったのだけど、みどりの窓口でこれはイベント列車でびゅうの商品だから別購入となるという説明で切符を買えなくてそうなりました。

(乗れたんじゃないか?と帰路で思う、後述)

 

↑今年初めて逢うニッコウキスゲ

 

駅近隣の漆塗りの店に入ったり、駅の待合室で軽く腹ごしらえしたりして1時間半ほどをやり過ごし、シャトルバスに乗り込みます。

山に向かうバスなのに、11時45分発の設定が解せないが、萩平で車利用の客を乗せ、12時半に金沢峠に着きました。はあ、長かったこと!

 

↑湿原へ向かう階段を下る

 

金沢峠のデッキ右側にある入り口から階段で湿原方向に下ります。

下っていく道の脇に、この夏初めてのニッコウキスゲに逢います。

 

↑白い紫陽花様の花も

 

↑湿原

 

休憩舎に向かう道を左に見送りもう少し下ると湿原まで下りられます。

順路が決まっていて、反時計回りで歩くルールのようです。

木道の幅が広くないですが、ところどころに大きなデッキが設けられているので、長く立ち止まりたいときは、そこで。

ニッコウキスゲはもちろん、サワラン、トキソウも咲いています。

でも木道に高さがあるから、小さな花の接写はちょっと難しいな。

 

↑ニッコウキスゲ/日光黄菅(ユリ科)

↑サワラン/沢蘭(ラン科)

 

 

沼寄りの半周が最も密生していて、そこを大事に歩きました。

咲いている花の横にはつぼみではなく咲き終わって枯れた花がついているから、ピークを折り返し中の時期ですね。ピーク時はもっと景色全体の黄色が強いのでしょうね。

木道終盤には終わりかけのアヤメにも逢えました。

久しぶりの湿原歩きはゆっくり歩いてもすぐに終わってしまう。

神様がつくった地球のお花の楽園がいつまでもこのままでありますように、と願いながら後にしました。

 

↑何アザミかな

 

湿原周回のあと、休憩舎への分岐に戻り、登山道を行きます。

ブナもある気持ちいいコースを行き、休憩舎へ。トイレもあります。

 

↑緑濃いコースです

 

↑ハナニガナ

 

ここでココアを淹れ、ワッフルをいただきつつ20分ほど休憩。

天気が崩れたら雄国沼登山道入口へ下山、もちそうなら雄国山に登って福祉センター前バス停に下山のつもりで計画してきていて、なんとかもつかと歩きながら判断。

雄国山へと道を分けます。

 

↑雄国沼を振り返る

 

↑シラタマノキ/白玉の木(ツツジ科)

↑ヤナギランと背後に磐梯山の頭

↑キバナノカワラツバ、かな

 

嗚呼、こっちにコースどりして本当によかった!!

稜線に出ると視界が開け、雄国沼全貌が見えます。

登るほどに展望が広がるので、何度も振り返って楽しみます。

 

↑雄国山山頂

 

↑雄国山山頂からの眺め(檜原湖方向)

 

狭いながら山頂には小さな展望デッキがあり、三角点もあります。

デッキに上がると展望は360度。雪をいただく飯豊山系から隣の磐梯山と、ぐるり見渡し、下山にかかります。

 

福祉センター前のバス時刻は16時30分。

それを逃すと次は19時くらいまでないので、確実に乗れるよう、いつもよりペースアップ。

深山の雰囲気だったり、明るい笹道に出たり、美しい雑木林だったりと展開を楽しみつつ。

 

 

 

 

↑雄国パノラマ探勝路

 

「ラピスパ裏磐梯」の西口と東口の分岐が現れたのは15時半くらいでしたか、小さなベンチがあったので、ひと息つくことができました。

 

↑分岐点

 

サクサクと下ると、キャンプ場に出、車道になります。

コテージのある車道を下ると、459号に出、道路の向かい、福祉センターへの道の入り口にバス停がありました。

 

↑コースの緑が濃く、つい写真をたくさん撮りました

 

↑最後に熊さんとカモシカさん向けの注意看板。ないす

 

やってきたバスは、まずラピスパの方に行ってから戻ってきました。

乗客は私一人です。

点在するホテルにいちいち寄るコースどりだから、バス会社とホテルが提携して運行しているのかもしれない。

 

ホテルは昨夜、訳ありの格安部屋に空きを見つけて急きょ予約したのだけど、何かの事情からか、すんごいいい部屋になっていた。シングルの小さい部屋のほうが落ち着くんだけどと、貧乏性な私(・_・;。

そんなで無事に下山して宿に落ち着き、五色温泉を加水、という湯で汗を流しました。

 

日帰りの場合はラピスパで一浴し、バスで喜多方駅に戻って帰路につくつもりでした。

昨夜の段階で格安部屋がたまたま空いていて、新幹線の特急券代を浮かせば差がなくなってきたので、明日は一日雨の予報だし、とそのようになりました。(7/12UP)

 

↑豪華すぎる部屋。落ち着かん、こわい…

しかしめったにこんな部屋になることはないから記念公開、笑

 

***

 

翌日は往き同様、「フルーティアふくしま」を避けて早めにホテルを出る予定でしたが、時刻を読み間違えてしまい、次のバスに。

そうなると、猪苗代からの次の電車は「フルーティアふくしま」(ーー;)ダァ。

電光掲示板に後ろの4両は普通車とあるから、普通車なら乗れるのか駅員さんに訊くと「乗れる」と言う。

私がその前に訊いたときは「乗れない」と言うのよ、だから電光掲示板には「後ろは普通車とあるけど……?」としつこく訊いたら、それは乗れるということだったのだ。

頭が混乱したけど、つまり後ろにくっついてるのは「フルーティアふくしま号」じゃないという認識で駅員さんは話しているんじゃないかな、と。

乗り換え検索だと、私が乗りたい便そのものが「フルーティアふくしま号」となるし、時刻表もそうなっておる。

その便に乗りたいわけで、その便のカフェ車両に乗りたいわけじゃないし、 そのイベント列車を知ってる人は最初からびゅうカウンターに行くわけだし、説明に難がありませんか。

「乗れない」じゃなく、「後ろの普通車は乗れます」と説明してくれないと、その便に乗れないと思ってしまうではないか。

ググッた結果、実際そのような混乱が起きているように思う(ーー;)。

あやうく3時間も駅で足止めされたかもしれなかったわ、やれやれ〜という余談でした。

 

さて、もう一つ。

一年ごとに山旅にテーマを設けはじめたのは、いつからだったかしら。

初めはザックリとしたテーマだったのが、山探しの楽しさにはまってキッチリになってきて、最近ではだんだん不自由になってきた(ーー;)。

今回、長〜い電車時間(宇都宮上野ラインの座席はクッションが薄くてお尻が痛くなりました)に思案して、シリーズで歩いている山は別枠で進めることにしました。

歩き通したいシリーズはいくつかあり、今回の雄国山が含まれる『うつくしま百名山』然り。これは大好きな田部井淳子さんが選考委員に入っているから、ぜんぶ歩きたい!

