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入笠山で、かんじき山歩

コース:富士見駅=(シャトルバス)⇒富士見パノラマスキー場・山麓駅=(ゴンドラ)⇒山頂駅→入笠湿原→入笠山(1955.1m)→仏平平→首切清水→山頂駅⇒山麓駅⇒富士見駅

 

↑コース絵図

 

冬の間に一度はスノーシューをしたい!と思い、先週に引き続きハイキングクラブの山行に参加しました。

スノーシューは1泊2日の企画が多く参加しづらかったのですが、入笠山(にゅうがさやま)の日帰り企画を見つけ、これならやれるかと思ったのです(とり要素ゼロ)。

 

↑おにぎり弁当(食べれなかったけど)

 

ところが前日に久々に取り出したスノーシューで装着の練習をした際、かかとバンドがプッツリと切れてしまいました。

時刻は15時で、今ならまだ山の店に行けるので相談だ〜!とすぐに出かけ、移動しながら「しかしこれはメーカー修理だろうな」と予測し、その場で取り替えができないなら、かんじきを買おうと決めました。

お店に行くとやはりメーカーに出して2〜3週間かかるだろうと言われました。

それで、前々から検討していたかんじきを買い、今日はそれで歩くことに。携行品リストには、「かんじきまたはスノーシュー」とありましたから問題なかろうと。

だいぶ前に蔵王のかんじきトレッキングツアーに参加した経験から、スノーシューで歩けるところはかんじきで歩ける、と体験的に知っていましたし。

 

↑富士見パノラマスキー場

 

当日、富士見駅に集合したのは8人でした。20人くらいでゾロゾロやるのだと予想していたから、ホッとしました。いい人数です。

10時発の無料シャトルバスに乗り、富士見パノラマスキー場のゴンドラ山麓駅へ。

山麓駅からゴンドラで山頂駅に行き、身支度を整えて歩き出します。

昨日、装着の仕方を修得しておいたから、スチャッとできました。

 

↑雪の林

 

だいたいのコースどりは把握しているものの、雪がないときの入笠山を知らない私は、Kリーダーについて歩くだけです。

それでも遭難対策と記録用に山地図アプリは起動しておきました。

 

↑雪原

 

入笠湿原までゆるく登り、そのあと徐々に傾斜がつきますが、大したことはありません。

道が狭いところもあって、幅がコンパクトな分、かんじきのほうが歩きよいのではと思いました。

靴底に触れる雪の感触もかんじきのほうが楽しい(o^^o)。

 

↑コースの様子

 

歩き出したのが11時で、山頂に12時20分着。

山頂は顔が凍りつきそうなほど冷たい風がピューピュー吹いていて、長居できません。

すぐに来た道を戻り、途中から仏平峠へ下ります。

 

↑入笠山山頂

 

前にも後ろにもメンバーが歩いているから写真を撮る機会はあまりありませんが、樹の細い枝先まで律儀に雪が積もっている様は美しいなと思いました。

 

↑雪景色がうれしい

 

仏平峠は風がなく陽も射していて、この辺りで休憩かなと思っていましたが、時間が押していて休憩を挟む余地はないようです。

しかしメンバーの一人があと5分行けば首切清水だよと言い、そこを往復することにしました。

高遠藩の金奉行が首を切られたところですって。

 

↑首切清水

 

清水から戻り、サクサクと下山している際、これまで一度も滑ったり転んだりしなかったのに、前のめりに転びました。

自分のかんじきを自分で踏んでしまったようです。スノーシューほど横幅がないので、ついいつもどおりの感覚で歩いてしまったらしい。

私が転んだのを機に?そのあとしばらくして10分ほど休憩するとお達しがあり、一同ほ〜〜という思い。

温かいココアでもいれたかったですが、10分では忙しいので、オレンジメロンパンと冷たいレモンティーを飲んで済ませました。

食べるときに手袋を外したのですが、手がかじかんでいてうまく使えず食べにくかった〜。

普通の街中で使う手袋では難がるということを学びました、はい。

 

 

そのあとトイレ休憩も挟み、再び山頂駅に戻って各自、スノーシューを外したりレインパンツを脱いだりしたあと、ゴンドラに乗り込みました。

予定どおり15時のシャトルバスで富士見駅に戻り、解散。

 

行きは特急あずさの指定席と贅沢したので、帰りは甲府まで各停で行き、富士見から乗っても同じになるあずさの自由席に乗り換えて帰京しました(特急代が半額くらいになるの)。

富士見から甲府に移動しているとき、富士山が間近に見え、雪の筋、印影がクリアであまりに美しいのでずっと眺めていました。

写真を撮ろうするタイミングで駅に入ったり建物の陰になったりでシャッターを切るタイミングを2、3回逸し、観てないともったいないと思い直して写真は諦めて眺めを楽しみました。

入笠山で歩いているときは展望はなかったので、ここで美しい景色をお土産に持たせてもらえました(o^^o)。(1/21UP)

| りこ&とこ | 21:00 | comments(0) | - |
18きっぷで、北横岳

コース:茅野駅=(アルピコ交通)⇒北八ヶ岳ロープウェイバス停⇒山麓駅=(ロープウェイ)⇒山頂駅→坪庭→北横岳→坪庭→山頂駅⇒往路戻る

 

暑い、ダルい、やけに忙しい〜。

で、今週末もラクラク登山だ。

mちゃんの今季の18きっぷが2クール目に入ったというから、1枚分お買い取り〜で、先週末に続いて鉄道旅でもある。

涼しくて、キツくなくて、JR分が往復で2500円超えになるところ、まだ行ったことのない山………という条件ですぐに思い浮かんだのが、北八ヶ岳の北横岳。

ここのところプランがパッと思いつくのは、昨年、今年と山の本に携わったおかげ(o^^o)。猿テーマも今年は後半から崩れまくりですし……(*_*;。

 

↑坪庭

 

ゴトンゴトンと各駅停車で茅野(ちの)に着いたのが9時23分。

もしかしたら乗れるかも?と思っていた9時25分発の北八ヶ岳ロープウェイ行きバスには乗れませんでした。

でも大丈夫。ラウンドバスというのもあり、あちこち寄るから時間はかかりますが、9時35分発のバスがあるのです。

10時52分に北八ヶ岳ロープウェイバス停に着。

ロープウェイは大盛況で、切符を買ってから並び、30分くらい待ちました。

なので、ようやく山頂駅から歩き始めたのは12時近くでした。

先週末の美ヶ原と同じパターンですね。

18きっぷ利用の山行は、ガッツリ歩くつもりではない用ですね。

 

 

↑コースは終始岩が多い

 

初めは登山者より観光客のほうが多い坪庭をゆるゆる登り、第二休憩所を過ぎた先で北横岳方面へ。

この先は登山者だけでだいぶ静かになるかと思えば、そうでもない。

わりと軽装でグループやらファミリーやら沢山の人が入山しています。

岩がちなため、ゆるゆる登っている我々は、抜いてもらってばかりでしたが、それでも1時間くらいで北横岳ヒュッテに到着。

 

↑北横岳ヒュッテ

 

↑本日のおやつ。綺麗でしょ

 

軽く休憩して、山頂へ。

北横岳ヒュッテから山頂までが急で、mちゃんはツラそうでしたが、十数分で南峰に着きました。

今日は朝から曇っていたし、午後着で展望を期待するのはどうかなあ、と思っていたとおり、展望なし。

私自身は、針葉樹独特の香りがし、美しい苔を観ながら歩くのも悪くないのですが、せっかく2500m近い山の頂に立つので、mちゃんに素晴らしいビューを見せてあげたかったな。

しかし山頂は肌寒いほどで、避暑登山にはなっています。

おにぎりと茹で卵で昼食にし、食後はキリマンジャロのコーヒー。

デザートはコレ(↑)。見た目が涼しげだし、上品な口当たりで美味しかった!

