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白鳥山・鳥坂山で、イワウチワを愛でる

コース:中条駅=(タクシー)⇒宮ノ入コース登山口→白鳥山(298m)→マイクロウェーブアンテナ→鳥坂山(438m)→ユズリハノ峰(385m)→石切コース登山口→中条駅

 

↑コース絵図

 

今年の春山の遠征として、まずは日本一小さな山脈、櫛形山脈を訪ねることにしました。

縦走が人気のようですが、今回はその西側のトリ山、白鳥山(しらとりやま)と鳥坂山(とっさか)を周回するコースどり。

 

↑新幹線がチューしてるの図(東京駅にて)

 

3時半起床、最寄り駅始発の電車に乗り、東京駅から何回目かのとき301号に乗車。

スマホ充電用のコンセントがないのが残念な新幹線ですが、寝不足でしたので車内でおとなしく寝ながら移動。

 

新潟駅で新幹線を降りると、気温が低く、肌寒い。

スマホで見ると9で、東京はと見ると16。7も違うのですね。

関東の3月くらいのつもりで、山支度してきたのは正解でした。

 

↑東京駅で買ったお弁当

 

羽越線に乗り換えて、中条駅に着いたのが9時前。

トイレを済ませ、駅前に待機しているタクシーで登山口まで移動します(きっかり1500円だった)。

待機していなければ歩こうと思っていましたが、1時間近くあるようで、登る前に疲れちゃいそうなので、往きは贅沢しました。

 

↑登山口

↑スミレがお出迎え

 

宮ノ入(みやのいり)コースの登山口で降ろしてもらい、熊鈴をつけて登りはじめます。

足もとには最初からスミレが見られ、頭上にはオオカメノキ、タムシバ、ヤブツバキ。

芽吹きの季節で、樹々の枝には産毛の生えた柔らかな新芽がついています。

 

 

↑登山道の様子

 

↑オオカメノキ/大亀の木(スイカズラ科)

↑トキワイカリソウはこの一株だけ見つけた

 

春の山のエネルギーに包まれながら登っていくと、やがて樹間から日本海が見える高さになります。

山頂手前にも山頂にもベンチが設置され、よく整備されています。

 

↑海が見える高さまできたら、山頂は近い

 

↑山頂手前の休憩ポイント

 

山頂はむかし城があったらしく、説明板があります。

立派なあずまやもあり、海を眺めながらしばし休憩しました。

 

↑白鳥山山頂からの眺め

 

↑白鳥山山頂

 

白鳥山から鳥坂山に向けてニノ堀、三の堀、四の堀、五の堀と空堀をまたぎ越えて下っていきます。

 

↑四の堀付近

 

↑ミネザクラがまだ見られた

↑ショウジョウバカマ/猩々袴(ユリ科)

 

マイクロウェーブアンテナの施設を過ぎると、鳥坂山が眼前に山容を見せます。

 

↑鳥坂山

 

↑芽吹きとともに赤い花がついているこれは何?

 

芽吹きの山を愉しんでいると、左側の笹やぶの中に咲いているうす桃色が目に入り、立ち止まります。

 

イワウチワ、だ〜‼︎

 

↑最初の群落のイワウチワは正面から撮りづらい…

↑人には見せられない恰好で横向きを撮影…

 

イワウチワが咲いているという事前情報は得ていなかったので、嬉しい吃驚です。

写真をたくさん撮りたいけど、尾根上ではなく斜面に咲いていて、しかも花の向きがすべて裏側(涙)。

かろうじて手の届く花にカメラを傾け、私も這いつくばってなんとか撮り、ふうやれやれと進んでいると、年配のご夫婦が下ってきたので、イワウチワ咲いていましたよと報告すると、山頂側にも咲いていたということを聞き、ここだけじゃないのかー!とさらに嬉しくなります。

 

↑景色もバツグン

 

そして、群落としては山頂付近のほうが大きく、しかも登山道から写真が撮りやすい花もたくさんあって、大コーフンで愛でる・撮る・眼でる・撮るを繰り返し、いつの間にか山頂に着いちゃった。11時11分。

 

↑イワウチワ/岩団扇(イワウメ科)

 

↑イワウチワ群生地

 

↑淡い桃色や白色や…

 

なかば夢心地で、鳥坂山山頂のベンチに腰かけ、昼食にします。

今日は朝がんばらないで、東京駅でお弁当を買いました。

東京駅のお弁当売り場は有り難いことに早朝からやっているし、この春より売り場が移動して広くなったと新聞に書いてありましたから、選ぶ楽しみもあるんです。

とかいって、お弁当箱がかさばるから小ぶりなおにぎり弁当にし、珍しいお弁当を選んだわけじゃないけれど。

 

↑鳥坂山山頂からの眺め

 

↑鳥坂山山頂

 

コーヒーも淹れて40分ほどゆっくりし、下山を開始します。

 

↑明るい尾根

 

↑樹々の芽吹き。下はクロモジ

 

明るい尾根を機嫌よく歩いていくと、登山道からこれまで見えていなかった飯豊山脈が見えるようになります。

 

↑白い飯豊山脈

 

尾根上に濃緑の南国ぽい大きな葉がついた樹がよく目についたので、もしかしてと気になってググると、予想的中、ユズリハでした。

いま向かっている先が、ユズリハノ峰というのだ。

新しい若葉が出ると、古い葉が落葉することからついた名だそう。

 

↑ユズリハ/譲葉(トウダイグサ科)

 

ユズリハノ峰より、石切山に向けて下ります。

右手には先ほど登った鳥坂山を眺めることができます。

 

↑ユズリハノ峰

 

↑鳥坂山

 

↑石切山に向かって下る

 

↑登山道の様子

 

↑葉っぱなのに、花みたいな形!

 

石切山付近まで下ってきたとき、山地図アプリで確認するとコースから左にズレはじめていました。

初めはほかに道はなかったし、いま歩いている道はしっかりした道だし、電波状況が悪いのだろうと思いつつ気にしていました。

 

↑コースの様子

 

ところが再度確認すると、きれいに弧を描いてコースを外れたのち下山口に近づいているため、こりゃ間違えて別コースで下ったのようだと考えていたら、正規コースは道が崩れているため迂回するよう指示がある標識が正規コースが出てから現れました。

新しい標識ではなく、数年前の標識のよう。

 

↑迂回の案内板

 

↑コースからずれた軌跡

 

ようやくスッキリして、駐車場のある石切山コース登山口に出ました。

 

↑石切コース登山口付近。駐車場もある

 

帰路は中条駅まで下ります。

山麓は田んぼが広がるエリアで、当たり前のようにスミレが密集して咲き、ツクシもビッシリ。

 

↑登った山々を振り仰ぐ

 

↑畦にはツクシがびっしり

↑スミレもびっしり

 

途中、墓地に挟まれた道を通ったので、なにげなく見ると、墓石に「先祖代々の墓」とあり、こういう刻まれ方は私の生活圏ではあまり見ないかも?、と思いました。

 

↑中条駅が見えてきた

 

新潟行きの電車はしばらくなく、駅前付近に喫茶店などもないため、1時間以上を駅の待合室で過ごしました。

 

新潟駅で下車し、駅に近いビジネスホテルにチェックインしてザックを下ろし、すぐに夕食に出ました。

中条駅で電車を待っているときに、駅近くにある「ゆずりは」という名前のお店を見つけていたので行ってみたら、予約でいっぱいとのことで、別のところにしました。

 

↑鶏の半身揚げというのは郷土料理らしい

 

本日のおすすめ料理のなかから、郷土料理らしい一品とサラダを注文し、ひとり静かに乾杯、一日を締めくくりました。(5/1UP)

| りこ&とこ | 21:00 | comments(2) | - |
小熊山ハイキングコースで、猿ヶ城峰 〜信越の猿山2〜

コース:信濃木崎駅→木崎湖キャンプ場→小熊山(1302.6m)→猿ヶ城峰→鹿島槍高原→簗場駅

(信越の猿山1からのつづき)

 

↑コース絵図

 

目覚まし時計がないので、3時に目が覚めたまま起床します。

支度を整え、えちごトキめき鉄道(変わったネーミングだことf^_^;)の直江津駅から始発に乗りまして、糸魚川(いといがわ)へ。

糸魚川から大糸線で南小谷(みなみおたり)へ移動し、乗り換えて信濃木崎(しなのきざき)で下車します。8時16分。

電車が新潟県内を走っている間は小雨だったので天気が心配でしたが、長野県に入ると降っていませんでした。

 

↑えちごトキめき鉄道の車両

 

信濃木崎駅からまず木崎湖キャンプ場へ向かいます。その途中にコンビニがあります。

仁科神社の左の道を行くと小熊山ハイキングコースの案内板があり、そこが入り口。

小熊山ハイキングコースは全体の半分以上が林道で、山道を出たり入ったりしながら木崎湖キャンプ場から黒沢高原までをつないでいます。

 

↑コース案内板(塩の道の案内だけど)

 

今日は熊がいそうな気がし、鈴をつけて歩きだします。

気温が低いので寒いですが、関東より黄葉も落葉も進んでいます。

 

↑コースの様子。樹間からときおり木崎湖を見下ろす

 

コースが長いので早い足取りで進み、小熊山山頂への登り口に着きます。

私の持っている地図の情報が古いのか、初め手前にある分岐がそうかと

思い進入しましたが、どうにも藪っぽく、道が判然としていない。

引き返して林道をさらに登ると、道しるべのある登り口がありました。

山頂まで30分と書いてあります。

 

↑小熊山登り口

↑階段が設置されている

 

山頂まではけっこう急で、しかも落ち葉が石や木の根を隠しているので、おかしなところに足をのせるとズルッといきます。

気をつけながら登り、40分くらいかかって山頂に着きました。

 

↑急坂

 

山頂には山名標識を兼ねた道しるべと三角点があります。

少しお腹がすいてきましたが、止まると寒くて(>_<)!

