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鶏冠山・竜王山 〜金勝アルプス〜

草津駅=(帝産バス)⇒上桐生→落ヶ滝→鶏冠山→天狗岩→耳岩→白石峰→竜王山→白石峰→駒坂磨崖仏→逆さ観音→オランダ堰堤→上桐生→草津駅

 

↑立派なコース案内板

 

親戚の子どもの少年野球チームが県代表で全国大会!に出場することになり、滋賀県へ応援に駆けつけることにしました。

滋賀県には今年行きたい山があったこと、実家に保留にしていた用事があったこと、ここひと月ほど休日が何日もつぶれていたので代休をとりたかったこと、などが頭の中にあり、それらを組み合わせて月曜を休みにし、西へ向かいました。

土曜日に応援をした日はそのまま彦根に宿泊し、翌日、金勝(こんぜ)アルプスを歩きました。

金勝アルプスは、コンパクトな範囲にいろいろな要素がギュッ!と詰まった、地元で人気の山域です。

 

↑駐車場には立派なバイオトイレがある

 

草津駅からバスに乗って、終点の上桐生(かみきりゅう)へ。

バス停から道しるべに従って少し行くと、左手に案内板があり、駐車場、トイレのある登山口へと続きます。

駐車場に車を駐(と)めた登山者が2組、登山口に入っていくのが見え、メジャーな山なのだなと認識。

トイレを済ませ、登山口から入ると歩きよい林道で、ゆるゆる登れます。

 

↑北谷林道

 

ほどなくして右側に落ヶ滝の分岐が現れ、土道になります。

畑を右に見ながら平坦な沢筋を行き、やがて登りになります。

 

↑林道から登山道へ入る

 

↑沢沿いの道

 

↑スズメバチに注意

↑大きな岩を登る。ロープあり

 

落ヶ滝は鶏冠山へ向かうコースからいったん外れ、往復になります。

はしょってもよいですが、せっかくなので見学します。

 

↑落ヶ滝へ

↑落ヶ滝

 

再び分岐に戻って鶏冠山(けいかんざん/とさかやま)とりを目指します。

浅い沢を渡ったり、ヤブっぽいところがあったり、ロープのある岩場があったり、実に変化に飛んでいます。

鶏冠山と天狗岩を結ぶ尾根まで出、急登で山頂に立ちました。

 

↑ビューポイント

↑いろいろな地質が展開

↑イワカガミかな?

 

樹が多いのと曇りと春霞で、あまり視界はよくないですが、今回の目的地は達成しましたので、ザックを下ろして休憩。

クリームパンとカフェオレで、30分ほど過ごしました。

 

↑鶏冠山山頂

 

若者グループと入れ替わりに再び歩き出し、先ほどの分岐まで戻り、そのまま天狗岩へ。

稜線のためときどき景色が開け、琵琶湖を眺めることができます。

 

↑鶏冠山からの下り

↑アセビ

↑鶏冠山から天狗岩への尾根

↑大きな岩が山肌からのぞく景観

↑尾根からの眺め

 

天狗岩は登り口にベンチが2、3台あり、皆さんザックを置いて岩に取り付いているようなので、私もそうします。

ロープもあるし、手すりなどが設けられているので、わりとスイスイ行けたのですが、最後の大岩は登れても下るのが怖そうだったため、諦めてしまいました、笑。

ベンチに戻り、再び歩き出します。

 

↑天狗岩を振り返る

↑白石峰方面へ向かう

 

耳岩を経て白石峰へ。

ここで昼食にしようかと思っていましたが、グループが宴会昼食を始めるご様子でしたので、先に竜王山を往復しました。

途中の尾根上で見える近畿の低山がいくつもいくつも連なる様子が美しい。

 

↑美しい周辺の山並み

↑白石峰からすぐの茶沸(ちゃわかし)観音が素朴

 

竜王山には三角点はあれど、なぜか山名標識はなし。

山頂からの景色も一方向のみでいまひとつでした。

しかし、落ヶ滝を往復するときにすれ違った女子グループが山頂にいらして、関西弁でのお喋りが久しぶりで楽しいひとときになりました。

 

↑竜王山からの眺め

 

白石峰に戻り、ベンチで昼食。

今日はきのう買った柿の葉寿司と燻製卵です。

どちらも1個ずついただいて、すぐに下山を開始します。

 

↑本日の昼食

 