 

↑北峰へ

 

↑こちらも展望なし

 

北峰に行くのを渋っていたmちゃんをすぐだし、あっちがてっぺんだし、見えてるし、と促して北峰へ。

北横岳の最高所を踏み、また南峰に戻って三角点にタッチしてから下山しました。

さっき登頂したときは、三角点の上に人が腰かけていたのよ(ーー;)。

世の中には、三角点を確認するために登山している人もいるくらいだから、そのあたりヨロシクー(うちらは、見かけたら一応くらいのノリだけど)。

 

 

↑南峰からの眺め

 

岩の多い登山道は下山も難儀ですが、幸いにコースは短いですから、淡々と下り、坪庭に戻りました。

坪庭に入ってからは順路に従ったので、結果的にぐるっと周回することができました。

坪庭の景観、すごい。

溶岩がゴロゴロ。周りの森の縞枯現象とともに、不思議な景観を織りなしています。

 

 

↑歩きよい登山道ではない

 

↑樹が縞状に枯れる、縞枯れ現象

 

15時半に山頂駅に戻り、復路はそれほど待たずにロープウェイに乗れました。

山麓駅の売店で、こけももソフトを買って締めました。こけもものつぶつぶが残っていて、甘酸っぱくて、美味しい!!

ご当地ソフト好きな私ですが、このこけももソフトをマイベスト1に認定したいと思います*¥(^o^)/*。

ちなみに2位は高尾山の権現ソフトとしたい。ぶどう酢のサッパリした味で、夏に嬉しい。3位は考えておきます、笑。

 

↑坪庭

 

↑こけももソフト

 

時間的に次の便はまたラウンドバスになり、時間かけて茅野駅へ。

再びゴトンゴトンとこれまた長い時間をかけて帰りました。(8/18UP)

| りこ&とこ | 21:00 | comments(0) | - |
18きっぷで、美ヶ原へ

朗報です。

「山の日」制定記念キャンペーンで、美ヶ原(長野県)に直行するバスが期間運行されています。

6月より運行されていて、すでにご存じのかたもおられるかと思いますが、9月19日までの運行なので、ほかの更新は後回しにして早めにお知らせいたします。

往き帰り各2便。詳しくはコチラで!

 

* * *

 

というわけで、私も美ヶ原はかねてより行ってみたかったし、夏休みに体力を使い果たしていたので軽い高原歩きはちょうどいいわ、とさっそく。

今までは美ヶ原高原美術館行きのバスが8月の3週間くらいの季節運行で、しかも1日往復1便。

これを利用すると現地滞在時間は2時間ほどしかありませんから、周回すらできず、コスパ悪すぎで利用する気になれなかったのです。

でも、今回の運行を合わせると往復3便ですし、発着場所が違うので歩き方に幅が持てます。

 

↑昼過ぎにようやく高原入り口に着

 

mちゃんの出張用?「18きっぷ」を放出してもらい、今回はのんびり鉄道の旅でもあります。

ゴトンゴトンと松本駅まで各停電車で約5時間。

3時起きのはずが暑くて2時半に目が覚めた私は寝不足で、半分は寝ている間に着いてしまいました、笑。

往きは松本バスターミナルから、例年季節運行している美ヶ原高原美術館行きのバスに乗り、山本小屋バス停で下車します。

松本駅に着いたのが10時20分頃で、バスは10時35分発。山本小屋に着いたのは12時すぎです。

電車の中で朝食のおにぎりを食べたけれど、歩き出す前からお腹がすいちゃいました。

歩き出して10分ほどの美しの塔そばのベンチでまずは昼食。

 

↑本日はシャケ弁当

 

のびやかな高原に白い入道雲。

牧場では牛たちが草をはみ……なんと長閑な光景か。

しかし、ひっきりなしに人々が塔の鐘を鳴らすのが、うるさいこと。何かジンクスでもあるのかしら。

 

↑美しの塔

 

腹ごしらえが済んだところで、王ヶ頭(おうがとう)を目指して歩きます。

美ヶ原は日本百名山で、王ヶ頭は美ヶ原の最高点です。

コースは牧場の中を通る平坦なコースと軽いアップダウンのあるアルプス展望コースがあります。

今日は雲が多くてアルプスは見えませんが、展望コースのほうがハイキングらしい道なので、そちらに。

運動嫌いのmちゃんも、このくらいならきつくなくていいなあ、とご満悦です。

 

↑牛がたくさん

 

↑王ヶ頭。ニョキニョキ生えているのは、何だろう

 

↑平坦コースは見送る

 

道々にはノアザミ、マツムシソウ、フウロソウ、カワラナデシコ……。

特にアザミは種類がいろいろありますが、私はノアザミの赤紫の色や満開時の真ん丸い花姿が好き。

 

 

 

↑上から、マツムシソウ、ノアザミ、ウツボグサ

 

到着が午後になったからと思うけど、雲が多くてアルプスは見えません。

でも風が渡る高原を歩くのは、涼しくてとても気持ちがいいです。

 

 

↑アルプス展望コース

 

さて王ヶ頭が近づきました。

遠くから見ていたときもニョキニョキと生えている電波塔が異様でしたが、近くで見るともっと異様で、SF映画みたいな光景。

王ヶ頭ホテルでお楽しみのソフトクリームを買い、牧場を見ながらいただきます。

サッパリしているのに牛乳の味がしっかりで、美味しい。濃厚なソフトより私は好みで、特に盛夏に似合うソフトだわ(o^^o)。

水分が多いソフトクリームで、ベンチに移動する間にも垂れ始めたから写真を撮らないで食べちゃった。

 

↑キリンソウは、山ではもう秋の花って感じ?