10分ほど休憩して、すぐ下山にかかりました。

 

↑小熊山山頂

 

山頂で休んでいるときに中型のカメラをさげた爺様が上がってきたのと、小熊山から林道に下る際に3人組とすれ違いましたが、きょうコース上で人に会ったのはその2回だけでした。

 

↑小熊山からの下山道

 

小熊山から下って再び林道に出て歩き続けていると、いきなり展望のいい広い場所に着きました。

ベンチもあるので、そこで昼食にすることにします。

 

↑開けた場所

 

今日は新聞広告を見てコープで買った「養生にゅう麺」です。

熱々の湯をそそぐだけと簡単で軽いので、楽しみにしていたのですが……。

ホテルの電気ポットで沸かして水筒に詰めたお湯は、すぐに沸騰しましたが、それでも待つ間の寒いことといったら!!

ダウンもレインウエアも着込んでも寒く、早く食べ終えて歩き出したい一心で掻き込んでしまったので、味わうどころではありませんでした。

ん〜〜、いやあっさりしていて、美味しかったような……(-_-;)。

 

↑「養生にゅうめん」

 

昼食を食べた場所は開けているし、晴れていれば湖を見下ろす素晴らしいビューだったのではないかと思いますけどね。

きょうは空模様があやしく、このコースの魅力は半減しているのではないかと思われます。

震えながら昼食をいただきつつ、今朝の雨で道が滑りやすくなっているし、いつ雨やら雪やらが降り出してもおかしくない気配なので、今日はこのままずっと林道歩きにしようと思い定めました。

 

↑林道

 

途中、前方の濃くなってきた霧の中に黒いシルエットが見え、ドキイッとして立ち止まります。

黒いかたまりを目を凝らすと、それは大きな猿でした。

私が止まったので、家族?に合図したらしく、チビやら中くらいのやらが5、6匹右上の林からゾロゾロと出てきて、林道を横切り左下の林の中に移動していきました。

そのあとボス?が左下の林に去ったので、私は再び林道を歩き出したのですが、振り返ると先ほどのボスがまた林道に戻り、またチビやらが林道を渡っていました。大所帯みたいだわ。

 

↑林道に猿

 

さて、今日のいちばんの目的地である猿ヶ城峰ですが、登山道歩きを短くするため、登り口から入らず林道で巻き、下り口まで来てから山頂を往復しました。

下り口から山頂までは5分くらいと、林道からの距離が短いからです。

 

↑猿ヶ城峰の登り口

↑下り口

↑猿ヶ城峰山頂

 

山頂からは海ノ口方面に向けて下る登山道があり、地図には「猿ヶ城」とあり、リサーチによると狼煙台跡があるということなので、計画はこちらに道をとるつもりでした。

が、すでに小雨ぎみですので、距離は延びますが、そのまま林道で黒沢高原に向けてサクサクと下り続けました。

 

↑林道からも海の口への道が延びていた

 

↑林道

↑リフトの下を通過

 

ようやくハイキングコースの下山口(登山口)まで下り、スキー場施設でお手洗いを借りて簗場(やなば)方面へさらに下ります。

この時点で13時半。

 

↑下山口付近の駐車場

 

黄葉が見事な車道をさらにひたすら下ります。

大糸線の上り電車は、12時台の次は16時台までなく、中綱バス停14:48発の大町に向かう市民バスがあるとリサーチ済みで、そのバスをあてにして山麓まで来ました。

 

↑林道歩きでも紅黄葉は見事

↑よいお顔の馬頭観音

 

……が!!、水神社そばの中綱バス停に来てから「日曜、祝日、年末年始以外は運行しております」の一行に気づきました。

今日は……日曜日……。

このバスで、朝あるいて通過した「ゆーぷる木崎湖」に寄って一浴してから再び信濃木崎駅から帰路につくもよし、と考えていましたが……バスはない。電車は1時間半後……。

 

↑庚申塔も見ーつけた(^^)v

 

中綱湖の周辺には旅館があるので、日帰り入浴の看板でも出していないかなと少し散策しましたが、なんだか全体にしーーーんとしているし、諦めて駅に向かいました。

 

バス停に着いたときに山地図アプリを終了してしまったのですが、その時点での距離は17.35kmでしたから、うろうろしたのとを入れて駅まで18kmほどではないかと。よく歩いたものです。

 

↑水神社

 

駅前の元食堂らしき建物の窓ガラスは割れたままで、駅のそばには自販機しかない。ううーむ……。

しかし考えたら今日は止まると寒すぎてほとんど休憩なしで歩き続けたのだから、いま休憩をとると思えばいっか、とポジティブシンキングに切り替え、駅の待合室でココアブレイクしたりしてのんびりしました。

続きが楽しみな文庫本をザックに忍ばせておいたのも正解でした。

 

↑中綱湖。曇りだと寒々しい

 

寒い待合室で厚着をして読書をし、ようやく来た電車で信濃大町へ。乗り換えて松本。

松本で1時間待ち、「スーパーあずさ」に乗り換え。

簗場駅に14時半に着いてから実に7時間後に最寄り駅に戻ってきたのでした(>_<)!

今回はじめて思うことじゃあないけれど、 大糸線・中央線はもうちょっと利便性を向上してほしいなあ!(11/09UP)

| りこ&とこ | 21:00 | comments(0) | - |
苗場山から猿面峰へ 〜秋の苗場山2〜

2日目:苗場山ヒュッテ→苗場山山頂→猿面峰(1832m)→一合目→(途中から車)⇒小赤沢→楽養館→小赤沢バス停=(南越後観光バス)⇒越後湯沢駅

 

苗場山ヒュッテの夜はストーブのおかげか暖かく、毛布だけで眠れました。

朝は5時頃に起き、荷物を持って昨日見つけておいた朝陽の見えるベンチへ。

ここで日の出を見ながらコーヒーとワッフルをいただこうという目論見だったのですが、風と低気温でいつまで経っても湯が沸かないんだな、これが(>_<)!

そのうちに小屋からたくさんの人が集まってきてしまい、隣で三脚が立ったりもし、諦めて消しました。ワッフルだけ食べておく。

 

↑御来光

 

↑朝陽に輝く山頂湿原

 

御来光のあと、いったん小屋に戻ってトイレを済ませ、出発です。

しばらく山頂エリアの湿原を歩ける小赤沢への道が私の好みかなと思うんですが、今回は猿面峰(さるづらみね)を経由する大赤沢新道へ下山コースをとります。

山頂の三角点のあるばしの西側に下山口があり、標識も立っています。

 

↑大赤沢新道入り口

↑霜がついたクマザサ

 

『花の百名山』(山と渓谷社)にも紹介されているコースですが、あまり歩かれてない印象で、道は細くややヤブぎみ。

しかし、踏み跡がわからないほどではありません。

また、滑りやすい斜面にロープが取り付けられたりもしていて、危険個所には人の手が入っています。

ただ下りで使うにはかなり急で、誰もこのコースを選択していないようなのもあり、万一のため山母さんに下山中であること、林道に下りたら一報することをメールしておきました。

幸いなのは、今日も快晴で道は乾いており、樹間から目指す猿面峰も見えているから方角を誤る心配もなさそう。

 

↑やせ尾根

↑樹間からのぞく猿面峰

 

苗場山の山頂から天狗の庭まで下り、そのあと吊尾根でゆるく進み、猿面峰に登り返しです。

展望が開け、北側には霧ノ塔のある小松原コース、南側には小赤沢への尾根が延びているのが見えます。振り仰げは、苗場山。

 

↑笹に覆われた道

↑天狗の庭より見える小松原コースの稜線

 

8時すぎに猿面峰登頂。

山小屋を発ったのが6時半なので、1時間半かかりました。

 