なかなか進まない『花の百名山』『新・花の百名山』も然り。少し古いから花の状況が変わってしまっているけれど、愛情を持って本棚に残している本。

ほかに完結したいシリーズは、大月市選定の『秀麗富嶽十二景』、比較的全山登頂ができそうな『山梨百名山』

もう少し自由にやることにします、てへ。

| りこ&とこ | 21:00 | comments(2) | - |
秋田駒ヶ岳 ~東北 馬の山旅4~
コース:宿→アルパこまくさ=(羽後交通バス)⇒駒ヶ岳八合目→阿弥陀池→男女岳(1637.3m)→男岳→駒ヶ岳八合目=(バス)⇒アルパこまくさ=(バス)⇒田沢湖駅


↑コース絵図

5時起床。

宿の朝食は7時からですが、6時45分には用意できています、というお話でしたので、出発の準備を先に済ませておき、ささっといただきます。

 

宿からアルパこまくさまで歩いて5分とかかりません。

アルパこまくさから秋田駒ヶ岳の八合目までは交通規制があるので、シーズン中の土日、祝日などはマイカーのかたはここに車を置いてバスを利用します。

早めに着いて、コインロッカーがないか尋ねると、100円で荷物を預かってくださるというので、山で必要のないものをサブバッグに詰めて預けます。すごく助かります。



↑八合目から秋田駒ヶ岳を仰ぐ
(右上に向かって斜めに入っているラインが今回歩いたコース)
 

7時42分発のバスに乗り込み、8時7分に八合目着。

準備を整え、すぐに歩き始めます。



↑最初の分岐点
 

すぐに焼森方面と道を分け、新道と呼ばれる南西に向かうコースで登ります。



↑まずまずの紅葉

しばらくすると山肌が大きくえぐれた旧硫黄鉱山跡が殺伐とした景観を現します。ここから旧道もありますが、危険コースらしいです。

私はもちろんメジャーな新道を行きます。



↑旧硫黄鉱山跡
 

ヤマハハコ、アザミ、トリカブト、ウメバチソウなどを観ながら登っていきます。
登山道脇の土の色がやけに赤みを帯びています。


↑こんな色

振り返ると登山口の八合目、黄色の宿泊した宿が見下ろせ、乳頭山もしっかり確認できました。


↑乳頭山方面

汗ばんだ頃に片倉岳に着きます。「岳」とついているけれど、ピークはなく、途中の小広いエリアという感じ。

この辺りから田沢湖が見えはじめますが、雲が多くクリアではありません。



↑田沢湖の端っこ

昨日も今日も天気予報はいいのですが、山には雲がかかっています。雲がたまりやすいエリアなのかな?

それでも雲が切れるたびに秋山らしい紅黄葉が広がり、まずまずです。



↑紅黄葉の登山道
 

今日は早い時刻のバスに乗れましたし、ガッツリ歩かないコースどりにして、連休最後の山を写真もたくさん撮りながらマイペースで楽しみます。

バスの本数が多く、逃したら次のバスにするなり温泉を諦めるなり、やりようがあるので気が楽です。





↑足もとも紅葉
 

歩き始めから1時間ほど過ぎたあたりで男岳(おだけ)が眼前に現れ、道は木道に変わります。


↑男岳


↑男女岳

木道を辿っていくと阿弥陀池(あみだいけ)が姿を現します(9:30)。無色なので、蔵王のお釜や栗駒の昭和湖と比べるとパッとしない感じですが、快晴なら山の姿を映してもっと綺麗かもしれない。



↑木道


↑阿弥陀池が見えてきました

阿弥陀池のほとりを歩き、まずは男女岳(おなめだけ)を往復します。男女岳は、女目岳ともいいます。



↑男女岳の登山道

整備された階段状の登山道をゆっくり登ると高度が増すごとに違う景色が現れ、何度も立ち止まりながら登ります。

男岳へ向かう登山者が横岳との鞍部に立っている様子が見えます。


↑男岳と横岳の鞍部

「秋田駒ヶ岳」というのは男女岳や男岳などの総称です。
地元では「駒ヶ岳」と呼んでいるそうですが、ほかの多くの駒ヶ岳と区別するために「秋田」がつけています。
「新・花の百名山」に入っていますので、夏なら高山植物がたっぷり楽しめる山でしょう。

9時55分山頂着。
山頂は風が強く、片倉岳で脱いだジャケットを再び着込みます。

景色を楽しみ、飲み物を少し飲んで、すぐに阿弥陀池へ下ります。

休憩は池畔でしましょ。



↑秋田駒ヶ岳山頂

雲が多いですが、幸い一帯は見えており、下りながらも雄大な景色を楽しみます。


↑阿弥陀池


↑横岳方面
 

池畔には避難小屋があり、トイレ(チップ制)もあるので助かります。

利用させていただき、池畔のベンチで休憩にします。



↑阿弥陀池のほとりから見上げる男女岳

昨日登るつもりだったときは、盛岡のコンビニでおにぎりを買って田沢湖駅に移動してきたのですが、今日はコンビニがないエリアですので、昼食の用意に実は困りました。

宿の売店にもカップ麺とか置いていなかったし。


で、本日の食料は、昨日の朝のおにぎりの残り1つ(消費期限切れてますが、夏じゃないし個包装だし保存料たっぷりだし;大丈夫でしょ?)と乳頭温泉の黒湯でゲットした黒玉子、アルパこまくさで買った長期保存可のパン1つといった具合。

この中で一番のご馳走だった黒玉子、大事に持ってきたのに、殻をむくときにつるんと手元から離れ、落としちゃったの。
白身の一部が手元に残り、あとは砂だらけ。もうがっかりしょんぼりです。

しかたなく白身一部を食べて、おにぎり食べて、おしまいにしました。



↑男岳の登山道から阿弥陀池を見下ろす
 

まだ時間は大丈夫なので、休憩のあと男岳にも登りましたが、昼が近づくにつれてさらに雲に囲まれ、視界が白くなってきます。



↑視界5mくらいか

真っ白で先が見えないので、山頂はまだか〜と思いつつ歩くうちに赤い鳥居が見えて、そこが山頂でした(11:00)。
山頂には祠(ほこら)もあります。



↑男岳山頂


↑山頂からの眺め(笑)
「ね、何も見えないでしょ!?」というのをあえて撮ってみた


↑下山中に少し雲が割れ、横岳、阿弥陀池が姿を現しました
 

再び阿弥陀池まで下り(11:20)、そのまま登りと同じコースで八合目へ下ります。



↑男岳

登りながら観る紅黄葉と、下りながら観るそれはまた違い、やはりたくさんシャッターを切りながら下ります。





↑紅黄葉

12時55分のバスに乗るつもりでのんびりと下ります。
登りではあまり撮らなかった花の写真を撮ったりしながら、次に来るときはもっとたっぷり歩けるコースどりにしようと考えたりします。
下山するときにはすでに別の山行を考えたりしているあたりが、もうそうとうの山ビョーですね(^_^;)。


↑ヤマハハコ/山母子(キク科)


↑せんこう花火みたい!