 

しばし休憩して、王ヶ頭の山頂を通って、王ヶ鼻へ。

マルバダケブキがたくさん咲く道を通って辿り着くと、素晴らしいビューポイントでした。

北アルプスはシルエットのようにしか見えていないけど、午前中なら素晴らしい展望が得られそうです。

 

↑王ヶ頭山頂

 

↑マルバダケブキの群生地

 

↑王ヶ鼻

 

↑王ヶ鼻からの景色

 

眺めを楽しみ、来た道を折り返して車道に出たところで、自然保護センターの方へ下ります。

王ヶ頭ホテルのほうを振り仰ぐと、先ほどまで雲に覆われていたのが、青空に変わっていました。

 

↑車道で自然保護センター方向へ

 

↑王ヶ頭の電波塔群。なぜこんなにたくさん建っているのだろう

 

復路は冒頭で紹介した新しいバス路線の最終便に乗ります。

こちらの便の発着所は、自然保護センターの前になります。

便は16時30分発で、我々は16時に着いたので、トイレを済ませたり、売店を覗いたり、残った水筒のお湯でココアブレイクしたりする時間もありました。

 

バスは松本駅のアルプス口に17時45分に着きます。

大月行きの普通列車は18時37分発なので、夕食用に山賊焼き弁当を買って乗り込み、往き同様、ゴトンゴトンと長〜〜い時間をかけて帰りました。(8/13UP)

 

コース:松本駅=(アルピコ交通)⇒山本小屋バス停→美しの塔→塩くれ場→烏帽子岩→王ヶ頭ホテル→王ヶ頭(2034m)→王ヶ鼻(2008m)→自然保護センター=(バス)⇒松本駅

| りこ&とこ | 21:00 | comments(0) | - |
寸又峡・外森山散策

猿見石山登山のあと、せっかく遠出したので寸又峡温泉に宿泊し、翌日に周辺を散策しました。

そのときの備忘録。
寸又三山の沢口山に登る計画もあったのですが、ヒル山で有名なことを知り、怖気づいてしまったの。

朝はまず宿からウエストポーチと飲み物だけを持って、猿並橋(さんなみばし)まで散歩することにしました。
朝のグリーンロードが気持ちいい。



↑寸又峡温泉から朝日岳に続く道


↑コアジサイ/小紫陽花(ユキノシタ科)

急坂を大きく下って猿並橋へ。
猿並橋は長さ96m、高さ11mの吊り橋で、橋の名前はこの辺り一帯に棲む猿の群れが、対岸の朝日岳から寸又峡温泉へと並んで渡ってきたことに由来するそうです。
ゆらゆらして、こ、こわい。
わたくし、ビビッてしまい、この橋を往復するのはやめて途中まで渡って戻ってきました(*_*)。



↑猿並橋

元来た道で戻り、今度は夢の吊り橋方面へ。
入り口にデスクが出ていて、寸又峡環境美化募金を払い、イラストマップをもらいました。
「寸又峡プロムナードコース」と呼ばれる車道を歩いていくと、猿並端を上から眺めることができます。
周辺の山々との景観も綺麗。



↑猿並橋

大間ダムが現れ、紺碧に輝くチンダル湖を見下ろしながら夢の吊り橋へ。


↑夢の吊り橋とチンダル湖

ゆらゆらする吊り橋をへっぴり腰で渡ります。

橋の中ほどから見る景色は素敵でしたし、すれ違えるように板が広い場所もあるのですが、写真を撮るために手を離すことができないので、橋からの写真はなしです。

我ながらちょっと情けない……。


↑304段もあるのかー

 

橋を渡りきって、急な階段を上ります。

きついですが、途中にベンチがあって休めます。

ひと休みすると汗が引き、階段を上りきって尾崎坂展望台へ。

古い列車があり、ベンチがあります。

 

↑「千頭森林鉄道ここにありき」と書かれた石碑と列車

 

車道を下り、飛龍橋へ。

橋の手前に前黒法師岳への登山口がありました。

いつかまたここからこの山に登ろう!などと思うことがあるかしら。

 

↑木蔭歩きが気持ちいい

 

↑前法師岳登山口

 

飛龍橋を渡れば、折り返しです。

こちらから見る夢の吊り橋方面の眺めがよい。

 

↑夢の吊り橋

 

↑ビューポイント

 

花もいろいろ咲いていて、写真を撮りながらさくさく歩きます。

ウツギやら、ニガナやら……図鑑確認は、冬に時間がたっぷりできてからにしよう。

などといって、たいていそのままになっちゃうんですけど、欲張るとこの備忘録的散策記を残せないまま終わってしまいそうなので……。

 

 

宿に戻っていったんリセット。

昼食を食べてから飲み物を1コ買って再び散策へ!

次は外森山に登ってみました。

 

↑コースの様子

 

↑落ちない大石。合格祈願にいかが

 

↑いい雰囲気

↑石仏のあるビューポイント

 

↑アセビの道

 

歩きよいコースで、4月中旬にはアカヤシオやヤマイワカガミが咲くとパンフレットにあります。

旧くより歩かれている道で石仏などが見られて趣きがあり、なかなかよいコースでした。

1時間くらいのスニーカーで歩けるプチ登山。おすすめです。

 

↑外森山遊歩道案内板

 

↑寸又峡温泉の標高550m、外森山は…うーん、記載がありませんが、たぶん700m前後

 

南アルプス山岳図書館をちょっとのぞいてから、奥泉駅へ。

昨日金谷駅で切符を買うときに、普通に買うより「せっそ・すまた周遊きっぷ」のほうが安かったため、そうしたのですが、そうなるとただ往復して帰るのが惜しくなり(笑)、南アルプスあぷとラインの終点駅まで乗ってみたくなってしまいました。

大井川鐡道井川線の終点は井川なのですが、崩壊のため今は接岨峡温泉(せっそきょうおんせん)が終点。

 

↑奥泉駅の隣、アプトいちしろ駅ではホームに降りて、アプト式機関車の連結・解放の作業を見学することができます

 

↑車窓より、長島ダム

 

↑接岨湖

 

終点の接岨峡温泉で復路の最終列車に乗るまでに30分ほど時間があり、思いきって温泉へじゃぽん!

駅のすぐ目の前に森林露天風呂だったのです。

シャンプーとかそういうのは無理ですが、今日はなんだかんだと汗をたっぷりかいたので、さっぱりしました。

露天風呂からは駅が見え、最終電車が待っていて、同じ電車で来たかたたちが列車と記念撮影したりしています。

 

↑接岨峡温泉。貸し切り状態

 

いい温泉なので、次はゆっくり浸かりに訪れよう。

駅に戻り、千頭行きの列車の乗り込みます。

千頭駅で1時間くらい待ち時間があって、その間に日が暮れました。

帰りは節約して有料特急をなるべく使わないようにしているのですが、東海道本線の運行が乱れているようで帰りつけなくなるのを心配し、往路同様、帰路も静岡から新横浜を新幹線にしました。

交通費が高くついた山旅でしたが、いろいろ盛りだくさん楽しんだのでよしとしましょうか(*^^)。(6/25UP)

| りこ&とこ | 21:00 | comments(0) | - |
猿見石山
コース:奥泉駅=(車)⇒三宝神社付近→猿見石山(1115.7m)→往路戻る

前日は全国的な雨模様。
当日の天気予報は、やはり曇りで、湿度90%。
参ったなあと思ったけれど、山友はすでに家を出ているから、予定どおり決行だ。
今日の山行は、猿見石山(さるみいしやま)
どこも。静岡県の奥深部、ヒルのいる山が多い寸又峡(すまたきょう)エリア(ーー;)。
今回は覚悟を決めるしかないなあ、とヒル対策に「ヒル下がりのジョニー」(ヒルの忌避剤)を用意して向かう。