↑猿面峰山頂。苗場山七合目でもある

 

山頂でゆっくり休むつもりでしたが、狭い山頂に腰かける岩もなく、日蔭もないしで少し下った登山道の脇で小休止に留めました。

持参して温存してきたオレンジジュースで水分と糖分を補給。

眼前のピラミダルな山は、鳥甲山で、これは鳥テーマの来年のラインナップに入っているのでしっかりとその威容を眼に焼きつけておきます。

 

↑猿面峰山頂付近より望む鳥甲山

 

猿面峰からの下りも急で、大きな根っこの段差には頭上の枝からロープが垂れていたりする。

ロープなどがなく、手がかりになる枝もない箇所で一度転び、右肘を突いたため、しばらく痺れてしまったのですが、その後、根っこの段差でロープを使っているときに肩がグギッと音がして腕の感覚がなくなり、手に力があまり入らなくなってしまいました。

利き腕なのでマズイなあ、と思いつつ、なるべく左手を使うようにして下ります。

 

↑歩きづらいコースの様子

 

猿面峰を30分くらい下った辺りだろうか、この日初めて登ってくる3人に会いました。

そのあともう1組に1人。

駐車場のある一合目までに3、4回休憩をとり、スローペースでしたが、下山してくるかたはいませんでした。

 

↑だいぶ歩きよくなってきた登山道

↑最後は車も通れるくらいの道になる

 

一合目からいったん車道に出たあと大赤沢バス停に向かう登山道がまだあるはずですが、入り口は見当たりません。

私は林道で温泉のある小赤沢に向かいたかったので構わないのですが、ずいぶん林道を下ってから大赤沢を示す道しるべと広い登山道がありました。

午後に津南に向かうバスは、13時台があり、そのあとは16時台。

すでに12時なので、今日は温泉を諦めてバスに乗ろうと思いながら下っていたので、その分かれ道で大赤沢に向かったほうがよいのですが、痛めた肩のこともあって登山道に戻りたくなく、そのまま下っていました。

すると、最後にすれ違いお喋りしたおじさんが後ろから車で追いついて拾ってくれました(おじさんは登山でなく山歩中だった)。なんと有り難いことでしょう!

 

小赤沢バス停で降ろしてもらい、大急ぎで楽養園という温泉施設へ。

料金を訊くと、苗場山ヒュッテに宿泊した人は割引で400円になるとのことでした(通常500円)。

温泉は鉄分が多くて赤っぽく、好みなんだけど〜、ゆっくりはできない。

頭をガシガシ洗ってチャチャと体を洗って、いちばん広い浴槽にじゃぶん、小さい寝湯にじゃぶんして上がります。

 

ザックに荷物をランダムに詰め込み、ともかくあとはバスの中でやればよいと、ダダアとバス停へ。

バスはすぐに来て、無事に乗りこむことができました。

 

終点の津南で降り、向かいのバス停から湯沢駅行きの急行バスに乗り換え、再び越後湯沢駅へ戻りました。

お土産には笹団子を買い(本当は山のおやつに昨日の朝に買いたかったんだけどまだ店が開いてなかった)、来た新幹線に乗り込んで帰京しました。(10/25UP)

| りこ&とこ | 21:00 | comments(0) | - |
ドラゴンドラで苗場山! 〜秋の苗場山1〜

1日目:越後湯沢駅=(南越後観光バス)⇒苗場プリンスホテルバス停=(シャトルバス)⇒ドラゴンドラ山麓駅=(ドラゴンドラ)⇒山頂駅=(田代第2高速リフト)⇒リフト上→登山口→1696mピーク→神楽ヶ峰→苗場山山頂(2145,3m)→苗場山ヒュッテ(苗場山自然体験交流センターが正式名・泊)

 

天気予報に晴れマークがずらりと並ぶ週末。

7月に流れ、9月にも流れた苗場山(なえばさん)へ向かいます。

苗場山は、長野県と新潟県にまたがる山で、山頂に広大な高層湿原が広がるということで、ずっと憧れていた山。

 

家から一歩出ると、空気は冷たく澄んでいます。そしてまだ暗い。

陽が短くなりました……。

 

最初の計画では、和田小屋までタクシーを使って最もメジャーなコースで苗場山に登るつもりでしたが、10月まで流れたことで、それならば秋限定(2016年は10/8〜11/6)で運行されるドラゴンドラというゴンドラを利用してみました。

越後湯沢駅からバスで苗場プリンスホテルまで行き、そこから無料シャトルバスでドラゴンドラの山麓駅へ。

ドラゴンドラは、日本最長の5481mのゴンドラです。

上昇したり下降したりしながら25分かけて山頂駅へ向かいます。

ゴンドラが清津川が真下に迫り越えていくところが、なかなかの迫力でした。

 

↑ゴンドラで清津川を越える

↑二居調整湖と浅貝川ほか

↑山頂駅が近づく

 

ゴンドラを降りると田代原で、ゴンドラ施設の前にはレストハウスがあり、こちらでトイレをお借りしてから、続いて田代第2高速リフトに乗り継ぎます。

こちらは5分ほどで着き、2つの乗り物に標高を稼いでもらっての歩き出しです。

 

↑リフトより

 

↑ゲレンデを登っていく

 

ゲレンデについた道を登っていき、田代第1高速リフトの降車場に向けて道をそれていき、建物の左奥にある苗場山に向かう登山道口より入ります。道しるべがあるからすぐわかります。

 

↑ゲレンデを登りきり、谷川岳方面を振り返る

 

登山道に入る前に身支度を整えましたが、越後湯沢から同じバスに乗り、二居田スキー場バス停で降りた登山者たちがちょうど同じ頃(10時頃)に、登山道に入っていきましたので、田代ロープウェイで上がってきても時間的な差はあまりなさそうです。

「ドラゴンドラに乗ってみたい!」というわけでないのなら、田代ロープウェイからのほうがコストが抑えられるでしょう。

(ドラゴンドラは大人片道1600円、田代第2高速リフト700円)

 

登山道に入ると、すぐに始まったばかりの紅葉に迎えられます。

見頃にはやや早いかもしれませんが、ブナやダケカンバの林なので、気持ちがよい。

 

↑黄葉したブナなどのコース

 

↑ゴゼンタチバナの葉も色づいて

 

道しるべがある1659mピークで最初の休憩を5分ほどとります。

今日は歩き出しが遅いため、あまりのんびりはしていられません。

コースタイム上では15時までには山小屋に着くでしょうが、メジャーな和田小屋からのコースと違い、人が多くないコースなので神楽ヶ峰付近までは気を引き締めて登ります。

 

↑1659m地点の道しるべ

 

↑苗場山の稜線を仰ぐ

 

途中に池塘がぽかりと現れ、昼食にしようか迷ったけれど、田代ロープウェイから登ってきた団体さんはもうずっと先を登っていってしまい、私の後ろを歩くかたはわずか1、2組ほどなので、単独の身としてはできればラストにならないほうがいいんだよなあとそのまま通過しました。

 

↑矢印形のカッサ湖を見下ろす

 

↑湿原

 

ところどころで展望が開け、景色を楽しみながら登っていくと、和田小屋からのコースと合流し、神楽ヶ峰に着きました(12:30)。

神楽ヶ峰は苗場山山頂の八合目にあたるらしく、シートなどを敷いて昼食、というような山頂ではありませんでした。

ここでゆっくりするアテが外れましたが、お腹が空いていたのでほかの登山者たちがそうしているように、私も登山道の幅があるところに身を寄せて休憩しました。

景色はよいのですが、落ち着く場所でもなく、おにぎり1つ食べただけ。昼食が残りそうなので、山小屋に着いたら1泊夕食にした予約を素泊まりに変更してもらおう、などと考えつつ再び歩き出します。

 

↑神楽ヶ峰より

 

尾根にいろいろ名前がついていて、富士見坂というのもあったから、エエッまじに?!とキョロキョロしますが富士山は見つかりません。

前後しながら歩いていたグループに言うと笑われちゃったわ。

見えるわけないということらしい。新潟県の山から富士山、絶対ムリかしら。

 

↑苗場山を見上げる。手ごわそうな登りだ

 

↑赤い実

 

雷清水(かみなりしみず)に到着。

山頂には水場がないと何かに書いてあったので、ここでたっぷり補給していきます。

水が細いので、水筒1本が満タンになるのに時間がかかる。

1本満タンにして、後ろに譲り、また1本を満タンにしてから雷清水を発(た)ちました。

この水を飲んだのは、翌日になってからですが、なかなか美味しいと思いました。

 

↑午後になって解けていない霜柱

 

雷清水を過ぎて下ったあと、いよいよ山頂までの急登。

道は細く急なので、日帰り登山者とすれ違いを譲り合いつつで登ります。

いちばん気温が高い時間帯なのに、道に霜柱が残っていたのには驚きます。夜はたいそう冷え込むのでしょう。

 

↑あと少しかな?