ガイドブックに一見の価値ありと書かれた駒坂(こまさか)磨崖仏へ向かいます。

途中に、重ね岩という大岩がふたつ重なったポイントもあります。

また、琵琶湖がよく見えるビューポイントがあり、しっかり見収めておきました。

 

↑重ね岩

↑春霞の琵琶湖を望む

↑急坂

 

岩の多い歩きにくい日蔭の急坂を足元に気をつけながら下っていくと、大きな岩盤に彫られた三仏が現れ、思わず息を呑みました。

しん……とした森の中に圧倒的な存在感で、しかし静かにあるそれに魅入られ、しばらく茫然と見つめていました。

見つめているうちに心が静まっていき、何か特別な、たいへん貴重なものに出逢ったという思いで、立ち去りました。

あとでガイドブックを読み返したら、国指定史跡とありました。

 

↑道が狭くなっているところも

↑狛坂磨崖仏

 

それからさらに下っていくと、道が歩きよくなってきて、新名神高速道路のトンネルから先は車道に切り替わります。

なるべく早い時間のバスに乗りたいため、アスファルトの道を速足でどんどん下ります。

 

↑こちらの下山コースは人が少なく静か

↑樹に生えるきのこ

↑道が広くなってきた

↑トンネルの上が新名神高速道路

↑最後は車道歩き

 

途中、さかさ観音を見学します。

説明板によると、もともと逆さなのではなく、ひっくり返ったのだそうです、笑。

 

↑さかさ観音

 

そのあともズンズン下り、オランダ堰堤を経て14時台に1本しかないバスに乗り込むことができました。

そのあと、草津駅から広島に向かいます。

駅に着いたらコインロッカーに入れておいた荷物を回収し、折りよく快速が来たのでまずは京都へ。

接続がよくチャキチャキ来た列車に乗り換えたら案外に早く広島駅まで着き、広島では絶対!の麗ちゃんのお好み焼きを母と私の2枚買い、それを手土産に帰ります。

カープ酎ハイなるもので母と乾杯し(少々迷惑そうでしたが)、寄り道登山を締めくくりました。(4/1UP)

 

↑本日の締めくくりは広島お好み焼きとカープ酎ハイ

| りこ&とこ | 21:00 | comments(0) | - |
達人の案内で歩く、猿投山

藤が丘駅=(車)⇒猿投神社→大岩展望台→東宮→猿投山最高点→猿投山山頂(629.1m)→赤猿峠→猿投温泉⇒藤が丘駅

 

今年ラストの山行は、恒例になってきた「帰省寄り道登山」。

早い時期から「コレしかない!!」と決めていたのは、愛知県の猿投山(さなげやま)。

県別の山ガイド、山母さんが送ってくれたコピー、プレゼントでもらった『日帰り山あるき 東海』など、資料はたくさんあったのですが、猿投温泉に下る道を載せたものはありませんでした。

そこで猿投山情報を発信しているサイトのかたに問い合わせをしましたら、案内を申し出てくださり、有り難くお願いすることにしました。

 

↑猿投神社の欄干に猿の木彫り

 

当日、藤が丘駅で拾っていただき、まずは猿投温泉に自転車を置き(車に戻る用)、猿投神社へ。

猿投神社の駐車場から歩きはじめます。

 

猿投神社の主祭神は、大碓命(おおうすのみこと・日本尊命の双子の兄)で、この神様が左ききだったことから左鎌を奉納する風習があり、絵馬も左鎌の形でした。

鎌の形の絵馬って、珍しいですね。

 

↑トロミル水車

近年復元されたものだそう。陶磁器の原料を作るためのもの

 

しばらく林道歩きで、トロミル水車を過ぎてさらに行き、山道に入ります。

 

 

よく整備された登山道

 

途中、雨が少しパラパラしてきましたが、樹の下で少しやり過ごしたらやんできて、そのまま大岩展望台へ。

高い建物が少なく、平らな風景です。春には山桜が咲いてとてもきれいなのだそうです。

見えている黒っぽい島が、映画『潮騒』の舞台になった神島だと教えてもらいました。

 

↑大岩展望台からの眺め

 

空気が限りなく透明で美味しいなあ、と思いながら歩いていると、どこからともなく桂の樹の甘い香りが漂ってきます。

登りはじめたときは針葉樹が多く、登るほどに樹種が増えていくようです。

ツツジ科の樹が見られたので、ツツジシーズンは花がにぎやかなことでしょう。

田中澄江さんの『新・花の百名山』に選定されています。

 