↑「ヒル下がりのジョニー」
 
新幹線「ひかり」を利用して、静岡駅までは早く、東海道本線で金谷駅へ。そこから大井川鐡道井川線に乗り換えてからが長〜〜〜いこと!
それでもレトロな車両が物珍しく、観光気分で奥泉駅に降り立ちました。



↑大井川鐡道井川線


↑車窓風景


↑乗り換えの千頭駅にて。ミニサイズの列車がかわいい


↑奥泉駅外にあるトイレ

山友と合流し、駅から歩いてもよいのですが、もう少し登山口に近づいて駐車し、準備。
登山パンツは靴下にイン、シャツもイン、久しぶりにスパッツを装着し(見てくれは二の次!)、足もととザックの底に忌避剤をスプレーし、シャツにはハッカ油をつけてスタート。



↑登山口にある道しるべ
 
猿見石山については、以前『新ハイキング』(新ハイキング社)や分県登山ガイドの『静岡県の山』(山と溪谷社)で天狗石山とともに紹介されており、また今年の『ワンダーフォーゲル2月号』(山と溪谷)の猿山特集にも紹介がありました。
今年は申年ということで、昨年12月に地元の山岳会が道しるべなどを整備されたということが『ワンダーフォーゲル』に書いてあり、そのとおり、登山口、山頂には新しい標識がありました。
登山道にも随所にペンキマークがあり、資料の少ないコースだけに、有り難かったです。



↑登山道

初めは足がつりそうな急登で道もあやしかったのが、はっきり道とわかるところに出たので、おそらく出だしは間違えたと思う。
しばらくはヒルのことが頭から離れず足もとに注意を払いながら登っていましたが、どうということもない状況に慣れてきて、目の前の急登を淡々と登るようになりました。



↑登山道
 
特に目立って珍しい花に逢えたということもないけれど、霧の森は美しく、ほかに誰もいない山は静かで、気持ちが静まるのを感じながら登りました。
花はコアジサイが山麓に近いエリアで多く、山頂付近ではギンリュウソウがニョキニョキたくさん群生しているのを見かけ、ほかには小さな白いきのこがたくさん生えていて、星くずのようだわと思いました。



↑ギンリョウソウ/銀竜草(イチヤクソウ科)


↑霧の森
 
事前に知っていたことだけど、山頂に展望はなく、ぽつんと三角点があるのみでした。
お弁当を食べている間に寒くなり、着るものを一枚増やしました。



↑猿見石山山頂


↑本日のお弁当(ちょっと食べてから撮影;)

下山を開始する前にもう一度ヒルの忌避剤をスプレーしておきます。
あとで奥泉駅の駅員さんから聞いたけれど、駅付近でも土のところにはいるというほどですから、今日は気温が低かったことが幸いしたかで被害にあいませんでしたが、やはりいるようです。





↑森の様子

下山中もずっと曇りで。
往路と同じ道で、最初にしっかりした道に出るまで少し迷ったヤブっぽいあたりには戻らずに別のルートで下りました。
すると、茶畑に小屋のある道に出たので、やはり出だしは整備されたコースから少し外れていたようです。



↑コアジサイ/小紫陽花(ユキノシタ科)


↑さっぱりわからん

スマホに入れている山地図アプリによると、高低差は約670m、歩行距離は約4km、活動時間は昼食・休憩を含め約4時間。
大した登山ではないけれど、なまった身体にはキツく、疲れました。
登りで30分ですぐ休憩〜〜(>_<)、と言い出したとき、山友にはトレーニングを真面目に考えなさいよ、との言葉をいただき、本格的な夏山までに体力づくりを頑張らないと、と痛感の山行でした。



↑下山地付近のお茶畑
(6/7UP)
| りこ&とこ | 21:00 | comments(0) | - |
北八さんぽ 〜縞枯山・茶臼山〜

コース:茅野駅=(アルピコ交通)⇒北八ヶ岳ロープウェイ/ロープウェイ山麓駅=(ロープウェイ)⇒山頂駅→雨池峠→縞枯山(2403m)→展望台→茶臼山(2384m)→中小場→大石峠→オトギリ平→出逢いの辻→五辻→山頂駅⇒山麓駅⇒プール平バス停→蓼科温泉共同浴場→バス停⇒茅野駅

夏休みの前半で南アルプス縦走のあと、後半でノンビリやろうかなと思っていた八ヶ岳ロープウェイを利用した山歩(さんぽ)計画。

前半を途中で切り上げたためいったん帰宅しましたが、週末に出直して、歩いてきました。

白峰一山の疲れがまだ残っていたから、ロープウェイで涼しい標高まで上げてもらえる山行がやはりちょうどいいかなと。


↑ロープウェイを降りると、真っ青な空!

 

特急あずさを利用して茅野駅へ。

そこからバスで北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅へ。

ロープウェイで山頂駅に上がり、真っ青な空の下、歩き出します。


↑雨池峠へ向かう木道

初めて来ましたが、木道が敷いてあっていい感じ!

とんがり屋根がかわいい縞枯山荘までルンルンと歩き出し、雨池峠を経て縞枯山(しまがれやま)へ向かいます。


↑縞枯山荘

すると、岩がちな道となり、あれえと思っているうちにのけぞるような急登になってきます。


↑縞枯山へ

斜度はいかほどかしら、けっこうキツイじゃんと喘ぎながら登り詰めて縞枯山山頂へ。


↑急登

山頂は展望がないので、そのまま進むと、風が渡る視界のよい尾根に出ます。


↑気分爽快尾根

茶臼山(ちゃうすやま)方面に向かう道をそれて岩の展望台へ上がると、南八ヶ岳、北横岳、蓼科山がすぐ近くに広がり、薄く南アルプスの稜線も見えます。

素晴らしいビューなので、ここでランチタイムにします。

高菜巻きのおにぎり、ゆで卵、お味噌汁、紅茶、デザートに杏仁豆腐の缶詰。


↑縞枯山の展望台からの眺め
 

30分ほど過ごし、茶臼山へ。
縞枯山展望台から茶臼山までの間で、本日のテーマ、白骨化した樹木を観察します。
「縞枯れ現象」といい、シラビソなどが帯状に立ち枯れしているため、離れて見るとその部分と緑の部分とで縞状に見えます。


↑枯れた樹木

展望台から30分ほどで茶臼山につきますが、こちらも展望台は別で、「望台」とある誤植道しるべに導きかれていくと、開放的な景色が広がっていました。WAO!