 

息を切らしつつ急坂を登りきると、広大な湿原が眼前に現れ、思わず「うわあ〜っ!!」と歓声が洩れます。

すぐ後ろを歩いていた男性も声を上げ、歓びを共にしました。

凄い、すごい、スゴイ、苗場山! 美しい!! 神さまのつくった広大な庭!!!

 

広大な山頂

 

ゆっくり大事に木道を歩き、三角点のある山頂へ(14:20)。

山頂から苗場山ヒュッテへ。

ちなみに「苗場山ヒュッテ」というのは旧称らしく、今は「苗場山自然体験交流センター」という長たらしい名前なのですが、覚えられないから私は苗場山ヒュッテで通すことにします。

だって小屋の看板も「苗場山ヒュッテ」のままだしー。

 

↑苗場山山頂

 

同時に受け付けた3組4名を寝床に案内して割り振ってくれます。

男女相部屋で、他人同士の男女が並ばないように端からパパパと決めていくやり方らしく、頭の回転が早いかたでないと務まらないだろうと思いました。

今日は混んでいるので、1人1枚ではないのですが、2枚に3人で、やり方に機転がある。

2枚の敷布団は横に並べてあって、そこに3人だから、わりと幅があるんです。なので、人1人が寝る分に申し分ないスペースでした。

受付のお兄さんは精悍な顔立ちの親切な人だったのも高ポイントで(笑)、オッケーを出せる山小屋でした。

 

↑苗場山ヒュッテだ!

 

寝床の確保が済んだので、重たいものをいくつか置いてザックごと再び外へ(サブザックを持ってこなかったので、今日は必要ない重そうなものだけ出す式に。ちょっと不便を感じた)。

散策しながらいちばん開放的で眺めのよさそうなベンチへ行き、落ち着きました。

小さなペットボトルに詰めた赤ワインとチーズプリッツで、神々の庭に乾杯!

そのあとカルディ(コーヒーや輸入食品を扱う店。最近のお気に入り)で見つけたパクチーラーメンと残ったおにぎりで夕食にしました。

 

↑山上の楽園

 

↑苗場山ヒュッテ!と湿原

 

今日のコースで前後していた、実は同じ山の会だったかたと少しお喋りしたりもし、2時間くらいゆっくりしました。

食事のあとザックを小屋に置き、もう少し散策。

明日の下山口を確認したり、朝ごはんのベンチを決めたりしながら、夕陽が沈むまでを外で過ごしました。

 

↑刻一刻と変わる山上湿原に息を吞みながら何枚も撮影

 

↑朝食テラス(勝手に命名)

 

↑陽が沈み、お月様

 

ストーブがたかれて暖かい山小屋で、おやすみなさい。

 

秋の苗場山2へ続く (10/23UP)

| りこ&とこ | 18:00 | comments(0) | - |
猿倉山・御前山・小佐波御前山

コース:富山駅=(高山本線)⇒笹津駅→猿倉山(345.2m)→御前山(559m)→獅子ヶ鼻→小佐波御前山(754.2m)→御前山→笹津駅→春日温泉=(富山地方鉄道バス)⇒富山駅

 

雨の中を大日岳から必死で下山した翌日は、大快晴。

代休を月、火曜で取っていて、せっかく富山まで来たのでもう一山いきましょう!

もちろん疲労が残っているし、木道で滑って打ちつけた左腕は腫れて痛いですが、秋晴れとあらば行かねばです。

 

朝食は昨日買ったヴィ・ド・フランスの美味しいパンに、「贅沢な珈琲店」でコーヒーを淹れ、朝食を済ませたらチェックアウトします。

余分な荷物はすべてトランクに入れてフロントに預け、徒歩1分の富山駅へ。

途中、コンビニで昼食の弁当と飲み物を調達。

 

↑笹津駅

 

高山本線に乗りこむと、車内は学生や会社員らしき人たちばかりで、完全に浮いているわ。なんだか申し訳ない気持ち。

乗車はどこからでもよく、降車は前ね、と乗降ルールを把握。降りるときにアワアワして恥かかないようにしなくっちゃ。

車窓からは、田んぼが広やかに延び、ゆったりとした景色です。水が綺麗だから、甘くて美味しいお米が育つでしょう。

 

↑ガマズミ

 

富山駅から7駅目の笹津という駅で下車。

『新・分県登山ガイド[改訂版] 富山県の山』(山と溪谷社)を参考にしての山行ですが、地図が小さすぎて使えないので、スマホナビで猿倉山の「風の城」に設定して歩きます。

今日は夏に戻ったかのような天気ですが、道みちで逢える植物は秋のそれで、季節はやはり秋に移行しているのですね。

 

↑ヒガンバナ

 

直坂遺跡を過ぎてほどなくして、コミュニティセンターがあり、猿倉山周辺の大きな案内板が立っています。

センターにはトイレもあるので、案内板前で登山準備を整えました。

また、1.1L用意した飲料では心もとなく感じ、センターに2台ある自販機でペットボトルを1本買い足しました。

 

↑猿倉山周辺案内図

 

↑展望レストランからの眺めとその建物

 

山頂への登り口に展望レストラン(営業はしていない)があり、上がってみると、神通川(じんつうがわ)がよく見えました。

 

↑猿倉山山頂に向かう階段

 

山頂への階段を登ればそこが山頂で、猿倉舎、猿倉城址の石碑、風の城、トイレがあります。

休憩舎で休んでいるときに、山地図アプリのヤマップで探したら、「御前山」でヒットしたので設定しました。

「猿倉山」では見つけられなかったけれど、ちゃんとあったのでひと安心。

 

↑猿倉城跡の石碑(中央)と風の城

 

「風の城」は風力発電のための建築物のようなのですが、ちゃちなデザインで(失礼)ガッカリですが、いちおう上がってみました。

せっかく税金を使って建てるのなら、かつてここにあったであろう猿倉城を模したものにすればよいと思うのだが。

 

↑風の城からの眺め

 

猿倉山から舗装された道を東南に下り、下りきったところで御前山の登り口が現れ、ここから土の道になります。

左側には林道に下れるようになっているようです。

 

↑御前山登り口

 

猿倉山の標高が345m、御前山(ごぜんやま)が559m、小佐波御前山(おざなみごぜんやま)が754mで、基本的にはずっと登りです。

「ふるさと歩道」として整備されていて、迷うようなところはありませんが、御前山登山口に「クマ出没注意」の大きな看板があり、今日は平日で人けがないので、鈴を鳴らしながら登ります。

 

↑御前山山頂に向かうコースの様子

 

御前山の山頂は広く、ここで昼食にしたかったのですが、人が乗っていない車が2台あり、ススキの生い茂る中に人影がチラチラしていてなんとなく不安を覚え、写真だけ撮ってそのまま通過しました。

錆びた遊具とベンチしかない山頂に登山スタイルでない男性が平日に何の用があるかと思いつかなかったから。

 

↑御前山山頂からの眺め

 

御前山山頂から次の小佐波御前山の取り付きまでは林道歩きで、休憩ポイントもなく、「お腹減ったなー」と、そればかり考えて歩きました。

 

↑ユウガギクかな

↑獅子ヶ鼻分岐。

復路は左側の道で歩いた

 

取り付きから再び登山道に入り、獅子ヶ鼻(ししがはな)へ。

景色が素晴らしい場所で、岩の先端まで行けばもっと素晴らしいのですが、岩の下が断崖なので腰が引ける。

カメラを掲げて、眼下の光景をカメラに広げてもらいました、笑。

 

↑獅子ヶ鼻からの眺め

 

狭いスペースなので、昼食を広げるには無理があり、ここまで来たら最後の山まで行きますか、とチョコを2かけ食べてお腹を誤魔化し、歩き出します。

階段をずいぶん登ったので間もなく山頂かと思いきや、眼前に山のてっぺんが現れ、ショックを受けます。

 

↑小佐波御前山

 

↑こんな階段が何回も現れる

 

気をとり直して進むと、三角点が現れ、そばの樹に「小佐波御前山」の標識があり、山頂と知れました。

ガイドブックには素晴らしい展望の写真があったけど?とコピーで確認すると、展望広場はさらに5分先とのことでした。

 

↑小佐波御前山山頂

 

展望広場は広く、ベンチや石碑、案内板があります。ふれあい歩道の標識のある小径の奥にはトイレもあるようでした(「便所」の表示を見ただけで建物は未確認)。

展望は樹木が伸びてあんまり、ですが、ともかく昼食にしましょう。

今日はコンビニのおむすびセットです。お手頃価格でおにぎり2個、唐揚げ1個、ウインナ1個が入っています。

 

↑小佐波御前山展望広場

↑昼食のコンビニ弁当

↑小佐波御前山展望広場からのちょっとの展望

↑展望広場の案内板

 