12時25分、八合目に下山。

予定どおり12時55分のバスに乗り、アルパこまくさに13時7分着。

預けておいた荷物を引き取り、一浴してサッパリし、14時30分のバスで田沢湖駅へ。

田沢湖駅周辺のお店で稲庭うどんをお土産に買い、新幹線こまちで一直線に帰京しました。


↑お土産は稲庭うどん。たっぷりサイズで(笑)

 

余談ですが、秋田新幹線って、盛岡までは実は「在来線を走る新幹線車両」というだけじゃありませんか(ーー;)

昨日乗った田沢湖線と同じ線路を新幹線ぽくないスピードで走ってるもの。いや乗り換えなしだし盛岡からは速いし、別に文句じゃないんです。ちょっと驚いただけです。

私の東北を走る新幹線の不満は、全席指定の列車があることだけです。
どうしてもこれに乗らないと間に合わないんだ(>_<)!!というとき、すごく困ります(急に決めた山行の始発新幹線)。

 

本筋に戻りまして、4までおつきあいくださったかた、ありがとうございました。(10/9UP)

*参考まで
・羽後交通バス/アルパこまくさ〜駒ヶ岳八合目:620円(子供・身障者310円)、アルパこまくさ〜田沢湖駅前:620円(同310円)
・アルパこまくさ/入浴料520円(子供300円)

| りこ&とこ | 21:00 | comments(0) | - |
乳頭温泉めぐり 〜東北 馬の山旅3〜
コース:田沢湖駅=(羽後交通バス)⇒乳頭温泉→孫六温泉→黒湯温泉→休暇村 乳頭温泉郷=(バス)⇒アルパこまくさ→宿
 

盛岡の宿で4時前に起床。
5時に宿を出て始発の在来線で田沢湖駅へ向かう。

形のよい岩手山を眺めながら、まだまだ登っていない山がたくさんあるなあ、と思う。


↑前置きが長いので、この日に見かけた花を挿入;;

バスの時間まで2時間近くあるため、待合室で朝食にすればいいさ、と新幹線を使わないため変な時間に着いたのですが、駅構内
の椅子で次々に車で親に送られてくる高校生の様子を眺めているうちにはたと気がついた、今日が平日だということに……!!!

 

夏休みのあと、ものすごい量の仕事が重なり、土日が丸々つぶれたため、翌月で代休を取ったのが今日だったわけだけど……早朝に移動してきても、平日では秋田駒ヶ岳八合目まで行くバスが運行しておらない!!

 

バスとまったく噛み合わない在来線の時刻に変なのーと思った時点で気づきたかった。

家を出る前には、今日は天気も悪そうで、それから宿でゆっくりしてから移動すればいいしと考えていたのですが、天気予報が上出来だったもんだからー、無意味に早起きして始発で来て、無意味に来るはずのないバスを待っていたよ(>_<)!!



 

気づいた時点で645分!

どうすんだーってどうにもならん(ー ー;)乳頭温泉まで移動して乳頭山に登ったりとかは……しない、下調べなしに山にいきなり登るとかしないのだ、私は。

それで、温泉巡りに急遽切り替える。



↑孫六温泉へ向かう道

6時55分
発の乳頭温泉行きバスに乗り、終点に着くまでにリサーチすると、乳頭温泉七湯のうち「孫六」というところが8時から入れるとわかる。

バスの運転手さんと話をするとオススメは「黒湯」だと言う。

黒湯は9時からだから、孫六のあと入りましょ。

なにしろ時間はたっぷりあるし、蔵王、栗駒と続けて登ったあとだから、1日休むのは悪くない。

と、大失敗を立て直すべく、一生懸命ポディティブシンキング。



↑孫六温泉へ向かう道にある沢
 

最初の孫六の露天風呂に入ったとき、あまりにゴミが多くてびっくりしたのですが、乳頭温泉てそういうものみたい。湯の華。



↑孫六温泉
 

孫六から10分くらい歩いたところにあるのが黒湯。

着いたときにまだ清掃時間だったので、ここでコーヒーと酒まんじゅうのセットをいただきました。

コーヒーがかなり美味しかった。水が美味しいからかな?

珍しい黒玉子160円也も買う。明日のおかずだ。



↑黒湯温泉


↑黒湯温泉のコーヒーセット
 

お湯は乳青色できれい。

オススメどおり、露天風呂も内湯も、すごく気持ちよかった。



↑こんな色の温泉(これは露天風呂ではありません)


↑沢の水でラムネを冷やしていました
 

黒湯から「休暇村 乳頭温泉郷」まで歩きます。

車道と別に散策路が造られていて、ブナ林の中を歩けるのがグーです。







↑ブナ林の散策路
 

休暇村の日帰り入浴は11時からで、ここでも少し待ってから入ります。

黒湯もそうだけど、清掃したばかりの一番風呂だから気持ちいいです。

露天風呂はブナ林の中にあり、森の香りもしました。

 

休暇村のレストランで昼食にします。

宿の夕食に響かないよう稲庭うどん。



↑稲庭うどん(少し食べちゃってから撮影;)
 

乳頭温泉巡りはこれにておしまい。

ちなみに、乳頭温泉七湯の紹介した以外の湯は、鶴の湯温泉妙乃湯大釜温泉蟹湯温泉となります。

バスでアルパこまくさまで移動し、そこから宿との距離を確認しつつ徒歩で向かいます。

「アルパこまくさ」というのは、秋田駒ヶ岳のマイカー規制の拠点としてスタートした施設で、温泉、食堂、売店があります。秋田駒ヶ岳のパネル展示も。


↑アルパこまくさの敷地から田沢湖が見えます
 

チェックインの時間にはまだ早かったんだけど、入れてもらえて大助かり。

朝早すぎたので、少し休んで、夕食までにもう一浴しました。

本日4回目の入浴。だって入らないと勿体ないでしょ

しかもこの宿の湯は、乳頭温泉から引いたものだそう。

うーんと思いながら入ったら、すごく気持ちいい湯で、ご満悦。

夕食でお腹いっぱいになったあと、早々に睡魔に襲われたのは、言うまでもない。(10/7UP)


4につづく


↑本日の宿、駒ヶ岳グランドホテル

*参考まで
・羽後交通バス/田沢湖駅前〜乳頭温泉:820円(子供・身障者410円)、休暇村前〜アルパこまくさ300円(同150円)
・乳頭温泉/孫六温泉510円、黒湯温泉510円、休暇村 乳頭温泉郷510円(子供255円)
・駒ヶ岳グランドホテル/1泊2食:9000円〜(プランによる)
 

| りこ&とこ | 21:00 | comments(0) | - |
栗駒山 〜東北 馬の山旅2〜
コース:一ノ関駅=(岩手県交通バス)⇒須川温泉バス停→名残ヶ原→昭和湖→天狗平→栗駒山(須川岳1626m)→天狗平→昭和湖→須川高原温泉→須川温泉バス停⇒一ノ関駅
 


↑コース絵図

5時前起床。

昨夜、夕食に出かけたついでに山形駅前のヴィ・ド・フランスで買った美味しいパン、インスタントコーヒーで朝食。

宿のサービスでついていたさくらんぼ水をモッタイナイ水筒(マータイさんブランド)に詰め、ポットで作った湯をステンレス水筒に詰め、道筋にあるコンビニでおにぎりを2つ買って山形駅へ。



↑ホテルの窓から見た山形市街
 

今日もいい天気!