↑登山道の様子

 

東の宮にお参りし、社の裏の急坂を登り、猿投山最高所を踏みます。

山頂標識と三角点があるのは別の場所で、最高所は東海道自然歩道から外れているので単独行でしたら、踏むことはなかったでしょう。

 

↑東の宮

 

↑猿投山最高点、標高638m

 

高尾山を歩いているような錯覚をいだきながら、猿投山登頂。

古くは鷲取山、狭投山とも称したとS誌にありました。

展望図もあるけれど、今日は雲が多くて見えていません。

風が冷たく寒いので、昼食はもう少し下りたところで摂ることにします。

 

↑山頂からの眺め

 

↑気温、7℃

 

今日はお弁当係を買って出まして、炊き込みご飯に簡単なおかず。

汁物はコッヘルとお水をお借りして、にゅうめんにしました。

改良雪平鍋にバーナーがすっぽり収まっていて感心したし、にゅうめんも美味しくできたけれど、写真を撮るのは忘れてしまったなあ。

 

↑東の宮付近に咲いていたツバキ

 

団体さんが来て騒がしくなったのを機に、下山にかかります。

道は二択でしたが、なるべく猿要素が増えるべく、赤猿峠を経て猿投温泉に下るコースにしてもらいました。

途中にもビュースポットがいくつかありましたが、依然雲が多く、遠くまでは見えませんでした。

 

↑伊勢湾に陽が射してキラキラしているのがわかるかしら

 

赤猿峠までは東海道自然歩道のコースで、その先がマイナールート。

道しるべのない道をすいすいと迷いなく歩く達人のあとをついていきます。

庭を歩いているような歩き方で、おそらく猿投山で知らない道はないのではないでしょう。

それでもまだ研究しているというのですから、恐れ入ります。

 

↑コースの様子

 

↑赤猿峠(手書き)

 

元林道のオフロードはガタガタの道。

休憩を一度はさみ、あとは一気に猿投温泉まで下りました。

 

 

↑オフロード

 

1時間後にお迎えします、と言い残し、達人は朝仕込んだ自転車で去っていき、私は温泉へ。

「至れり尽せりの達人と行く、冬の猿投山漫遊ツアー」と銘打ったそのもので、恐縮至極です(><)。

 

↑鈴ヶ滝周辺

 

猿投温泉は無色透明の湯で、においもあまりしないのに、とても温まる湯でした。

料金が1500円とお高いのにはびっくりしましたが、達人さん進呈の割引券で1300円となり、またバスタオル、フェイスタオルつきでしたし、備え付けのシャンプー、コンディショナー、ボディソープは良質なものでした。

なかなか人気のようで、混んではいないけれど、まずまず人が来ています。

1時間後に再び車で拾ってもらって、スタートの藤が丘駅に運んでもらい、今年最後の山行を終えました。

 

↑猿の看板で締めくくり

 

達人さん、大サービスのおもてなし、本当にありがとうございました。

感謝感謝でございます。(12/30UP)

| りこ&とこ | 21:00 | comments(0) | - |
白草山に寄り道
コース:下呂駅=(濃飛バス)⇒乗政温泉バス停→ゲート→登山口→三ツ岩→白草山(1641m)→登山口→ゲート→乗政温泉→宮地橋バス停=(バス)⇒下呂温泉 


↑白草山案内板(ゲート付近)

今年も12月の祝日の並びが悪く、年末の帰省を11月に前倒し。

せっかく大移動するので、東京からわざわざは行きづらい下呂の白草山へ。

寄り道というには、東京─広島間を大きく外れていますけどね(^_^;)

 

金曜日を自宅作業にして未明から仕事を開始し、午後早めに切り上げて前日のうちに移動します。

翌日、下呂駅から8時発の乗政温泉行きのバスに乗り込み、終点で下車。乗客は私一人でした。


↑下呂駅

乗政温泉を8時半に歩きだし、乗政川沿いの車道をひたすら歩きます。

ゲートがあるところまで車が入れるので、何台もの車が私を追い越していきます。

「乗りますか?」なーんて、誰も声かけてくれないの(--;




↑ひたすら歩く

 