せっかくなので、ここでもティータイムにします。


↑蓼科山方面


↑その名のとおりの南八ヶ岳
 

展望台で花は開いていないけれどトウヤクリンドウを見かけました。
木蔭では小ぶりのゴゼンタチバナが群落をつくっています。


↑ゴゼンタチバナ/御前橘(ミズキ科)

そのあと麦草峠方面に下る道では、イチヤクソウをたくさん見かけました。
花が鈴なりで可愛らしい。


↑コバノイチヤクkソウ/小葉の一薬草(イチヤクソウ科)

中小場に至り、こりゃ思ってたより距離があるし、時間もかかっておるぞとペースを早めます。

下りきって大石峠まで来ると道は平らかになり、オトギリ峠までさくさく歩きます。

そこから出逢いの辻までが、枯れた沢の筋に沿った道を行くのですが、たいへんわかりづらい。

向かいから来て麦草峠へ向かう人が来ることで道を確認しながら歩きますが、同じように「わかりづらいね」と苦笑しています。

リボンと歩き跡と、基本は沢筋から離れないのが目印です。


↑オトギリ平から出逢いの辻の間がわかりづらい
 

出逢いの辻まで来れば道はしっかりします。

あずまやを過ぎ、五辻のあたりまで来ると再び木道が現れてほっとしました。


↑木道が好き

飲料が心もとなくなり、先は見えてきたものの、歩き出しが遅かったこともあって甘く見ていたことを少々反省。

11時前に歩きはじめ、16時前に山頂駅に戻りました。

 

そのまますぐロープウェイで山麓駅に降り立ち、5分後に来たメルヘンな形状のラウンドバス(特定日運行)に乗り込みます。

プール平で降り、蓼科温泉 共同浴場へ。

受付横の自販機で券を買い、受付に渡して入ります。

 

浴場にはシャワーがなくお湯が出る蛇口と水が出る蛇口が別々にある古いつくりでした。

懐かしいですが、一度止めると湯温の調整が難しいため流したままどんどん使い、節水が難しい。

また私は髪を長くしているからシャンプーやリンスを落とすのも洗面器でいちいち流すとやたらに時間がかかってちょっと面倒でした。

しかし温泉は透明で少しぬるっとしていて、いわゆる美人の湯という泉質と思う。

 

サッパリして上がり、再びバス停で最終のラウンドバスを待ちます。

雨雲が空をおおい、山のほうでは雷が鳴っていて、今にも降り出しそう。

降る前に来てね〜と祈りながらバスを待っていたら、時間どおりに来てくれました。

 

茅野駅に着いたのが18時半で、すっかり遅くなってしまったため、帰りも特急を利用しました。

茅野までを往復とも特急にすると交通費がけっこうかかってしまい、そうなると宿をとってもう一山やりたくなりますが、天気の日を狙ってパッと登って帰るこんな山旅も悪くないなと思いつつ帰路につきました。

| りこ&とこ | 21:00 | comments(2) | - |
白峰一山 3
コース:肩ノ小屋→小太郎尾根分岐→二俣→広河原⇒芦安温泉
 

なかなか寝つけない……と思いながら横になっていたけれど、いつの間にか眠りにつき、早立ちのかたの物音でハッと目が覚める。

あわてて時刻を見ると、4時すぎであった。

昨日同様、静かに布団をたたみ、ザックを持って階下に下りる。

ヘッドライトを持って外のトイレに行く段階で気づく。

雨……!


↑歩きだす頃は霧雨
 

午前中はもつような話だったけど?とスマホを立ち上げて予報を見ると、そんなに悪くない。

少し出発をのんびりしたらやむかもと思いながら支度を始める。

外にある自炊室に行くのが面倒なので、小屋で湯を購入し(200円)、湯で作れるカレーピラフにする。

食欲はないけれど、今日はたっぷり歩くから、食べないと。

雨がやまなければ、休憩で何か食べることができないかもしれないし。


↑タカネヒゴダイ/高嶺平江帯(キク科)
アザミに似てるけど、アザミじゃないんだって!
 

食事の間では、2回か3回に分けて朝食をとっています。

食事を済ませたかたから、速やかに雨支度をし、小屋を発っていきます。

私は出発を6時と決め、レインウエアを上下着込み、ザックにカバーをし、磁石を首に下げてすぐ確認できるようにする。

よし、大丈夫、と忘れ物していないか周辺を確認し、覚悟を決めて小屋を出ると、雨は霧雨となっており、視界は5mほど。

先に小屋を出て歩きはじめたかたが、10歩くらい歩くと白い霧の中に消えていく。

初めての道なら緊張したと思うが、昨日歩いたコースだから落ち着いている。


↑タカネヤハズハハコ/高嶺矢筈母子(キク科)
 

道しるべを確実に見、慎重に稜線から下りに入る。

昨日登った草スベリと道を分け、二俣の方へ。

小屋のかたが大樺沢コースのほうが段差がゆるいと話していたと隣で雨支度をしていたご年配のかたが、そちらを選んでらしたので、私もそれにならうことにする。


↑花の道

 

二俣までは草スベリに劣らず急ですが、未明の雨で潤った植物は生き生きとしていて、楽しんで歩く。

特にマルバダケブキの群生が見事で、登りでも下りでも励まされました。


↑ダケカンバとマルバダケブキの道


↑ずんずん下る

初日も昨日も眼がつらいほどの快晴で、写真はとびがちだったため、今日は撮影向きです。

 

↑ハクサンチドリ/白山千鳥(ラン科)


↑シナノキンバイ/信濃金梅(キンポウゲ科)


↑ハクサンイチゲ/白山一華(キンポウゲ科)


↑キバナノコマノツメ/黄花の駒の爪(スミレ科)

下るにつれて晴れてきて、大樺沢から湧き上がる雲が美しく、印象的。


↑雲が湧く


↑マルバダケブキ/丸葉岳蕗(キク科)

 

ずんずん下り、大樺沢が眼下に見えてきて、そろそろ二俣かと思いはじめてからが長かった。

沢が近くなるごとに、コースは岩だらけになるため歩きづらい。

岩コースも慣れると早くなりますが、最近はやっていないから足運びがヘタで、時間がかかります。


↑大樺沢


↑岩ゴロの下り
 

ようやく二俣に着くと、たくさんの登山者がおのおの休んでいます。

また、私の2010年版の地図には記載がないけれど、二俣には簡易トイレが設置されていて、たいへん有り難かったです。

どうもお腹の調子が悪かったのだ。


↑大きいセリ科の花はよくわからない(*_*;
 

雲の下に来たからか、天気が回復したからか、空は快晴で、陽射しは容赦なく強烈。

レインウエアを上下とも脱ぎ、日焼け止めを塗り直し、フルーツケーキを食べて栄養補給。


↑ハクサンフウロ/白山風露(フウロソウ科)

 

沢沿いのコースを歩きはじめると、すぐに見たことのない花を発見!

二俣までの下りでも見かけつつ、花が閉じぎみで、グンナイフウロかなと思っていたのだ。

花がしっかり咲いているのをちゃんと観察すると、色はグンナイフウロよりやや淡く、花はハクサンフウロに似ているが葉がぜんぜん違うのだ。

何コレ何ダロとわくわくしながら葉っぱが入るように写真を撮る。

その日のうちに山友にメールすると、すぐに判明。

ミヤマハナシノ、というのだそうだ。花も名前もなんと可憐な。


↑ミヤマハナシノブ/深山花忍(ハナシノブ科)
 

大樺沢コースは地図の等高線も格段にゆるむし、歩行タイムも2時間とあるから、あとはルンルンで歩けるなと思っていたので、す、が。

沢が近いということは、岩が多いということでもあるのね。


↑冷たい沢水にときどき手をふれてみます

これまでの山行であまり見かけなかったセンジュガンピに励まされたけれど、ひざが笑いかけてきました。

休憩をはさみながら、花の写真を撮りながら歩きます。


↑センジュガンピ/千手岩菲(ナデシコ科)


↑タマガワホトトギス/玉川杜鵑(ユリ科)

白根御池小屋分岐までたどり着き、一昨日と同じ道で広河原山荘へ。

肩ノ小屋から広河原まで体力的にはギリギリでしたから、このコースを1日で登るのは私にはやはり無理ということがわかりました(_;


↑水辺でよく見かけたシソ科の花


↑ごく小さいキク科の花

 

広河原山荘ではランチをやっていて、なかなか洒落たメニューでしたが、今の私には重すぎるため生ビールのみいただきました。

冷やしたジョッキに入ったビールの美味いことといったら!