まずは仙山線で仙台に出ます。

山寺、作並と一度は下車して訪ねたい地を電車で通り過ぎます。

仙台で乗り換えて一ノ関へ。



↑一ノ関駅
 

栗駒山への公共交通機関は、一ノ関駅と須川温泉を結ぶ一日2往復(季節運行)のみです。

このバスの時刻表に合わせると滞在時間は4時間。

悪天修業となった前回は温泉に寄る時間が残らずに足湯で我慢して帰路につきましたが、天候に恵まれた今回、さて温泉タイムは残るかが課題です。



↑須川温泉
 

一ノ関から須川温泉へ向かうバスは、びっくりするくらい車体が古く、これで山道を登れるのかしら?と心配しましたが、大丈夫でした。

運転手さんはベテランで、カーブを滑らかに曲がり、適宜後ろに詰まる一般車両に道を譲ります。

「厳美渓」「郭公だんご」と初めて目にしたものを思わずメモをとったりしながら1時間半かけて須川温泉へ(10:44)



↑快晴!
 

登山口はいくつかあるようですが、素早く支度を整え、前回と同じ源泉から歩きはじめます(10:47)。

名残ヶ原ではキンコウカが陽を受けて輝き、リンドウ、ウメバチソウなどが見られます。


↑名残ヶ原

名残ヶ原までは温泉とセットで散策している観光客もいて、周回もできるようです。

余裕があれば私もいろいろなコースで歩いてみたいですが、如何せん、今日は忙しい登山なので、グイグイと登っていきます。



↑エゾオヤマノリンドウ/蝦夷御山の竜胆(リンドウ科)

湿原から樹林帯に入って登っていくと、地獄谷というところに出ます。あたりに硫黄の匂いが漂います。
登るにつれて紅黄葉が進み、周りの山々もよく見えてきます。
変化に富んだ登山ができるコースですね。







↑地獄谷

11
35分に昭和湖着。

乳緑色の昭和湖のほとりで水分補給の休憩。

まだ私同様に登っている人もいるけれど、すでに下りの休憩に入っている人も多い。

登山口に向かうバスなのに、日帰り登山できる設定になっておらんと思うのダ。
岩手県交通に意見しようかしら。
利用者が少ない原因と思うし、これでは売店や風呂にお金を使う時間が残らず経済効果も薄いと思うな。



 

そんなことを考えつつもまたすぐに歩きだします。
珍しく本気でガツガツ登っていますが、参考タイムより人並み外れて速くなるわけでなし、あとは山頂滞在時間を短くするしかない感じ。



↑天狗平
 

天狗平まで登ってくると、眼前の山の斜面に紅黄葉が広がり、大感動。


↑紅黄葉

今日は13時を山頂かどうかにかかわらず「折り返し地点」と設定して登ってきましたが、現在12時20分。なんとか山頂は踏めそうです。

天狗平から山頂までが爽快な尾根で、大パノラマと紅黄葉を楽しみながら登頂しました(12:40)。



↑山頂碑
 

眺めのよさげな場所で急いでコーヒーを作り、卵入りパンで軽い昼食。

バスの中でおにぎりを1つ食べてから登っているので、これで大丈夫。

できるだけ景色を楽しむほうに少ない時間を充てます。






↑山頂付近から山の紅葉を楽しむ

写真を撮ったりしているとすぐにタイムリミットの13時になり、惜しみつつ下山を開始します。

下りながらも景色を楽しみます。
9月は台風シーズンですし、これまで見事な三色紅葉をベストタイミングで楽しんだことがあまりなかったように思います。
今日は大当たりでありがたいです。




↑天狗岩あたりからの眺め


↑下りつつも何度もシャッターを切ります

天狗平から昭和湖までの湿った岩の多いところは焦らないように足元に集中して下り、歩きよいところはかなりハイペースで下ります。



↑ウメバチソウ/梅鉢草(ユキノシタ科)


↑やわらかな黄葉

昭和湖に13時50分着。

14時半
までに下山できたら、ちょっとでもいいからぽちゃんとしよう!と思いながら下ります。
名残ヶ原は名前のとおりですね、惜しみながら通過します。


↑名残ヶ原

なんと、本当に14時30分ジャストの下山でした。

大急ぎで露天風呂に入ろうとして、ハッ!
サングラスかけたままだったと気づいてまた脱衣所に戻る。
これじゃ超怪しい人ぢゃん(ー ー;)

眼鏡に替えて入ると、ふわあ〜、極楽極楽〜〜。

湯の色が昭和湖と同じだな、などと思いながら10分つかって上がります。

今日は登山も温泉も超忙しい!!



↑褐色に色づいたキンコウカ
 

発車5分前の14時55分にバス停に並ぶと、すぐにバスが着て、運転手さんは今朝と同じかた。

往きでは3、4組だった登山者は、帰りはその倍くらい。

みなさんよく歩いてお疲れのようで、バスが走りだして間もなくぐっすり。私も何度かうとうとしました。

 

バスは16時26分、一ノ関駅着。
同じ駅に戻ってくるからとコインロッカーに入れた登山に必要ない荷物(大して多くないけど少しでも身軽になりたいから)を回収し、乗りたかった16時33分発の東北本線にギリギリセーフで乗り込みました。

新幹線代を節約できた列車は、盛岡行き。

一ノ関には安い宿が少ないため、今日のうちに盛岡に移動することにしたのです。

東京から一続きにしたほうが乗車券が安く、しかも特急券をなるべく使わないようにするのが節約のテクニックなのダ。



↑じゃじゃ麺(スマホで撮影)
 

盛岡の駅近の宿に荷物を置き、お腹がペコペコだったのですぐに食事に出ます。

生ビールにトマトサラダ、郷土料理というじゃじゃ麺を注文してみたら、麺がモチモチ味も絶妙で、すっごーく!美味しかったです。

じゃじゃ麺がもともと美味しい食べ物、というより料理人のセンスが大きい。
じゃじゃ麺もトマトサラダもお高くないのにキチッ!と作ってあり、とても美味しかったですから。
「岩手の居酒屋 なはん」というお店。おすすめ(*^_^*)!