乗政大滝は余裕ができたら帰りに観に行くことにし、ひたすら登ります。

乗政温泉の標高が約500mで、ゲート付近が約1000m

1時間10分かけてゲートに着くと、20台くらいでしょうか、路肩の広いところに車が駐(と)めてあります(9:40)。
岐阜、春日井ナンバーが多いです。


↑黒谷林道

 

ゲートからさらに30分ほど林道を歩き、ようやく登山口となります(10:15)。やれやれ。

登山口の前でひと休み。

ココアとチビパンで栄養補給します。

登山口には「白草山山頂まで2.7km」とあります。


↑登山口

 

登山道は北側、針葉樹、展望なしの地味3条件を備え、黙々と登ります。

初めは沢沿いで、まもなく沢を離れ、高度を上げていきます。




↑登山道の様子

尾根に出ても笹藪が深く展望は開けません。三ツ岩が近づいた頃にようやく眺めがよくなってきます。


↑飛騨の山並み

少し小広い場所に出て箱岩山と道を分け、ようやくすかっと視界が開けます。


↑白草山へと延びる稜線

目の前に御嶽山が威風堂々とそびえ、煙が上がっているのも、剣ヶ峰も、はっきり見えます。


↑御嶽山が眼前に

何度もシャッターを切りながらその威容を収め、白草山に登頂(12:05)。

山頂は風が強く、せっかくの大展望なのに皆さん窪地で昼食中。

私も少しだけ窪地にしたけれど、御嶽山が見える岩ににしゃがみました。

今日はチビザックで来たから、いつもザックに入っている携帯ザブトンを忘れ、お尻が冷たい。


↑山頂からの眺め(左奥が木曽駒ヶ岳)

↑山頂より御嶽山を眺める
 

大展望を1時間くらい堪能したいところですが、寒くてそんなにいられません。

昼食を素早く済ませ、30分で切り上げて下山にかかります。


↑稜線歩きが気持ちいい


↑飛騨の山並みって、美しい

景色のよい大展望の稜線はすぐに終わってしまい、また地味な道を淡々と下りました。


↑登山道

 

登山口から林道でゲートまで、ゲートから乗政温泉まで淡々と下ります。

乗政大滝はコースを覗くとだいぶ下るようなので端折ってしまった。

 

乗政温泉から出るバスは1226が最終なのでもちろん使えません(この時点で15時を大きく回っている)。

しかし宮地橋というところまで下ると加子母からのバスがあることが事前リサーチでわかっていたのでそこまでさらに下ります。


↑乗政温泉からさらに歩いて下ります

宮地橋バス停は乗政線と加子母線で乗り場が違うので、それだけ注意し、40分ほど休憩がてら待ち、日没後に来た17時3分のバスに乗り込みました。

 

行きは下呂駅から乗り込みましたが、帰りは下呂温泉バス停で降りました。

いろいろ不備の多いものの温泉だけはよし!という安宿に戻りました。

*参考まで
濃飛バス/下呂駅〜乗政温泉:大人630円、宮地橋〜下呂駅460円
 

| りこ&とこ | 21:00 | comments(0) | - |
伊吹山で、春山挽回
コース:関ヶ原駅⇒伊吹山ゴンドラ駅そば駐車場=(タクシー)⇒三合目→伊吹山山頂(1377.3m)→一合目→登山口 



↑三合目から仰ぐ伊吹山

春山遠征中で琵琶湖周辺に来ている山友のしゅうさんが、伊吹山(いぶきやま)を週末に残してくれたので、思いきってパッと出かけてきました。

伊吹山は、「百名山」「新・花の百名山」で、ずっと機会をうかがっていた山です。


↑ツボスミレ/壺菫(スミレ科) ニョイスミレとも

 

ただし、三合目まで上がれるゴンドラはずっと休止中ということで、今回はタクシーを利用します。三合目まではタクシーしか通行できません。

一合目から三合目までの1時間40分を短縮。一合目からだと往復で7時間近い歩行時間になり時間がかかりすぎるからです(体力的に自信がなかったのもある)。


↑タチツボスミレ/立壺菫(スミレ科)


↑白と紫のグラデーションがきれい
 

関ヶ原駅に8時半に着いて拾ってもらい、登山口へ。

ゴンドラ駅に近い料金が200円の駐車場へ。

そこからタクシーを呼び、支度を整えつつ待ちます。

9時40分に来たタクシーで三合目へ。10時に歩き出します。


↑コキンバイかな

歩き出した途端に可愛い壺菫(つぼすみれ)や名前を知らない花に迎えられ、パシャパシャと写真を撮り始めますが、ほどほどにしないとね。

丈のある樹木の少ない伊吹山は視界がよく開放感があるコースです。
登るごとに見晴らしがよくなるし、足もとには可愛い花々が咲き乱れ、機嫌よく登っていくうちには山頂に着くでしょう。