お腹が落ち着いたところで、立山方面がいちばん視界に入る場所で写真を撮り、下山にかかります。

もう13時ですから、少し急ごう。

小佐波御前山の取り付きから展望広場まで、粘土質の道だったので、ダブルストックにしました。

獅子ヶ鼻には寄らないコースで取り付きに戻り、往路と同じ林道で御前山へ。

 

↑小佐波御前山取りつきに向かう下り

↑御前山に向かう林道

↑御前山から猿倉山方面への下り

 

御前山から猿倉山の鞍部に至る手前に林道に下りられる階段があり、そちらへ。

電波塔を整備するための作業路と思われる。

猿倉山山頂を経由するより距離は延びますが、登りはなくずっとゆるく下るだけなので楽でした。

 

↑猿倉山手前で林道に下りる

↑林道

↑ツリフネソウ

 

コミュニティセンターそばの道にぶつかり、あとは来た道を戻ります。

ガイドブックによると猿倉スキー場の駐車場から往復コースで10kmとのことなので、駅までの道を足して12kmほどのコースといったところになりましょうか。

 

笹津駅まで戻ったところで、さらに線路を渡り10分ほど歩いたところにある春日温泉へ。

「ゆ〜とりあ越中」で日帰り入浴ができるのです。

行ってみると、なかなか繁盛していて、地元民の福利厚生施設といった雰囲気でした。

透明なサッパリした泉質で、たっぷりかいた汗を流すことができ、ありがたかったです。

 

↑春日温泉「ゆ〜とりあ越中」

 

帰路は、建物前にある春日温泉郷バス停から富山駅前バス停へ。

だいぶ遅くなってしまいましたが、ホテルに預けていた荷物を回収し、北陸新幹線で帰京しました。(10/2UP)

| りこ&とこ | 21:00 | comments(0) | - |
「のと猿山雪割草のみち」を歩く ~後編~

(前編からのつづき)

深見に向けて歩き進むほどにお天気がよくなってきて、道みちで見られる雪割草も開いているものがたくさん見られるようになりました。
桃色、白、ピンク、絣、小さい花、大きめの花、丸っこい花びら、菊のようなものと個体差が大きく、ついたくさんの写真を撮りました。
入り口でもらった散策マップに雪割草の解説もあり、それによると、雪割草にはいくつか種類があり、この辺りに咲くのは「オオミスミソウ」に分類されるそうです。





↑たくさん撮ったけど、好みの色ばかり大量だった(・・;)

終盤で開いている花を観ることができ、写真もたくさん撮れたことに安心し、さくさくと下山します。
深見の港が見えるようになり、昼時になってお腹もすいてきたので、下りきる前に海の見えるベンチで昼食を摂ることにします。



↑深見の海岸が見えるように

昨日金沢駅で買った笹寿司に、先週高尾で買った燻製卵。飲み物はほうじ茶を淹れてと、今日はご馳走なの(o^^o)。
食後のカフェオレで締めていると、「下山中よね?」と地元のかたに声をかけられました。
当たり前じゃない、登りだったら、どんだけヘタレなんだっていうポジションで休んでいるわけだから、訊いたほうもそりゃそうだという様子で、お互いに笑いました。




↑笹寿司

↑燻製卵

 
お腹が落ち着いたところで、深見の登山口に下りると、深見側の係のかたがまた親切で、いろいろ教えてくれるし、身の上話まで、笑。
 
り:道下のほうまで行くんです。
係:ああ、とうげまで!? だいぶあるよ。
り:いえ、峠じゃなくて、みちしたです。
係:だから「とうげ」でしょ、道の下と書いて。
  ここから5キロくらいあるよ。

∑(゚Д゚)エェッ!←読み方と距離に同時に驚く。



↑猿山を振り返る
 
そんなやりとりをして、とうげ=道下に向かいます。
休憩したベンチから深見の町を見下ろしたときに気づいたこと。
 
屋根瓦がみんな、黒い。
 
抑えた色調の家並みは落ち着いた景観美で、こちらの風土によく合っていると思います。
トンネルから先で海岸線から離れ、やはりシックな民家の中を行き、再び249号線に合流します。



↑下山間近の尾根から見下ろす深見の家並み
 
門前そばののぼりが目に留まるようになりさらに行くと、総持寺を指す案内板が現れました。
表参道を通り、総持寺の前に着いたところで山地図アプリを終了すると、五十洲から出発して約14kmでした。



↑曹洞宗大本山 総持寺
 
総持寺は現在、大修繕の工事中で見どころは半減という印象ですが、バスの時間までだいぶあるため、拝観しました。
境内にある喫茶店で挽きたてコーヒーを注文すると、カップもソーサーもスプーンも漆塗りのもので供され、感激。
輪島塗って本物は本当に美しい。
私が器や重箱を買うにはゼロが一つ二つ減らないと無理だから買えないけれど、今回、箸は買って帰ろうなんてことを考えながらしばらくのんびりしました。



↑境内のカフェにて
 
門前バス停を15時40分に出るバスが早めに停まっていたので乗り込んで待っていると、今朝私を登山口に運んでくれた運転手さんがまたしても現れて、どびっくり。
今日一日、私の専属運転手みたいで照れくさいったらない。
また運転手さんが私の健脚ぶりに驚くものだから、それもまた照れくさい。
でも、輪島からずっと同じ運転手さんということで、大安心でした。
 
輪島塗会館でバスを降り、静かな朝市通りを抜けて宿に戻りました。



↑あさいち交番って、ナイスなネーミング!
 
温泉で汗を流し、もう出るのが面倒なので夕食はホテルのレストランにしようと思っていましたが、今日は団体さんの貸し切りとなっていました。
じゃあ、とノドグロのお店に行ってみると、予約がないとダメと断られ、その近くの居酒屋さんに落ち着きました。
今日はちょっと贅沢してお刺身等を注文して生ビールで、春の山に乾杯しました。



↑まずは突き出しで能登の山と人に乾杯

↑お刺し身が来る前にビールがもう残り少なく…

翌日の白米千枚田につづく
(だいぶ間があきまして、5/1UP)

| りこ&とこ | 21:30 | comments(0) | - |
「のと猿山雪割草のみち」を歩く ~前編~

コース:輪島駅前(バスターミナル)=<北鉄奥能登バス>⇒浦上バス停⇒五十洲バス停→娑婆捨峠→猿山岬灯台→猿山(333m)→欣求峠→深見→道下→総持寺→門前=<バス>⇒輪島塗会館バス停

雪割草が咲く山として石川県の猿山どこものことを知ったのは、2013年のハイキング誌に載ったマンガの山行記で。
雪割草が大好きな私は、これは行かなくちゃ!と思ってその記事を大事に取っておいた。
花の色が一つひとつ違い、写真を撮っても撮っても撮り足りない、いくら愛でても飽きないくらいずっと観ていたい、宝石箱のような花。
猿テーマの今年は「絶対!!」と思っていましたから、早めに下準備をしていました。
 
水、木、金とモーレツに仕事をこなし、土曜日は寝不足で始発電車に乗り込み、まだもの珍しい北陸新幹線に乗っているというのに、グウグウ寝ながら移動して金沢へ、笑。
1日目は金沢在住の弟の家で2歳になった姪っ子に会い、お昼は近所のお寿司屋さんでご馳走になり、金沢駅から急行バスで輪島に移動します。今回は輪島を拠点にした山旅です。


↑白身五貫セット
 
猿山へ公共交通機関で行くのはなかなか厳しく、事前に丁寧に調べ、輪島駅前から門前行きのバスで浦上まで行き、浦上で乗り換えれば五十洲(いぎす)へ9時前に着けるということを発見しました。
次の週末なら雪割草まつりが開催されてシャトルバスが出るから、それをうまく使えば観光エリアだけならもう少し行きやすくなるのかもしれませんが、会社勤めの身としてはやはり三連休で行きたかったのです。


↑宿から輪島駅前までの道。美しい家が並ぶ
 
天気予報は日程が近づくにつれて改善していき、当日はどんよりと重たい雲が空を覆い、ホテルを出て輪島駅前まで歩いているときは、傘をささなくていいくらいの小雨。
今日は降られければよし、雪割草に逢えればよしとしなければ。


↑輪島駅前バスターミナル
 
バスの支点となる「輪島駅前」は、鉄道の駅ではなく、バスのターミナル駅です。
2001年に鉄道が廃線になったと調べてわかったのですが、なじみのない者には紛らわしいです。私は輪島駅という鉄道駅が存在すると思っていました。
 
7時40分のバスに乗り込み、運転手さんに浦上で降りる旨を伝えておきます。間違えると致命的ですからね。
バスは私一人を乗せ(・_・;、輪島の町を走ります。誰も乗ってきませんが、棚田のある里は美しく、フキノトウが畔に誰に採られるでなくびっしり生えっぱなし、感慨深くバス旅を楽しみます。