満足して宿に戻り、風呂・洗濯を終えたのが9時半。

くたくたで、あっという間に眠りに落ちました。(10/2UP)

3につづく


*参考まで
・岩手県交通バス/一ノ関〜須川温泉:1450円(子供・身障者730円)
・須川高原温泉/入浴料600円
・盛岡の宿/素泊まり3000円台より
 

| りこ&とこ | 21:00 | comments(2) | - |
蔵王山 〜東北 馬の山旅1〜
コース:かみのやま温泉=(シャトルバス)⇒刈田駐車場=(刈田リフト)⇒お釜・馬の背→熊野岳(1840.5m)→ワサ小屋跡→地蔵山(1736m)→蔵王山頂駅→ワサ小屋跡→イロハ沼→樹氷高原駅=(蔵王ロープウェイ山麓線)⇒蔵王山麓駅→大露天風呂→蔵王温泉バスターミナル=(山交バス)⇒山形駅


↑コース絵図
 

35L容量のザック一つで、3泊4日の山旅に出発です。

ザックの重さは約7kg。持っていきたいのに置いていったものは、もう1組分の着替えと文庫本くらいか。

向かう先は、蔵王山(山形県)です。

夏山で歩き残した北アの唐松・五竜を計画していたけれど、火曜の段階で天気予報が今ひとつだったのと、続けてのテン泊登山がつらくなったのとで、急遽、計画を立て直しました。



↑かみのやま温泉駅前のバス停(グリーンエコー号)
 

3時半起床、始発電車で家を出ます。

東京駅で山形新幹線に乗り換え、かみのやま温泉に降り立ちます(08:48)

蔵王へは、山形駅から出るバスもありますが、かみのやま温泉から刈田(かった)駐車場までグリーンエコー号という無料シャトルバス(季節運行、土日祝のみ)が出ているので、今回はそれを利用します。

かみのやま温泉の宿泊客を乗せてきたシャトルバスはすでに座席がほとんど埋まっていて、駅で待っていた私含む3人が乗りこんで満席となります。



↑ライザワールドより(右がグリーンエコー号)

里は山々に囲まれ、田んぼには黄金色の稲がたわわに実り、日本のいちばん美しい風景ではないかと思いながら向かいます。

ライザワールドで10分ほど休憩があり、刈田駐車場に到着(10:20)。



↑刈田リフト
 

お釜まで歩いて登ってもいいのですが、天気がいいうちに尾根に出たかったので、リフトを利用します。

チケット売場の掲示板に6℃とあったので、レインジャケットを羽織って乗り込みます。

上がってみると、三色紅葉の始まる山々と山肌がむき出しの山とが360度で展開し、なかなか魅力的です。

荒涼としていますが、道脇にはヤマハハコ、オヤマノリンドウ、シラタマノキなどが懸命に花を咲かせています。



↑リフトを上がると荒涼とした山上です


↑シラタマノキ/白玉の木(ツツジ科)
 

はやる気持ちを抑えながらお釜の見えるところまで行くと、想像以上に美しいエメラルドグリーンの火山湖が待っていました。

歩くたび、太陽の当たり方により、色を変え形を変えるお釜に見入りながら、たくさん写真を撮ります。

お釜のことを別名「五色湖」とも呼ぶそうです。


↑お釜

刈田岳から熊野岳への尾根を「馬の背」と呼びます。
馬の背には長い杭が打たれて登山道を示しています。

春にスノーシューでリサーチしたときには、独りで行く勇気がなくやめてしまいましたが、この杭が出ているのなら、私でも冬に歩けるかしら?



↑馬の背
 

馬の背分岐から熊野岳へ。蔵王山というのは、このあたりの山々の総称で、最高峰が熊野岳です。



↑熊野岳への登りから馬の背を振り返る


↑熊野神社付近より

山頂には熊野神社が建ち、斎藤茂吉の碑があります。

ここで地蔵岳方面を眺めつつ、温かいコーヒーを淹れてクリームパンで休憩します。

植生保護のビラを配っているスタッフに話しかけられたついでで、コースについて訊いたら、いろいろアドバイスいただけました。


↑熊野岳山頂



↑熊野岳より
 

岩のゴロゴロする道を足もとに木をつけながらワサ小屋跡に向けて下っていたら、足もとに咲くコイワカガミを見つけました。
すごい、まだ咲き残っていたのですね。


↑コイワカガミ/小岩鏡(イワウメ科)

ワサ小屋跡からは、イロハ沼に下る予定でしたが、そのまま地蔵山に登りたくなってしまった。

青空をバックにして目の前にでん!と待ち構えているんだもの。

ヘンテコな石碑(姥神だそう)の前で地図を広げて思案していると、地元のおっちゃんに話しかけられ、「熊野岳から来たんならそりゃ地蔵山に行くのがいいよ!」と太鼓判を押される。

「歩き足りないなら、山頂のあとくるっと周回してこっちの木道から戻ってきてから、イロハ沼に下れば」と提案してくれました。

「おお、それは名案だ!!」と思い、そのようにする。


↑地蔵山

地蔵岳を山頂と、東側と西側で歩くことになり、その間に刈田岳や熊野岳やらをまた別の角度から観ることができ、蔵王山の全体像がだいぶつかめた。

ありがとう、おっちゃん!



↑地蔵山より


↑地蔵山よりロープウェイ蔵王山頂駅方面


↑山頂駅前には大きな地蔵が鎮座しております
見える? アップに堪えないと判断し(地蔵様、すまん)、遠景で

蔵王ロープウェイ山頂駅のおトイレをお借りして、そのままぐるりと再びワサ小屋跡へ向けて巻き道を行きます。
周辺には、エゾオヤマノリンドウ、ヤマハハコ、ミヤマアキノキリンソウなどが咲いています。


↑ヤマハハコ/山母子(キク科)


↑エゾオヤマノリンドウ/蝦夷御山の竜胆(リンドウ科)


↑ミヤマあきのキリンソウ/深山秋の麒麟草(キク科)


↑○○アザミ(勉強不足にてご容赦を)


↑地蔵山の巻き道

巻き道はずっと木道が敷いてあって歩きやすい。
西側に遮るものもなく景色もよく見えてなかなかいい道です。


↑地蔵山の巻き道より
 

ワサ小屋跡に戻り、祓川(はらいがわ)コースへ下ります。
熊野岳を左に見ながら、振り返ると地蔵山がそびえ、なかなかいい感じです。
紅黄葉の見頃はもう一週間ほど?先かと思いますが、なかなか綺麗ですし、申し分なし。


↑熊野岳


↑地蔵山

祓川コースには、分岐点が何回かあり、「イロハ沼」を指す方向に歩く分には問題ないけれど、イロハ沼でない道がどこにつながるのかは手持ちの地図ではわからないままに下ります。

コースは開放的な尾根から樹林帯に移り、サクサクと下っていくと、ポカッと開けた小湿原が現れ、そこがイロハ沼でした。


↑イロハ沼


↑夏は白い花を咲かせるイワショウブが紅色に

暗い樹林帯を経て湿原に出てくると、とてもホッとします。

それほど広いエリアではないので、写真を撮りながらゆっくりと木道を歩きます。
以前、地蔵山山頂からかんじきを履いて下ってきたことがありますが、そのときは一面の銀世界でした。
今日は、茶褐色のとても優しい表情です。


↑イロハ沼より熊野岳(右)、地蔵山

惜しみつつイロハ沼を後にし、ロープウェイの樹氷高原駅方面へ。
よく整備された散策路の両脇には、リンドウがたくさん花を咲かせています。


↑リンドウロード

道しるべにある「ユートピア」というのがいったい何を指すのかさっぱりわからぬままに歩いていた私ですが、リフトが現れ、スキー場だということがわかりました。
そのリフトには乗らず、斜面を下って樹氷高原駅へ。