↑なにかなあ

この春はひたすら仕事の週末で、すみれに逢えないで時季が過ぎるかと寂しい思いでしたが、立壺菫(たちつぼすみれ)がビッシリで、二輪草に固有種にと、ここにきて一山逆転!の思いです。

 

イブキハタザオ/伊吹旗竿(アブラナ科)


↑ニガイチゴとネット上で見つけたけれど…(・・?


↑オドリコソウ/踊子草(シソ科)


↑ヤマエンゴサク/山延胡索(ケシ科)
 

八合目あたりから勾配がきつくなり、岩も大きく歩きにくくなり、九合目の案内は見当たらないままに、広い山頂エリアの一角に出ます。

まずは本堂にお参りします。

隣には白猪が祀られ、由来の案内板が立っています。


↑「伊吹山の神 白猪」愛嬌のある顔
 

標識のある山頂を踏み、三角点に近いベンチで昼食にします。

山頂エリアには二輪草、一輪草の花畑があり、これまで私が見たなかで一番の群落。


↑二輪草の花畑


↑ほんのり紅がさしているのが美しい

 

今日は鶏五目おにぎりにゆで卵というシンプルな山ランチです。

足もとには茎の短いタンポポがビッシリ。なんという幸せ。

今日は薄曇りでビューは今ひとつですが、琵琶湖も見えるし、近い山々も見えているし、充分です。


↑山頂の様子


↑固有種のタンポポもあるようですが…(・・?


↑まだまだ登山者が列をなして登ってきます

1時間ほどノンビリと過ごし、同じ道で下ります。

滑りやすい質の登山道ですが、ときどき花の写真を撮りたしつつ、サクサクと軽快に下ります。


↑ニリンソウのつもりで撮ったけど、なんかちがう

六合目が近い頃、すぐ上で何かあったようで、我々が三合目に到る頃にはヘリが飛来してき、救助隊ともすれ違います。

どなたか怪我でもされたのでしょうか、大したことじゃなければよいけれど。


↑救助隊

 

三合目から一合目までは樹木が増え、気分よく下ります。

パラグライダーが盛んで、頭上ではフワリフワリと優雅に舞う様子が見られます。

二合目と一合目の間にあると案内板にあった白山神社はよくわかりませんでした。登山道沿いじゃないようです。


↑白山神社の説明板

むかし薬草を採ったという牧歌的な佇まいの山を眺めたりしつつノンビリ下り、一合目へ。

 

一合目でいったん車道に出、再び登山口まで土道で下ります。

脚が疲れを感じている終盤に樹木の多い視界のない道となり、長く感じましたが、シダなどが青々して美しく、上から下まで伊吹山、大好きな山になりました。

季節を変えてまた訪ねたい、花の名山です。 

| りこ&とこ | 18:00 | comments(0) | - |
途中下車で、有馬三山へ
コース:新神戸駅=(車)⇒有馬温泉→落葉山(533m)→灰形山(619m)→湯槽谷山(801m)→湯槽谷峠→有馬温泉→新神戸駅 



↑コース絵図

例年、父と祖母の命日にあたる12月の連休に帰省しているのを、今年は連休になっていないため、ひと月早めました。

年々偏屈になっていく(泣)母のところに行くのは正直、かなり気が重いですが、少しでもモチベーションを上げるため途中下車登山を画策します。

ありがたいことに、関西在住の山の仲間が声をかけてくださり、六甲を歩くことになりました。



↑張りきって新米おにぎりを用意(具は鶏そぼろと蕗のとう)

希望を訊かれたので、あわてて六甲の地図を買い、さっそく「馬」を探します(笑)。

見つけたのが有馬温泉で、それなら有馬三山がありますよ、ということで、決まり!

「馬が有る」なんて、今年の山にピッタリ(*^^*)



↑ぴったり紅葉の時季となりました
 

新神戸駅で4か月ぶりに再会したのは、夏山で後半の行程をしばしご一緒したm兄弟の弟さん。

すぐに車に乗せてもらい、一路有馬温泉へ。お兄さんの方とは夏山以来会っていないのだそう。

温泉街の駐車場に車を停めて、すぐに歩きはじめます。

まずは標高533m落葉山へ。
コースは西国巡礼を模した石仏の並ぶ表参道から始まります。

紅葉のベストタイミングで、もみじが真っ赤に色づいて綺麗。



↑妙見寺の入り口両脇には駒が!