 

ほろ酔いで広河原山荘を後にし、バス停へ。

初日は緊張してバスから降りた場所が、今は安堵の場所。

 

バスが来るまで荷物を整えたりしながら休み、バスに乗り込みます。

下山後に予約していた芦安温泉の宿を昨日の午後に1日ずらして取り直せたため、今日は温泉宿です。

バスを降りると旅館の甲斐犬がお出迎えしてくれました。なんてお利口なんでしょ。

チェックインの時間にはまだ早かったにもかかわらず、すぐに部屋に案内してもらえて有り難かった〜。

なにはともあれ、お風呂に入れるのが嬉しく、汗を流してサッパリしました。

夕食のとき、ビールは昼に飲んだので、ハーフワインを頼んだら、「北岳」というラベルのついたのが出てきて、なんとも嬉しかったです。


↑「北岳」ラベルのワイン!
夏休みだからちょっとぜいたく(*^^*)
 

夏休みは一週間通しでとっていましたが、残りを小さく遊ぶのが勿体なくて、木・金曜は休みを取り下げました。

また改めて取り直したいと思いますが、白峰三山のリベンジは今年はもう無理そうだなあ……。

日本アルプスの中で東京からいちばん近いのに、南アルプスとは相性が悪いのか、遠いです。
いつか農鳥小屋のトイレ事情が改善(バイオトイレになるとか)された頃、あらためてチャレンジしたいと思います。
(道を阻んだ問題は実はそこか!みたいな……*_*;?)

| りこ&とこ | 18:00 | comments(0) | - |
白峰一山 2
コース:白根御池小屋→肩ノ小屋→北岳(3193m)→肩ノ小屋(泊) 

3時半に起床。

前日の早々の就寝とお昼寝効果で睡眠は充分、疲れも取れて山の朝を迎えました。

まだ皆さん寝ているので布団を静かにたたみ、ザックを抱えてそっと部屋を抜け出ます。


↑白根御池の朝
 

白根御池小屋は洗面所もトイレも2階にあるので、部屋を出た廊下に荷物を置いてまずは身支度を整えます。

そのあと外のテーブルで朝ごはん。

自炊や早弁当の登山者用に玄関にお湯とお茶が用意してあって、とても親切。無料です。

お湯をいただき、火器は使わないでデニッシュパンとトマトスープとコーヒーをいただきます。

もっとしっかり食べないと、と思うけれど……無理です。


↑タイツリオウギ/鯛釣黄耆(マメ科)
 

お湯をあらためて水筒いっぱいにし、お水はスポーツ飲料の粉末と混ぜ合わせ、飲料は1.1L

見上げると北岳に朝陽が当たりはじめています。

5時ジャスト、白根御池小屋を発(た)ちます。

 

コースは肩の小屋までの最短で急坂の草スベリ

のっけから、後ろに背を反らして深呼吸でもしようなら下まで転がり落ちそうなビックリ斜度です。

しかし、ハクサンフウロ、オトギリソウ、グンナイフウロ……と次々現れる花に心を奪われ、写真を撮りながら登っていくと、いつのまにか白根御池が下に小さくなっています。


↑白根御池を振り返る。背景は鳳凰山

見上げるとあまりの角度のために空しか見えませんが、あの空のところまで、という気持ちで登っていきます。


↑タカネグンナイフウロ/高嶺郡内風露(フウロソウ科)


↑コバノコゴメグサ/小葉の小米草(ゴマノハグサ科)
 

まだ5時台というのに背中に当たる朝陽は熱く、容赦ない。

しかし樹が増えてくると木蔭に入るため、そうなると息をつけます。

登山道のわきにはマルバダケブキが増えてきて、今回のコースでいちばんよかったのは、この黄色い大きな花ではなかったかと思う。


↑マルバダケブキ/丸葉岳蕗(キク科)


北岳の頭が見えてきて励まされ、さらに登っていくと小広い場所に出ました。

倒木がベンチ代わりになり、風が渡る気持ちいい場所でしたので、しばし休憩。


↑北岳の頭


↑休憩に最適
 

あまりノンビリしてると、北岳に登る頃には雲が湧いちゃうから、行きますか。

二俣からの道と合流し、最後の急坂をうんせうんせと登りきると、ようやく稜線に出ます。

最後の急坂って言い方は語弊があるか。いやもうずうっと急坂だよ。昭文社の『山と高原地図』にも500mの直登とありますからね。


↑空に向かって登る
 

稜線に出ると、富士山がまず目に飛び込み、見渡すと日本の屈指の山々がズラリと周りを囲んでいます。

甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳、鳳凰三山……いずれも私はまだ登頂していない山たち!←それでいきなり北岳、笑。


↑富士山の頭


↑仙丈ヶ岳
 

しかしとりあえずは目の前の岩の壁を登らないとね(_;

稜線に出たらゆるむと思っていたから、最初の岩の壁を前にし、しばし呆然。き、休憩するか。

レモンの輪切りの干したのに砂糖がかかったおやつ、塩レモンタブレット。山ではクエン酸〜。


↑稜線に出ました。壁というのは大げさか(笑)
 

さて、壁である。この壁を越えたら肩ノ小屋が見えるようになるかしらん、と期待して登っていくも、まだ見えません。

しかし足元に大好きなトウヤクリンドウを見つけ気分が上がります。イワツメクサ、チシマギキョウ。

立ち止まって景色を見渡したりしていると、イワヒバリが何かをしきりについばんでいる。なんて可愛いの(o^^o)


↑肩ノ小屋
 

そのうちに建物の一部が見えてきたが、やけに小さい。

うっそー、肩ノ小屋ってあんな小さいの? まさか?と近づくと、北岳のまさに肩の下がったところにへばりつくように小屋本体がありました。

最初に現れた小さな建物は、幕営者のためのトイレであった、笑。←山でも元気にボケかましてまーす。


↑肩ノ小屋。背後の白い山は甲斐駒ヶ岳

 

肩ノ小屋でまず天気情報を尋ねると、特に好転はしておらないため、受付を済ませる。

与えられたスペースにザックから着替えとか必要ない食料を出し、名札をつけて置かせてもらう。

今回はサブザックを使うシーンを想定しておらなかったので、必要なものを「チョイス式」ではなく、不要なものを「出す式」だ。

 

さあ北岳登頂だ!と立ち上がり、およ、何処から行くのだとキョロキョロ。

小屋の炊事場の横でした。


↑チョウノスケソウ長之助草(バラ科)
 

岩のコースを落石を起こさないよう丁寧な足運びで登ります。

ポツポツと2輪ほど見つけた白い花は、チョウノスケソウかなとあたりをつけて撮っておいたのは、帰宅して確認したら正解であった。


↑間ノ岳への稜線上に北岳山荘が見えます



↑イワヒバリを撮ったの。わかるかしら?