ロープウェイに乗り込み、山麓まで下ろしてもらいます。



↑ロープウェイからアオモリトドマツの林を見下ろす
 

山麓駅からバスターミナルに向かう道の途中から、大露天風呂へ寄り道。蔵王温泉のいちばん上にあるため、勾配のきつい坂道をよいしょよいしょと登って辿り着きます(実は今日はここでいちばん汗をかきました)。

洗い場のない、脱衣所と囲いだけの露天風呂は野趣に富み、いい感じ。

強酸性という硫黄泉は、目に入るとチクチクしましたが、すごく気持ちよくて、今日一日の疲れが吹き飛びます。



↑大露天風呂
 

大満足して蔵王温泉バスターミナルに下り、1620分のバスで山形駅へ移動。

予約してある山形駅にほど近い宿に落ち着きました。(9/30UP)

2につづく

*参考まで
・「グリーンエコー号」かみのやま温泉〜刈田駐車場:無料
・刈田リフト:片道450円
・蔵王ロープウェイ/樹氷高原駅〜山麓駅:800円(子供・身障者400円)
・大露天風呂:470円(子供260円)
・山交バス/蔵王温泉バスターミナル〜山形駅:1000円(子供・身障者500円)
・山形駅周辺の宿:3000円台〜

| りこ&とこ | 21:00 | comments(4) | - |
浄土平散策 

コース:福島駅=(車)⇒浄土平駐車場→鎌沼→浄土平駐車場→土湯温泉

東山魁夷『青響』『萬緑新』の取材地にちなんで、福島の山を歩いてきました。
『青響』は土湯峠、『萬緑新』は翁島・猪苗代湖あたりを題材とした絵とのことです。


↑『青響』(『東山魁夷への旅』より)
「響」は滝の音ではなく、青葉の奏でる色彩の響きとのことです

福島駅で北海道以来のしゅうさんと合流。
車に乗ったとたん、「あわわわわ……」とあくびばかりしているので、呆れられつつ、浄土平に向かいます。

霧の発生している磐梯吾妻スカイラインを慎重に走り、浄土平駐車場に到着。風が強く、霧が視界を妨げています。
今日は東吾妻山の山頂まで登るつもりでしたが、展望が期待できず天気も怪しいので、山腹の鎌沼を周回コースで散策するコースに切り替えました。

コースに入るとすぐにオヤマリンドウが迎えてくれ、ほかにもシラタマノキ、ヤマハハコ、オトギリソウなどを見ることができます。


↑シラタマノキ/白玉の木(ツツジ科)


↑ヤマハハコ/山母子(キク科)

ナナカマドが一部色づいていて、山はもう秋の気配を漂わせています。
周回コースの分岐に至り、一切経山側のほうにコースどりします。
酸ヶ平湿原に出ると、霧の中に木道が続き、幻想的です。


↑酸ヶ平の木道

鎌沼に至り、ベンチで少し早い昼食にします。
今日は山カレーにしようと、カレーとサフランライスを持参しました。
オマケは「スルッとむけるゆで卵の作り方」でゆでたゆで卵です(本当にスルッとむけるのだ!)。


山カレー(見栄えイマイチ;)

ひと月ぶりに一緒に歩いたので、話したいことがたまっていて、鎌沼を眺めながらたくさんお喋りしました。


↑鎌沼と木道

1時間くらい鎌沼でのんびりしたでしょうか、ようやく腰を上げます。
霧がさらに濃くなってきて、樹々にかかって美しいなと思いながら木道を歩きます。


↑霧の鎌沼周辺

今回のいちばん見頃だった花は、オヤマリンドウ。
木道脇にずっと咲いていて、何枚も写真を撮りました。


↑オヤマリンドウ/御山竜胆(リンドウ科)


↑リンドウの咲く木道


↑散策コース

周回コースの後半は少し霧が晴れてきて、一切経山の噴煙を見ることができました。
朝歩いていたときは、一切経山への直進コースが有毒ガスのために通行禁止になっていたものの、噴煙は霧の中で見えていませんでしたが、モクモクと白煙が上がっています。


↑噴煙

起点に戻り、浄土平をもう少し散策して駐車場に戻りました。
3時間ほどの軽いハイキングでしたが、今回は温泉も目的の一つなので、早々に切り上げました。
吾妻山はいづれ西吾妻山をからめて縦走したいし、一切経山から五色沼も眺めてみたい。
今回も天気がよく時間が余れば吾妻小富士も周回してみたかったのですが、いずれもまたの機会の楽しみにとっておくことにして、吾妻山を後にしました。

| りこ&とこ | 21:00 | comments(4) | - |
サロベツ原野 利尻礼文サロベツ9
行程:駐車公園=(車)⇒桃岩展望台⇒香深港=(ハートランドフェリー)⇒稚内港⇒稚内公園⇒ノシャップ岬⇒サロベツ湿原センター⇒幌延ビジターセンター⇒パンケ沼⇒豊富温泉


物音に目を覚ますと、空はうっすら明るく、活動的な山友は既に起きて日の出を待っている。

テントを出ると、目の前の海から朝日が昇りはじめ、漁に出る船が何艘も続いて横切っていきます。

日本の最果ての地にて、昇る朝日をしっかりと見届けます。



↑最果ての島で観る日の出
 

昨夜のご飯の残りを雑炊にして朝ごはんにし、稚内(わっかない)行きの船が出る時間(7:30)までに少し余裕があるので、桃岩展望台に行くことにしました。

上陸して最初に訪ねたところに、最後にもう一度、訪ねます。



早朝の桃岩展望台コース


↑桃岩展望台コースからの眺め


↑利尻島と海 


礼文島に別れを告げ、香深(かふか)から稚内行きの船に乗ります。

カモメが船を追って頭上を飛ぶ様子を見ると、しっかりとエサをくれそうな人間を探している鋭い目は、生きるのが真剣勝負の目。


↑船を追うカモメ

デッキで過ごしたり船室でうとうとしているうちに、船は稚内港へ入ります(9:25)。


↑稚内港

まず稚内公園に立ち寄ってから、ノシャップ岬へ。
地図のいちばん端っことなる岬に立ってみたい!という気持ちは人の性でしょうか?


↑稚内の街を見下ろす


↑ノシャップ岬(海の背後に利尻島)

このあと、サロベツ原野豊富温泉方面へ向けて南下します。
日本で最大の湿原というサロベツを見たいがため、本当は今日までの夏休みをダメ元で拝み倒してもう1日もらっての訪問です。

その途中、海の向こうに浮かぶ利尻島に目をやると、これまで見てきた利尻のどの形とも違う、ユニークな姿に笑ってしまいました。
ちょうど浜勇知園地の付近だったので、車を駐めて散策がてら写真に収めました。


↑「いかり利尻」命名 byしゅうさん

広大なサロベツ原野は、まずサロベツ湿原センターの駐車場に車を置いて木道のある散策路を一周します。
なんだか広すぎて、どう写真に収めていいかわかりません。


↑サロベツ原野と利尻岳


↑展望台から木道を撮ってみました


↑ミタケスゲという星の形の植物

このあと幌延ビジターセンターの方へ移動。
センターの前に展望台があり、まずはそこに上り、サロベツ原野を見渡してみます。
横から原野を撮ったものより、その広さが表現できているのではないかと思います。