↑浦上バス停
 
8時7分に浦上バス停で降り、降りたのと反対側のバス停に移ります。
五十洲行きの唯一の午前中の便、8時28分のバスで終点まで行きます。こちらも乗客は私のみで、8時52分に着。
今回、猿山へ向かうにあたり、輪島から移動する行き方を紹介しているガイドはなかったので、お役に立てればと詳しく紹介してみました(o^^o)。
なお、時刻は2016年3月20日時点のものです。


↑「のと猿山雪割草のみち」案内図
 
運転手さんが終点の五十洲バス停よりサービスしてバスの折り返しのところ(「のと猿山雪割草のみち」の案内板が立っている)まで行ってから降ろしてくれました。
行きの門前まで行ったバスが五十洲行きのバスになってやってきたので、実は同じ運転手さんだったのです。


↑しばらく海岸沿いの車道歩き
 
バスを降りてから、日本海を見ながら地図の輪郭を歩くというなかなかないハイキングを楽しみます。


↑海岸線を振り返る

てくてく歩き、海岸を少し離れてきたな〜と思いつつ歩いていたら、少し前に私を抜いていった地元の車2台が止まって待っていて、声をかけてくれました。
 
「猿山岬まで車に乗りますか?」
 
わあ、石川県民は親切だなあ!!と感動したけれど、楽しく歩いていたから、お礼を言って辞退しました。


↑海岸線を離れると、地味な車道歩きになる
 
猿山岬の手前、娑婆捨峠(しゃばすてとうげ)の駐車場に着くと、先ほど声をかけてくださったかたたちがおそろいのヤッケを着て車から降りてくるのが見えました。雪割草シーズンの係のかただったのねと合点がいき、彼らは彼らで、私の足が速いとしきりに驚いていました。
係のかたはほかにも数名いて、登山口で協力金300円を払うと、雪割草群生地の散策用マップを渡してくれました。
登山口にはトイレもあり、安心。


↑駐車場にある案内板
 
コースは猿山岬の灯台からの道といきなり急坂から始まるコースと二手に分かれていて、灯台コースを選択します。こちらのが登りがきつくないとのことです(案内板にそう書いてありました)。


↑左手分かれる道は険しいらしい

↑なので、こちらから入る


↑娑婆捨峠の解説板

よく整備された道を行き、猿山岬灯台を経て群生地のほうへ向かいます。
道脇にエンレイソウを見つけました。


↑整備された散策路

↑エンレイソウ/延齢草(ユリ科)


↑猿山岬灯台

群生地に入り、すぐに小さな雪割草を見つけましたが、花はほとんど開いていません。
そばにキクザキイチゲも見られますが、こちらもお日様待ちをしているようです。
たくさん群生しているので、一斉に咲いていればお花畑の山歩ですが、自然が相手で、遠方から来て花の都合に合わせるのは容易ではないな。
それでも、ポツポツと開いているのを見つけては写真を撮り、群生地を過ぎて猿山山頂へ向かいます。


↑雪割草群生地

↑雪割草
 
猿山山頂は展望がなく、ぽつんと三角点と山名標識があるのみなので、とりあえずここまで来ました、と三角点にタッチして来た道を戻ります。


↑猿山山頂

参考にした山と溪谷社の県別ガイド本には、雪割草の本当の見どころは観光客が来る猿山岬周辺ではなく「ここから深見までの3.5キロ」と書かれていたので、下山中にもまだチャンスはあると思っていましたが、情報が古いのか、やはり猿山岬のエリアがいちばん群生していると思う。
ただ、徐々に晴れ間が見えてきたため、機嫌をよくした雪割草が開いてきて、少しは花を楽しめたのがありがたかったです。
ほかに、白花のイカリソウ、セリバオウレン、スミレ、エンレイソウなども見られました。


↑よい雰囲気の深見へと向かう登山道

↑イカリソウ/錨草(メギ科)


↑キクザキイチゲ/菊咲一華(キンポウゲ科)
 
(後編につづく)

| りこ&とこ | 21:00 | comments(4) | - |
白山へ! 2
(白山1のつづき)
コース:白山室堂→御前峰(2702.2m)→翠ヶ池→千蛇ヶ池→室堂→黒ボコ岩→甚之助避難小屋→中飯場→別当出合⇒市之瀬バス停⇒金沢駅

お隣の3時に目覚ましの振動につられ、2時くらいに起きたりまた寝たりしていた私も目が覚めた。

しばらく布団の中にいたが、しっかり眠れた感があり、起床。

毛布を静かにたたみ、荷物を持って部屋を出る。

洗面を済ませ、女子更衣室でレインウエアを上下着て外に出ると、御前峰(ごぜんがみね)を登る登山者の灯りが列をなしている。みんな、すごい。






↑室堂で迎える朝
 

ザックをビジターセンターに置いて、私は室堂(むろどう)の小高いエリアで美しい朝焼けと雲海を見守る。

そのあと、ビジターセンターのベンチでバウムクーヘンをいただき、お茶を飲む。ミスマッチだけど、4時半くらいには食堂の売店で湯がもらえてコーヒーを淹れられるかも?と思っていた目論見が外れた。

必要のない荷物を携帯バッグに移し、ビジターセンターの隅に置かせてもらい(前日にOKの確認済)、身軽になって御前峰へ。


↑ベニバナイチゴ/紅花苺(バラ科)


↑イワギキョウ/岩桔梗(キキョウ科)
 

登山道は石畳で歩きよい。イワツメクサ、イワギキョウなどがすでに花を開いている。

下ってきたおじさまに「影御前」を教えてもらう。もう少し早く来れば、もっと大きかったよ、でもまだ見れるよ、と。親切。

朝陽が長い影をつくり、御前峰も私も長い影だわ。


↑影御前

 

目を向けられないほどの陽の眩しさに、高天ヶ原で休憩。

防寒着を脱いでザックにしまい、代わりにサングラスをかけ、再び山頂を目指します。


↑御前峰登頂
 

6時すぎ、白山最高峰の御前峰登頂。

360度のパノラマを楽しむ。


↑御前峰山頂からの眺め

 

続けて池めぐりコースへと下ります。

ザレた道を下ると、池のほとりで、そのふちは雪渓。

前のかたの踏み跡に従って渡りきると、アオノツガザクラ、ツガザクラなどが見られる。


↑イワツメクサ/岩爪草(ナデシコ科)


↑ツガザクラ/栂桜(ツツジ科)


↑アオノツガザクラ/青の栂桜(ツツジ科)

さらに行くと翠ヶ池(みどりがいけ)で、名前のとおりの美しいグリーンの池です。背後の峰の連なりもよい。


↑翠ヶ池


↑御前峰
 

チングルマの咲く道ではイワヒバリが何かをしきりについばんでいて、歩調をゆるめ、静かな山の時間をたのしむ。


↑池めぐりコース


↑チングルマ/稚児車(バラ科)


↑イワヒバリ/岩雲雀

千蛇ヶ池(せんじゃがいけ)まで来ると、池は雪の下でした。

ここでコースが分かれますが、私は室堂に最短の道を選びます。

そちらから来た3人組に雪渓が急ですよ、と教えてもらっていたから、そこは軽アイゼンを使いました。


↑室堂が見えてきました

室堂がもう近いのですが、道々でキスミレやクロユリなどがいい状態で咲いていて、また写真を撮り足したりするものだからなかなか前に進みません。


↑キバナノコマノツメ/黄花の駒の爪(スミレ科)


↑クロユリ/黒百合(ユリ科)
 

室堂に戻ったのが8時すぎ。

時間はまだたっぷりあるので、少しノンビリしましょう。

隅に置かせてもらった荷物を回収し、食堂でコーヒー(¥500)をいただきながら再びザック一つにまとめます。

マイカップに並々と注いでくれたコーヒーは素晴らしく美味しい。

きのう缶チューハイをいただいたら缶は回収してもらえずガーンときましたが(なら生ビールにすればよかった!)、今日は紙コップのゴミも増えなくてほっ。


↑コーヒー(少し飲んじゃってから撮影)

 

室堂で1時間ほど過ごし、その間にお湯(¥100)と水(無料)を補充して下山にかかります。


↑さあ下山!


↑ミヤマキンポウゲ/深山金鳳花(キンポウゲ科)


↑テガタチドリ/手形千鳥(ラン科)

 

弥陀ヶ原(みだがはら)まではどんどん登ってくる登山者に道を譲りつつ下り、木道から何度も御前峰を振り返ります。

嗚呼、名残惜しいなあ……!