↑山頂まであと少し


↑イワベンケイ/岩弁慶(ベンケイソウ科)
 

素晴らしい視界の中を登りつめると、北正面に富士山がどっしりとあり、南には今回歩きたかった間ノ岳(あいのだけ)、農鳥岳(のうとりだけ)への稜線が延びている。

あの稜線を快晴の空の下で歩くのは、気持ちいいだろうなあ!と想像する。


↑北岳山頂から望む富士山


↑鳳凰三山。地蔵岳のオベリスクがくっきり


↑間ノ岳、農鳥岳へと続く稜線!


↑北岳山頂

ただ今回、いやに諦めがよかったのは、前々週の白山がドンピシャで晴天に恵まれ、大満足の山旅だったから。

そして今は日本第2位の山の頂に立ち、360度の壮大な景色のなか、まあまあの夏じゃない、と思っているから。

「白峰三山」にはこだわりがあり、タイトルは未練がましく「白峰一山」などとしているが、北岳山頂までのコツはわかった。

「三山」テーマの年にリベンジするぞ!と、そのようなことを考えたりしつつ、山頂で昼食をいただく。チキンラーメン、乾燥野菜入り。

眺めが素晴らしく下りるのが勿体なくて、1時間半くらいノンビリ過ごしてから肩ノ小屋に戻りました。


シコタンソウ/色丹草(ユキノシタ科)↑

 

下っている間にどんどん雲が上がってきて、周囲の山々を隠していく。午前中に頂に立ててよかった。

 

午後は小屋前のベンチでのんびり過ごす。

一人でいても、皆さんいろいろ話しかけてくださるし、散策していると鳥にも花にも逢える。

午前中に行程を終え、ほっとして過ごす山の時間って、なんてぜいたくなんだろう。


↑トウヤクリンドウ/当薬竜胆(リンドウ科)


↑ヨツバシオガマ/四葉塩竈(ゴマノハグサ科)


↑チシマギキョウ/千島桔梗(キキョウ科)

 

肩ノ小屋についていえば、スタンダードな印象です。

ザックを置く棚がないとか、ちょっと物をかけるフックがあればとか、小さな不便を感じましたが、すごく困る!みたいなことはない。

水が得難い位置の小屋なので、水をくむところは1か所でチップ式。お湯、お茶は有料。

トイレと同じ建物内に更衣室があり、中に鏡もあって、すごく助かりました。

着替えを1組持ってきていたので、濡れタオルで身体を拭いてから着替えたら、たいへんサッパリしました。

食事については、持ってきたもので足りてしまうので自炊にしたからわかりません。

あと部屋は2階が丸ごと一つの部屋で仕切りはありません。

近くに大きなイビキのかたが規則正しくずーっとかいていましたので、ちょっと参りました。

ま、私もなんかヘンな夢見て、寝言を言った気もするけど……。


(3につづく) 

| りこ&とこ | 18:00 | comments(0) | - |
白峰一山 1
1日目のコース:甲府=(山梨交通バス)⇒広河原→白根御池小屋 


台風12号の進路を警戒しつつ、前泊した甲府から広河原行きのバスに乗り込みます。

台風はまだ遠く、関東甲信越での影響は「猛暑」の週末です。

始発のバスにはたくさんの登山者が並び、バスは3台態勢。
 

南アルプス初心者の私は緊張して乗り込みましたが、お隣に座った地元のかたとお話ししたりしているうちに紛れました。

バスは芦安待合所でトイレ休憩を挟み、夜叉神峠で何人かを降ろし、芦安駐車場で待つ大勢のマイカーのかたたちを少し乗せます(芦安駐車場と広河原には乗合タクシーもあるから無理やりで乗り込むことはないようです)。


↑アカバナシモツケソウ/赤花下野草(バラ科)

広河原に着くと、始発バスよりも先に着いている登山者たちが準備したり歩きだしたり、北沢峠行きのバスに乗り込んだりしています。

私も準備を整えて持参した登山届を提出して歩きはじめます。

初日は半袖でスタートするつもりでしたが、広河原に降りたときに肌寒く感じたので、トイレで長袖に着替えました(半袖でもいけたかな?と歩きはじめてから思いましたが)。


↑ソバナ/蕎麦菜(キキョウ科)
 

方向感覚がないわたくし、皆さんが向かうほうに歩きつつ道しるべで確認したくてキョロキョロ。

感じよい二人組に尋ねたら、こっちで大丈夫と広河原山荘までご一緒します。


↑コースの様子(光が強すぎてとんじゃってます
 

大樺沢コースで肩ノ小屋まで行くという二人と別れ、私は白根御池小屋を目指します。

始発バスで来て歩きはじめ、白根御池小屋で終わるような計画の登山者はあまりいないでしょうし、調子がよく肩まで行けそうならそうしようかなということも想定内にして歩きます。

というのは、今日明日は晴れ予報ですが、明後日からの予報がよくないのです。


↑鳳凰山が見えてきました

でもでも、今日すんごい頑張って肩まで行っても、私の体力では肩ノ小屋から大門沢小屋までは厳しい。
で、結局あした肩ノ小屋から2時間の北岳山荘までしか進めないなら今日無理をする必要がない(農鳥小屋は選択肢から外しております)。

混雑回避の意味から日曜に白根御池小屋に落ち着くのはよく練った作戦で、だからこれでいいのだ、と何度も何度も考えた計画なのにぐらつきつつ、フリダシに戻る。


↑小葉の一薬草/コバノイチヤクソウ(イチヤクソウ科)


↑ゴゼンタチバナ/御前橘(ミズキ科)

9割がたが大樺沢コースへ流れるのを目にしたため気持ちが乱れたけれど、私のなかでは私の計画が真っ当なのです。

標高差1500mを1日で登るなんて中級ハイカーにはハードすぎます。


↑ナゾの植物!
アザミ科のつぼみかしらん


↑クガイソウ/九蓋草(ゴマノハグサ科)

 

で、登りを2日に分けたけれど、1日目からして急登の連続。

樹林帯を好む植物を観察しながら、登ります。

ときどき樹間から鳳凰山がのぞくポイントがありますが、2時間くらいはひたすら樹林帯の急坂で高度を上げていきます。

汗をポタポタポタポタと流しながら、黙々と。


↑コースの様子

 

南西に登っていた急坂が緩み、道が南東に向かうようになると、変化が出てきます。

花も多くなり、写真を撮りながらペースをゆるめていると沢にかかるパイプ橋が現れます。

水に触れると冷たくて気持ちいい。

鳳凰三山もよく見える嬉しいポイントです。


↑鳳凰三山

 

もう白根御池小屋が近いのかなと思っていたら、ほどなくして着いちゃった。

たいてい標準タイムの1.2とか1.3倍かけてユルユル歩く私なんで、11時くらいに着くかなーなんて思っていたのに、まだ10時半です(_;