↑幌延ビジターセンター(中写真)そばの展望台からの眺め

幌延ビジターセンターで少しお勉強してから散策路へ。
でももう時間が残り少なくなってきて、とても全部は歩けそうもないため、端折らないといけません。
タチギボウシの湿原や、ヤマドリゼンマイの道を、本当はどこまでもどこまでも歩いていきたい私ですが、それは「いつかもう一度歩きに来よう」という気持ちにつなげることにします。






↑幌延ビジターセンター付近の湿原


↑ネムロコウホネ/根室河骨(スイレン科)


↑ノハナショウブ/野花菖蒲(アヤメ科)

そのあと西日を映すパンケ沼を訪ねて今日の散策を締め、豊富温泉へ。
豊富温泉は油の入ったギラギラした湯がアトピーに効くことで有名な温泉ですが、一般の人を対象とする宿のそれは、それほど強烈でなかったので安心しました。
温泉で旅の疲れをほぐし、長い夏休みの最後の晩としました。

翌日、しゅうさんに豊富駅まで車で送ってもらい、そこでお別れして長い帰路につきます。
車で大移動してきたしゅうさんと違い、私は往きは飛行機で楽をしましたので、復路は鉄道で一日かけて帰京です。
風景を観たり、珍しい駅弁を買ったり、旅を思い出してスマホに入力したりしながら鉄道旅を楽しむつもりでしたが、半分以上は寝てました(>_<)アーア!!

12時間に及ぶ利尻岳登山に始まり、礼文島の雨の8時間コース、礼文岳登山……毎日、本当によく歩いた。
そして、もっのすごく疲れた、さすがに。
札幌・函館間の列車が遅れ、そのあとの列車をすべて1本ずつ遅らせ、家に着いたのは夜中でしたが、なんとか無事に帰りました。

山旅記もその後、ぼちぼちの更新で、半月以上かかってしまいましたが、今日(8/15)ようやく筆(キーボードだけど)を置きたいと思います。
最後までお付き合いくださったかた、ありがとうございました。 りこ

| りこ&とこ | 21:00 | comments(3) | - |
西海岸8時間コース・後篇 利尻礼文サロベツ8
コース:緑ヶ丘キャンプ場=(車・礼文林道)⇒レブンウスユキソウ群生地⇒猫台・桃台⇒地蔵岩⇒緑ヶ丘ジャンプ場=(宗谷バス)⇒浜中バス停→西上泊分岐点→ウエンナイ→緑ヶ丘キャンプ場=(車)⇒カナリア館⇒うすゆきの湯⇒駐車公園 


今日はハードスケジュールです。

3時半に起床してテントを撤収し、4時すぎに出発です。

車のすれ違いが難しい礼文林道コースに早朝に行き、レブンウスユキソウ群生地を訪ねることにしたからです。

撤収から出発まであまりに目まぐるしく、キビキビ準備を進めるしゅうさんの横で、目を白黒させながら大慌てで支度を整えます(@_@)





↑礼文林道から見た風景
 

頭がグルグルしたままに礼文林道に入り、眺めのいいところに立ち寄ったりしながらレブンウスユキソウ群生地へ。

「礼文島を訪ねるなら6月」とあちこちで言われたので、花が見られたらOKくらいの気持ちで訪ねたのですが、斜面ビッシリと咲いているではありませんか。

「見頃」と言い切っていいと思います。
それは見事な群落で、早池峰のウスユキソウ群生地より凄いとしゅうさんも話していました(私は早池峰は行ったことない)



↑レブンウスユキソウ/礼文薄雪草(キク科)


↑レブンウスユキソウ群生地

しっかりと見おさめ、礼文林道を抜け、元地海岸コースの方へ入ります。
桃台・猫台というところから桃岩・猫岩を眺めると、ほんとうに桃と猫の形でした。


↑猫岩

メノウ浜のほうまで行って地蔵岩(地蔵というよりタケノコの形でしたが)を見て、早朝ドライブを切り上げます。


↑元地海岸


コンビニで食料を調達し、再び緑ヶ丘キャンプ場に急ぎ戻って車を置き、キャンプ場下からバスに乗ります。

作戦は2日前と同じで、半分しか歩けなかった「西海岸8時間コース」に撤退して着いた浜中バス停から再度トライです。
 

前回は2便のバスを利用して終点のスコトン岬で降りてスタートしましたが、今回は始発のバスを利用し、浜中で7時20分くらいに降りました。



↑コースからの風景
 

コースに入って歩き始め、2日前に撤退を決めたあたりを過ぎた頃、またしてもパラパラと雨が降り始めてしまいます。

まだ歩きよいコース上だったので、折りたたみ傘だけで歩き進めますが、雨は容赦なく大降りに……。


↑エゾカワラナデシコ/蝦夷河原撫子(ナデシコ科)


↑?

「今日はもう撤退しないよ!!」としゅうさんは決然と言い放ち、速い歩調で進むので、置いていかれないよう必死に歩きます。

森の中に入ったところで、レインウエアを着るために止まったときには、もう登山靴の中はぐしょぐしょ、上に着ていたパーカは絞れるほど濡れていました。
(本降りのあいだ、カメラはザックにしまいこんでいたため、挿入している写真は本降りになる前と最初の休憩以降に撮ったものです)



↑カラフトマンテマ/樺太マンテマ(ナデシコ科)


↑イブキジョコウソウ/伊吹麝香草(シソ科)

悲壮な気持ちで雨に打たれながら歩いていたのですが、「このコースいいねぇー」と、前を歩くしゅうさんは余裕で楽しんでいるのに半ば呆れ、私もうつむいていた顔を上げてみます。

確かに美しい丘陵と岬、海岸線が織りなす風景は、北ア、南アなどの本州の山にはないもので、私もちゃんと観ておこう!という気持ちになりました。


↑コースの様子

「休憩をとるってことを知らないのかしら!?」と距離があいて聞こえないのをいいことにブツブツ文句言っていたら、見晴らしのよい場所に先に着いていたしゅうさんが休憩中でした。
はふぅ(>_<)、やっと止まってくれたよ。



↑チシマゲンゲ/千島紫雲英(マメ科)

雨は小雨になり、空も少し明るくなってきました。

ザックにしまい込んでいたカメラを取り出して、一期一会の景色を収めます。

すごく疲れてるし、濡れてるし、お腹はすくし、まったくもっていい状態じゃないのだけど……なぜかとても愉快な気分です。

靴脱いでひっくり返したら水が出るくらい降られたこと、そのまま歩き続けたことなんて、登山始めてから10年近い経験のなかでもそうはなく、ここまで濡れちゃうとなんだか開き直ってしまった。




↑美しい海岸風景

コースが海岸のほうに下っていくと、見たこともないような花が増えてきて面白い。
斜面が急になってきて、花のハンドブックを取り出して見比べるような余裕はないけれど、写真にしっかりと収めていきます。


↑ハマベンケイソウ/浜弁慶草(ムラサキ科)


↑さっぱりわからん

コースは海岸に出ます。
波に打ち上げられた昆布が茶色くなってびっしり。
だんだん岩が多くなってきて、歩きにくくてちょっと嫌になってきた頃、ようやくウエンナイという小さな漁港に辿り着きました。