↑弥陀ヶ原と御前峰
 

見納めて下るとすぐに黒ボコ岩で、休憩を挟まずにそのまま過ぎます。

登りでもずいぶん楽しんだはずの十二曲がりの花畑ですが、登りと下りで見え方も違って新鮮で、幸せな気持ちで歩きます。


↑十二曲がり


↑別山


↑ハクサンフウロ/白山風露(フウロソウ科)
 

よすぎるほどの空の下、たくさんの登山者が登ってきます。

そうそう、今回、下山はエコーラインを予定していましたが、ビジターセンターで雪が多くおすすめしないとのことでしたので、来た道と同じ道にしました。


↑オタカラコウ/雄宝香(キク科)
 

登りでも少し怖かった雪渓を用心して軽アイゼンでやり過ごし、ひたすら下山します。


↑イワカガミ/岩鏡(イワウメ科)


↑キヌガサソウ/衣笠草(ユリ科)

甚之助避難小屋に着き、早い昼食にします。

きのうビジターセンターで受け取ったお弁当(山小屋寿司鶏そぼろ)、ほうじ茶をいただきました。


↑お弁当

 

腹ごしらえが済んだところで、長い樹林帯を淡々と下ります。

日蔭の少ない中飯場で再び休憩したときに温度計を確認すると、30℃を超えていました( ̄◇ ̄;)ウヒャー。


↑オオバミゾホオズキ/大葉溝酸漿(ゴマノハグサ科)


↑タニウツギ/谷空木(スイカズラ科)
 

白山はもともと体力のいる高山ですが、暑さでも体力を奪われるため、かなり疲労し、別当出合の橋が目の前に現れたときはほっとしました。
きのう最初に迎えられた花、ササユリに見送られます。



↑樹林帯


↑ササユリ/笹百合(ユリ科)

ちょうど市ノ瀬行きのシャトルバスが出るところで、駆け込みで乗せていただきました。

市ノ瀬に着くと、白山温泉に直行です。

バス停まん前の永井旅館さんで日帰り温泉をやっているのです。

受付で料金を払い、ザックはロビーに置いて入浴セットだけを持って浴場へ。

浴場は小さいですが、木の床で足に優しい。

源泉掛け流しのぬる湯と加熱のあつ湯の2つの浴槽があるのですが、あつ湯は熱すぎて入れず、ぬる湯にのんびり浸かりました。

かなりぬるく、私の身体が熱を持っている状態だったからか、水風呂に浸かる心地よさでちょうどよかった。

 最初は混んでいたのも、私が髪を洗ったりしている間には皆さん上がり、独占でした。

 

お風呂から上がり、ロビーで発泡酒を飲みながらしばらく涼ませてもらう。 

金沢行きの1545分発のバスが来ると、別当出合から乗ってきた人の半分は市ノ瀬で降り、乗り込むと12シート状態でした。

暑い中を下ってきた登山者たちは、皆さんかなりお疲れで爆睡状態。

私はぬる湯で熱を冷ましたからかわりと元気で、車窓の風景を楽しみました。

バスが遅れたときのことを心配して、19時台の新幹線の指定席を買っていましたが、余裕ができたので、一本早いのに変更し、お土産屋さんでいくつか買い求め、自分のお弁当も買って乗り込み、金沢を後にしました。(7/17UP)

| りこ&とこ | 21:00 | comments(2) | - |
白山へ! 1
コース:金沢駅=(北陸鉄道・白山登山バス)⇒別当出合→中飯場→甚之助避難小屋→黒ボコ岩→室堂(泊)


↑コース絵図
 

花の山、白山へ、ベストシーズンの週末を狙って向かいます。

前泊した宿は金沢駅から少々歩くので、登山に関係ない荷物は宿に預けず駅のコインロッカーに入れておきます。

金沢駅から白山登山バスの5時30分発の始発(今日から8/9までの運行)に乗り込みます。急行バスで、別当出合には7時40分着予定。

東京からの夜行バスと接続するのは、次発の6時45分発の便です(こちらのほうが運行日が多い)。

乗組員が乗車前に切符を販売してくれ、切符を持って乗り込みます。大きな荷物は、バスの側面にあるトランクに預けられます。

座席は6〜7割くらい埋まったという感じでした。


↑金沢駅
 

金沢駅前にある垂れ幕の

「金沢に来るなら、春か夏か秋か冬がいいと思います。」


というキャッチコピーが心に残っていたのですが、
バスから見える金沢の街はスタイリッシュな印象を受けました。

もっといろいろ見ていたいけど、昨夜は21時半に宿に着いて就寝が23時、今朝は3時半起床と寝不足。1時間くらいはうとうとしました。

 

白峰でトイレ休憩を挟みます。

白山のビデオが乗車してすぐと、市ノ瀬から別当出合(べっとうであい)の間に上映されました(予習になってよかった)。
乗組員さん的を絞ったうるさくない程度のガイドと、惰性でやっていない仕事ぶりに好感をいだきました。


↑ブナ林

 

さあ、別当出合に着きました。

身支度を整え、トイレを済ませ、持参してきた登山届を提出し、出発したのは8時前。

トイレは足の置き場が水が流れるところに飛び石のようになった変わった造りで、掃除の負担が軽くなるようにしてあるみたい。

最初のポイントである中飯場(なかはんば)のトイレも同じでした。


↑ズダヤクシュ/喘息薬種(ユキノシタ科)

 

別当谷(べっとうだん)にかかる長い吊り橋を渡ります。

道しるべが充実し、登山道もたいへんよく整備されています。


↑ハクサンチドリ/白山千鳥(ラン科)


↑朝の葉っぱ


↑エンレイソウ/延齢草(ユリ科)

 

後からあとから登ってくるのを抜いてもらったり追い抜いたりしながら中飯場へ。

日蔭が少なく、暑い……。


↑サンカヨウ/山荷葉(メギ科)
 

10分ほど休んだらまた登ります。

樹林帯で蒸し暑く、汗がポタポタ流れます。

別当出合の標高は1260m、室堂(むろどう)は2440mで、今日は標高差1180mですから、バテないよう歩幅を小さく、息が上がらないペースを心がけて登ります。

それでも、次のポイントである甚之助(じんのすけ)避難小屋までに2回飲み物休憩を挟みました。

ほかのかたも同様な様子で、お互い何度も見かけた顔ぶれで苦笑しあいながら、抜きつ抜かれつで避難小屋に着きます。


↑ショウジョウバカマ/猩々袴(ユリ科)


見晴らしのよいテーブル席は満席、小屋の横の日蔭も埋まり、場所がないので小屋に入りました。

景色を見ながら休めないけど、容赦ない強烈な日光に参っていたので、ほっとしました。

きれいで着替えの仕切りカーテンがあり、親切な避難小屋です。


↑甚之助避難小屋前からの眺め


端の椅子でお味噌汁を入れておにぎりを1ついただきました。

朝も今も、お腹が空かないですが、食べないとしゃりバテ必至ですから、食べます。

お味噌汁をすぐ飲み終わり、ほうじ茶を入れて、さらにコーヒーを淹れてお湯を使い切りました。

お湯とスポーツ飲料各500mlでスタートしましたが、お湯を入れていたステンレス水筒に水を入れます。

白山は初めてなので、メジャーな砂防新道にしましたが、室堂まで水をくめるポイントが多いのがたいへんよいです。

水は冷たく、ステンレス水筒で保冷され、この先の休憩のたび美味しくいただけました。


↑ミヤマキンポウゲ/深山金鳳花(キンポウゲ科)

 

小屋を出て少し登ると、登山道の左右にテーブル席かあり、見晴らしのよいほうは広い。こちらにも席があったのですね。

トイレと水場からはちょっと遠くなるけど、場所がなければこちらにするとよいと思います。


↑マイズルソウ/舞鶴草(ユリ科)

 

甚之助避難小屋より登っていくと、残雪が現れます。

黒ボコ岩までに3、4か所でしたか、雪が増えるにつれ、花も増えます。

残雪、雪渓は登りでは大丈夫でしたが、いちばん大きなところは滑ったらそのまま沢に転落しそうなので、ダブルストックで慎重にしました。

明日の下りではアイゼンつけよう、と思い定めつつ。


↑シナノキンバイ/信濃金梅(キンポウゲ科)

 

それにしても、次々と花が現れます。キンポウゲは道々を華やかにし、コイワカガミ、ショウジョウバカマは色の濃いものを見かけるとついシャッターを切ります。
キヌガサソウ、サンカヨウは今年初めてのご対面。

ゴゼンタチバナの「ゴゼン」が白山の御前峰に由来することは、この山旅で知りました。

もちろん、ハクサンチドリなど「ハクサン」を冠する花にも逢いました。


↑カラマツソウ/唐松草(キンポウゲ科)

 

キツイ登りですが、黒ボコ岩手前の十二曲がりはずっと花畑です。

しかも見晴らしもよく、気分サイコー。

ずっと目の前に聳えている端正な山は何山か?と気になるから山友に写メしておく。

大倉山かとあたりをつけていたが、答えは別山であった(_;

山座同定はからきしです。


↑別山方面




↑花畑〜!