さすがにこの時間で受付はどう?と思ってとりあえず楽しみにしていた御池ソフト(白桃)を買って休憩します。

このコース、ユルユル寄り道するほど変化がないとわかったから、次は前泊しないで乗れるバスで来て午後に着くようにしましょ。


↑白根御池小屋

 

白桃ソフトは果肉が入っていて素晴らしく美味しい。甘すぎず酸味が疲れた身体に嬉しい。



↑白桃ソフト

クールダウンしたところで受付をし、様子を聴くと今日は予約をやめて上の小屋までにしたかたもいるそうだ。

一枚の布団に2人になるだろうと予約時に聞いていたけれど、一枚のスペースをもらえました。

汗で湿ったシャツを着替えて手拭いとともに乾燥室に干し、人が来る前の静かなうちに少しお昼寝しておくことにします。

お隣に人が来たのは2時間後くらいで、うとうとでしたが、ひと眠りしてすっきり。



↑白根御池そばのテント場


↑エゾシオガマ/蝦夷塩竈(ゴマノハグサ科)
 

百名山まであと15山というお隣さんと小屋前のベンチでお喋りしたり、周辺を散策したりしたのち、早めの夕食。

初日は自炊のつもりでパスタ材料を用意してきたから、小屋で買ったビールとおつまみで飲みながら作り、ノンビリいただきました。

 

↑トマトパスタ

部屋に戻ると、10枚に8人の割り当てとなっていました。

皆さんやはり明後日から荒れそうな予報に作戦を練り直し中です。

百名山を目指しているかたは、北岳山荘まで行き、荷物をデポして明日のうちに間ノ岳を往復、翌日下山。

孫連れの3人組は間ノ岳は諦めて肩ノ小屋までにし、北岳往復、翌日下山。

私も孫連れ組と同じ作戦が基本、天気予報が好転したら北岳山荘に進み翌日大門沢小屋と予定どおりにしたいが、荒天の八本歯経由の下山もましてや長い稜線歩きも女子が単独でやるには怖い。

清潔で居心地いい山小屋の女子部屋では、頑張るのは天気のよい明日が勝負、明後日は下山!という方針は皆さん同じ考えです。


↑台風進路予報が東寄りになってしまいました
 

消灯は20時でしたが、明日の支度やお喋りが尽きると眠くなってきて、下界にいるときよりもぐっすり深い眠りにつきました。

(2につづく)

| りこ&とこ | 18:00 | comments(0) | - |
羅漢寺山と白砂山、おまけの昇仙峡
甲府駅=(山梨交通バス)⇒昇仙峡滝上バス停→仙ガ滝駅=(昇仙峡ロープウェイ)⇒パノラマ台駅→羅漢寺山(1058.0m)→パノラマ台駅→白砂山→パノラマ台駅⇒仙ガ滝駅→仙娥滝→長澤橋バス停⇒甲府駅
 

梅雨の晴れ間を狙い、山梨県の昇仙峡(しょうせんきょう)へ。

山を始めた頃に行ったことがあるけれど、今回は昇仙峡が目的ではなく、その付近の羅漢寺山白砂山の登山が目的です。

 

特急は使わないで甲府駅に着。

バス乗り場にはハイカーが私だけなので、乗り場を間違えたのかと不安になりましたが、間違ってはいなかった。

ハイカーでない乗客は早々に街中で降り、バスは私だけを乗せてグリーンラインに入り、昇仙峡滝上へ。


↑ロープウェイ

 

影絵の森美術館の脇から昇仙峡ロープウェイへ行き、仙ガ滝駅からパノラマ台駅へ。

まずは羅漢寺山を往復します。道しるべは別名の「弥三郎岳」となっています。山梨百名山。


↑羅漢寺山へ向かう

パノラマ台から20分ほどですぐ着きます。山頂は大きな岩が3段になっているそうで、眺めは抜群です。

なぜ「そうで」なのかというと、1段目の手すりも何もない巨岩を登って腰が引け、撤退しました(・・;)。
山頂より岩2つ分手前が、マイ山頂てコトで、笑。


↑羅漢寺山より


↑この岩の先の岩の先、が山頂だそうな
 

パノラマ台に戻り、八雲神社にお参りしてから白砂山へ向かう。

向かいたいが……登山口はどこじゃあ〜(>_<)

うぐいす谷に出たり、なんたらの丘をウロウロしてわからん!とパノラマ台に戻り売店前から見下ろして下にヤブの道を見つける。

売店前に消えかけて判読不可の道しるべもある。


↑道しるべ(判読不可)


ヤブとヒルが大嫌いな私。やめよかな……と一瞬ひるむが、白砂山までは行かないとなあ、と最初のヤブを抜けてみると、普通の登山道になってきた。

しかし、気持ちのほうが萎えてしまった。

予定では、昇仙峡口バス停まで登山道で下山する気でしたが、あまりに誰もいないし、地図には『迷』マークがあるしで、これでさらに雨が降りだしたら?と、先に進むことを本能が拒否している。


↑白砂山へ


↑ちゃんとした道しるべもある


↑白砂山山頂

 

白砂山で昼食を食べつつ再考し、やはり今日はおとなしくパノラマ台に戻ることにする。
パノラマ台から白砂山への入り口はもう一つあったようで、戻るときはそちらを利用。
道はこちらのほうがしっかりしていたけれど、入り口には何も印がないから、見つけるのは困難な感じでした。


↑仙娥滝

観光客が増えている昇仙峡滝上に戻るとホッとし、巨峰ソフトも食べたりして、すでにハイカーから観光客へ、笑。

とはいえ歩き足りないので、渓谷沿いの路をザクザク下る。


↑昇仙峡

渓流からの涼しい空気と珍しい景観を楽しみながら、長澤橋まで歩き、ちょうど甲府行きのバスか来ていたため、そこで乗り込みました。

で、案外に疲れたらしく、バスの中で爆睡、甲府から電車に乗り換えて爆睡。起きてられない。

気づいたら途中下車する予定の石和温泉駅も過ぎてしまいましたとさ(_;

まあいいか、そんなに汗かいてないし今日は、と再び夢の中に戻りました。

 

* * *

 

ところで、羅漢寺山は『山梨百名山』
前回、山梨百名山だったのをきっかけに一覧表をダウンロードして登った山を数えてみたら27座で、今日で28座となりました。

山梨百名山はけっこうクリアしてるんじゃないかと予測していましたが、案外登れていなかった。

一覧表に書き出すと、不思議にモチベーションが上がりますね。
『日本百名山』を目指すかたの気持ちがちょっとわかりました(o^^o)

二百名山、三百名山もあるし、田中澄江さんの『花の百名山』は新旧合わせると150山くらいでしょ? 他にも田部井淳子さんが選定に参加した福島県の『うつくしま百名山』もあるし〜、『関東百名山』『関西百名山』というのもある。
まだまだ登る山がたくさんあって、つまり楽しみがたくさんあって、幸せだニャア〜(o^^o)

| りこ&とこ | 21:00 | comments(0) | - |

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