↑打ち上げられた昆布


↑岩の多い海岸コース

ウエンナイは漢字で書くと「宇遠内」と充てますが、アイヌ語でしょうね。
海に面した作業小屋からご婦人が現れ、「よかったら休んでいって」と、休憩所へ案内してくれました。
クタクタでしたし、グジュグジュする靴をなんとかしたかったし、温かい飲み物が欲しかったし、で小さな休憩所が営まれていることが本当に有り難かったです。

まずコーヒーを注文して一息つき、そのあと「オススメ!」とボードに書かれていた「イ貝汁」をいただきました。
イ貝というのは、ひる貝のことだそうです。
イ貝もひる貝もわからない無知な私は貝の殻を見せてもらいました。


↑これはイ貝とワカメを炒めたもの

とてもシンプルな料理なのに、試食含め出していただいたものはいずれも美味しかったです。
ウニの甘塩漬けやら、昆布やら、いろいろ買って帰りたいのは山々だったのだけれど、このあともまだ山道に入るので、手をふさぐわけにいかず、ザックに入るだけの量のワカメを購入しました。

このあと作業小屋で昆布を加工する様子を見学させていただいてから、再びコースに戻りました。


↑ウエンナイから再び山道へ

休憩所でのご婦人の話が私の琴線にふれ、感傷的になりながら香深井林道を歩きました。
もう雨はすっかり上がり、草のにおいに満ちた緑の森を充ち足りた気持ちで歩き、ようやく車道に出たときには15時15分でした。
そこからさらに緑ヶ丘キャンプ場まで歩き、15時半に到着。
雨に阻まれ、2日に分けて歩き通した、長い長いコースを終えました。

このあと、今日オープンしたばかりの「カナリア館」(吉永小百合主演の『北のカナリアたち』という映画のロケ跡地を利用した施設)をちょっとのぞいて、うすゆきの湯へ。


↑カナリア館

雨に濡れた身体がすっかり冷えてしまったので、温かいお風呂にゆっくりと浸かってようやく人心地つきました。
この日は緑ヶ丘キャンプ場の管理人に教えてもらった駐車公園(道の駅みたいなもの?)でテントを張り、礼文島最後の夜をゆっくり過ごしました。
一杯やりながらご飯を炊き、スコトン岬で手に入れた鮭と昆布の重ね煮をおかずにします。
旅が終わりに近づき、テント用食料ももう先のことを考えなくていいので、今日は焼き鳥缶なども大放出です(笑)。

しかしながらよほど疲れていたのか、この日、いつ自分がシュラフの準備などをして眠りについたのか、いまいち気憶にないのでありました……(-_-;)。
(
利尻礼文サロベツ9に続く)

(参考まで)
緑ヶ丘キャンプ場下〜浜中間バス:25日に同じ
カナリア館:入館無料
うすゆきの湯:25日に同じ (8/13UP)

| りこ&とこ | 21:00 | comments(0) | - |
礼文岳 利尻礼文サロベツ7
行程:久種湖キャンプ場=(車)⇒内路→礼文岳山頂(490.0m)→内路⇒スコトン岬⇒澄海岬⇒うすゆきの湯⇒香深港⇒緑ヶ丘キャンプ場 


4時に起床して、最初にすることは、いつも天気予報のチェックです。

午前中曇り、午後は雨予報。

午前中は降られないですむかも?と、希望的観測で久種湖キャンプ場のバンガローを後にして礼文岳の登山口に向かいます。



↑久種湖キャンプ場
 

礼文岳は、登山口に車を駐めての往復コースです。

以前は起登臼というところから登るコースもあったそうですが、今は使われていません。



↑登山道の出だしの尾根の様子

小さな漁村を見下ろしながらつづら折りの尾根を登り、道は森の中へと続きます。

ダケカンバの銀色の幹が美しく、またトドマツの林床に咲く小さな花が可愛くて、つい歩調が遅くなります。



↑トドマツ林






↑登山道の様子

「どうも自分の世界に入っちゃったらしい」と私を判断したのか()、しゅうさんは待つ様子もなく先を行き、見えなくなっちゃったんで、私も今日は自分のペースで歩くことにしました。



↑コバノイチヤクソウ/小葉の一薬草(イチヤクソウ科)
 

イチヤクソウじゃないかな?!と下向きな花を屈み込んで撮影したり、ベル形のごくごく小さい花に目を凝らし、ビッシリのマイヅルソウの葉に花のシーズンを想い、「礼文岳、いいじゃん、いいじゃん」と心を踊らせます。





↑イチヤクソウ

「山はまず景色でしょ」というしゅうさんは、視界のきくところで待ってるかな、との私の予想どおり、山頂手前のピークで休んでいました。

ここまでで何がいちばん面白かったか!?という質問に「イチヤクソウ」と答えたあと、「しゅうさんは、蜘蛛の巣でしょう!」と言うと、ドンピシャでした。

立体的で本州では見ない蜘蛛の巣の形状に、私もしげしげと思わず立ち止まって観察したからです。

朝陽を受けてキラキラしているのも綺麗でした。



↑立体型蜘蛛の巣


↑ハイマツ帯

このあとハイマツ帯を抜けて山頂へ。

近い山の谷に雲が流れ込んでいる様子がとても綺麗で、軽い食事をしながら快晴の日とは違う景色を楽しみました。





↑山頂からの風景

「ゆっくりでいいよ」という言葉に甘え、下山もマイペースで歩き、好きなタイプの山を楽しみました。





↑下山中の眺め
 

14時前に下山し、このあとは観光に回します。

スコトン岬まで行き、昨日見つけた鮭と昆布の重ね煮をたくさん買い込みました。

鮭が骨まで軟らかく入っていて、昆布のうまみも入った重ね煮で、こんな旨いもの、私だけが食べたんじゃ申し訳ないと思い、お土産にしようと思ったのです。



↑澄海岬

それから澄海岬へ。

すかい岬って、アイヌ語でスカイ岬かしら。skyにも通じ、美しい名前と思う。

風の波に乗り、カモメが優雅に空を泳いでいて、私、「いいなあ」って羨ましい気持ちになった。



 
 

お風呂は、昨日同様、うすゆきの湯です。

温泉施設はここしかないので、必然的にここになるのですが、昨日、シャンプーとコンディショナーを忘れてしまったのを手元戻すことがきてよかった。



↑トウゲブキと澄海岬の海
 

夕食はうすゆきの湯に近い香深港近くの食堂で。

私は「磯ラーメン」にしてみました。

すごい大きな器で出てきてびっくりしたけど、魚介のだしでさっぱりした汁がとても美味しかった。



↑磯ラーメン
 

このあとは緑ヶ丘キャンプ場にテントを張って、休みます。
一日一日の密度が濃く、そろそろ旅の疲れも出てきて、横になると何かを思い出したり考えたりする余力もなく眠りにつきました。
(利尻礼文サロベツ8に続く)

(参考まで)
うすゆきの湯:前日に同じ
緑ヶ丘キャンプ場:1人600円

(8/11UP)

| りこ&とこ | 21:00 | comments(0) | - |

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