↑ミヤマダイモンジソウ/深山大文字草(ユキノシタ科)
 

黒ボコ岩を少し行くと、弥陀ヶ原(みだがはら)という場所に出、御前峰(ごぜんがみね)がどど〜んと眼前に現れます。

木道が延び、脚を前に出すごとに御前峰が近づきます。


↑弥陀ヶ原と御前峰

 

さて、ガイドブックには黒ボコ岩から勾配がゆるむとありましたから、木道を辿った先が室堂か?と寝ぼけたことを思っていた私。

木道の先に目をやると、皆さんえっさっさと登っておるし、下っておる。まだ登るのね……。


↑白山室堂(ビジターセンター)

 

狭いハイマツ帯をあと少しと登り詰めると、ビジターセンターが現れます。

ビジターセンターを訪ねるのは後にして、まず小屋へ行こうとするが、宿泊棟が4軒もあってどこに行けばよいかわからなかった。

人に訊いて、ビジターセンターが宿泊受け付けをするとわかる。

宿泊施設を兼務するビジターセンターというのは初めてだ(_;


↑宿泊費の領収証と食事券

 

夕食は1番の16時40分17時

朝食はナシにしてお弁当にしてもらいました。

宿泊棟はアルバイトの外国のかたが「ご案内します」とこざくら棟に案内してくれました。


↑ハクサンコザクラ/白山小桜(サクラソウ科)
 

案内されたのは、左右2段の20人部屋。

上下左右5人分の細長〜い布団が並んでいて、のちにも5人スペースにそれぞれ4人のようでした。

私は真ん中でしたので、空いたほうに半人分ずれ、スペースが4等分になるようにし、空間にゆとりをつくれたため、窮屈な感じではなかったです。


↑ゴゼンタチバナ/御前橘(ミズキ科)

 

夕食の時間までに女子更衣室で濡れタオルで身体を拭いて着替えたり、湿ったものを乾燥室に干したり、水をくんでおいたり、明日の準備をすませたのち、散策します。

室堂周辺でも、ここまでの道で逢えなかった花が。

別山側にはハクサンコザクラ、ゴゼンタチバナ、イワギキョウ。
こざくら荘の前には黄色い花がたくさん。


↑ヤマガラシかなあ

 

食事の時間が近くなったので、いったん部屋に戻って水筒と歯ブラシとカメラを持ってビジターセンターの食堂へ。

おかずは鮭とハンバーグのどちらかを選べるため、ハンバーグにしました。ほかにも少しずつおかずがのっていて、たくあんとふりかけとお茶はセルフサービスでテーブルに置いてあります。

ご飯をお代わりしてるかたもいたから、お代わりOKのようです。


↑白山室堂の夕食

 

味噌汁が美味しく、すぐに飲んでしまい、さらにお茶を3杯も飲んでご馳走様。

17時の回のかたたちが入ってきたので、席を空けます。

 

水筒にお茶を入れてもらい(500mlにつき100円)、そのまま水場で歯を磨き、明日のお弁当を受け取ります。
そのあと乾燥室から衣類を回収し、と実は忘れないようメモしたとおりに順次、用事を片づけます。

みんな場所が離れているから、何度も宿泊棟に行ったり、部屋を出入りしなくてすむようにしました。

部屋には横になって休んでるかたもいますしね。


↑クロユリ/黒百合(ユリ科)

 

用事が済んで部屋に戻り、夕食を待つお隣さんとお喋りしたり、もう少し散策したり。
最後の散歩で、宿泊棟の周辺にはクロユリがたくさん咲いていることがわかりました。

そのあと、今日名前がわからなかった花の名前を調べようと高山植物ハンドブックをパラパラしましたが、猛烈に眠くなり、だめだわコリャと、トイレを済ませて就寝態勢に。

窓から見える小さな空が真っ暗になる前には寝てしまいました。 
(2へつづく 7/16UP)

| りこ&とこ | 18:00 | comments(0) | - |
白山プロローグ

花の山として名高い白山

今年の山のラインナップのうちでも大本命で、天気予報を10日予報、週間予報を台風情報と併せて一日に何度もチェックする。

水曜日、ズラーッと並んだ晴れマークに力を得、木曜日に新幹線の切符を購入。決行だ!


↑白山の手ぬぐい
(下山後に立ち寄った、白山温泉 永井旅館で買いました)
 

5月から白山室堂に予約を入れており、金沢駅の近くに前泊のための宿も早い段階で確保してあるから、あとは荷造りをするだけ。

それも天気予報を睨みつつ月曜から進めていたから、大体は終わっている。

大丈夫なんだけど……と不安になり、にわかに緊張してくる。

高山に向かうときは、いつもとても緊張するのだ。

 

何に緊張するのか?と考えると、前泊のホテルに迷わず着けるだろうかとか、とこ目覚ましなしに起きれるだろかとか、バスがすぐわかるだろうかとか、雪がたくさんあったらどうしようとか、とにかくいろいろなことが心配性な私の頭の中を去来する。

だから、一つひとつ心配を万端の準備で補っていくしかない。

私にできることは「準備がすべて」

準備をなまけるから、慌てたり、(自分に)言い訳が増えたり、人の時間(=命!)を必要以上にわずらわせることになるのだ。

自分が潔く生きていられるよう、やれる準備はちゃんとやろう。


↑今回、いつもザックに入っているもののほかに、軽アイゼンと高山植物のハンド図鑑を足しました

 

そうして準備を万端に整え、仕事は早出して早退、東京駅に向かう。

九段下から大手町へ。

大手町から地下道で東京駅へ。

間に合えば乗りたかった北陸新幹線「かがやき」は全席指定のため、切符を切り替える時間がなく無理でした。全席指定の新幹線て困る。

 

じゃあ、美味しいお弁当をじっくり撰んで予定どおり自由席のある「はくたか」に乗ろうと思うんだけど、緊張ぎみのためズラリと並ぶ名店の豪華弁当は重く、サンドイッチの小さいパックにする。

それでもパックに手をのばしたのは、長野駅を過ぎてからだった。

 

初めての北陸新幹線なので、まずは車内販売のメニューを物色。
まずはワインに目が留まる。ナイス。

おつまみには、ほたるいか素干し、しろえび紀行、能登の蒲鉾3本セットなどがある。北陸メニューでよろし。

お土産には、北陸新幹線サクサクサブレ、日本海限定じゃがりこ、金城巻きなどが並ぶ。

 

車窓から見える山の稜線が夜の闇に消え、今日という日もあと数時間。

新幹線で近くなったといっても3時間近くかかる。

 

黒部宇奈月温泉を過ぎ、富山を過ぎる。

昨年秋田新幹線に乗車したときは、盛岡から新幹線が在来線の線路を走り、私の新幹線の固定観念が崩れたが、北陸新幹線はずっと新幹線の線路だ。

 

金沢に到着。

まずは明朝のためにコインロッカーを確認。

続けてバス乗り場を確認。白山登山バスは1番線乗り場から出ます。予約は要りません

次に宿に向かいつつコンビニを探す。水と朝食のパンを買っておく。


↑今回の宿。ツイン部屋のため広々

宿は駅からは少し距離がある「ビジネスホテル河口」というところで、寝るだけの必要が足りれば充分と思っていたのですが、フロントは親切ですし、部屋はこぎれいでサービスもよかった。
入浴剤のサービスも嬉しかったし、シャンプー&リンスが質のいいものでしたし、ロビーでコーヒーが無料サービスでいただけるので朝は眠気覚ましになって有り難かったです。
3900円のところをポイントを使って3500円で利用したので、申し訳ないくらい。


↑サービスの温泉の素(もちろん使わないで持って帰ります)

ところで、最初に準備のことをえらそうに?書いたのに、忘れ物、ありました(*_*;。
山用の高度計のついた時計を忘れました。
家を出るときは仕事スタイルだったのですが、最近は登山のとき以外は腕時計をしていないため、すっかり忘れていました。
時刻は携帯でも見れるから致命的ということはないけれど、山では携帯の電池を温存したい私としては困りました。
山用の時計は外に出さないで、いつもザックに入れておくことにしよう。

* * *

今回は初の北陸新幹線を利用しての山旅ということと、前泊したホテルが思いのほかよかったので、前日からの山旅記としてみました。
本編は……写真をとーーーってもたくさん撮ったため、チョイスがたいへん(*_*;。
つまり、写真をたくさん撮らずにおれないすっごくよい山だったということ!!
白山は一度だけですむ山ではないなあ、次はテント持って2泊して花三昧にしたいなあ、金沢も観光したかったなあ、と帰って早々にそんなことを思いました。

| りこ&とこ | 21:00 | comments(0) | - |

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