登っていくと妙見寺に着き、入り口には駒狗ならぬ駒が迎えてくれます。

妙見寺のすぐ裏手が落葉山の山頂で、山頂標識より少し奥まったところに四等三角点を見つけました。



↑灰形山山頂
 

そこからすぐにまた鞍部に下り、灰形山(はいがたやま)へ。

なかなかの急坂で苦しいですが、静かで雰囲気もよく、いい登山コースです。

 

歩きはじめてから1時間で灰形山山頂へ。

山頂が平らで落ち葉も少なく、ここは火を使うのにいいね、とm兄貴(弟)が言いますが、お昼ごはんにはまだ早いので、そのまま次の湯槽谷山(ゆぶねだにやま)へ向かいます。

急登が続くので、途中で少し休憩を挟み、山頂へ。

有馬三山、登れました(o^^o)!!



↑コースの様子
 

11時半でお昼にしたいところですが、落ち葉が多く火を使いたくないので河原の方まで下りることに。

ガイドブックに紹介されるのは極楽茶屋跡まで行く周回コースですが、今日は湯槽谷峠から難路とされるコースで河原に出ます。

難路といってもそんなに危険はなく、荒れているだけという感じ。

先の台風11号の爪跡か、倒木が道を塞いでいたりして道を失いましたが、見えている河原の方に突っ切って下ると林道に出ました。



↑砂防堤が随時出てくるコースを下る
 

河原での山ランチは、新米おにぎりと豚汁です。

食材は私が用意、火器と食器はm兄貴が担いでくれました。

美味しくいただいて、有馬温泉に戻ります。

登山道はところどころ崩れ、落石注意の看板がたくさんありました。





↑台風11号の爪跡残るコース
 

有馬温泉の「金の湯」で一浴。

湯の色が赤褐色でびっくり。
空気にふれるまでは透明な温泉なのだそう。
温泉のあとに「有馬サイダー」をいただいたら、炭酸がきつくておなかが膨れ、全部飲めませんでした。


↑1000万ドルの夜景(スマホ)

 

帰路は六甲山の方に回ってくださり、日没したばかりの1000万ドルの夜景をオマケしてもらい、新幹線の駅につけてもらいました。

とても贅沢な途中下車登山となり、大感謝、大感激。
郷里へ向かう新幹線の中、山を通じて仲間が増え、新しいエリアを歩く機会に恵まれ、幸せなことだ、としみじみ思いました。(11/28UP)
  

| りこ&とこ | 21:00 | comments(0) | - |
弥山 〜山歩き、地元編〜
コース:宮島口駅=(フェリー)⇒宮島桟橋→紅葉谷公園→弥山(529.3m)→仁王門跡→駒ヶ林→仁王門→大聖院→錦水館→宮島桟橋⇒宮島口駅


↑弥山絵図
(道がたくさんありすぎて描ききれず、省略しすぎて欠陥地図となった;;)
 

帰省ついでに、今回は地元の山・弥山(みせん)に登りました。

9時すぎ、帰路につく兄の車に便乗し、JR宮島口駅まで送ってもらう。

「山に登るくらいなんだから、荷物を置いといて戻ればいいじゃん」と兄は言うのだが、宮島口駅から家までは住宅街を20分くらいひたすら坂を登るので往復したら東京に戻るのが1時間遅くなってしまう。

 

駅のロッカーにボストンバッグを放り込み、チビザックのみを背負って桟橋から宮島へ渡るフェリーに乗り込みます。

初詣、花火大会、友達を案内したりともう何度となく来ている宮島ですが、登山目的で渡るのは、初めて!!です。



↑神馬に迎えられます
 

天気は朝方に少し雨が降りましたが今は上がり、空は暗いけれど大丈夫そう。

いくつかコースがありますが、今回は紅葉谷コースで登ります。

田舎の登山道だから道しるべとかあまりないかも?と想像していましたが、どうしてどうして、高尾山並みにしっかりしています。

前後に登山者もたくさんいて、この山は、「広島の高尾山」なのだなと思いました。

世界遺産効果かしら、外国からの観光客も多く、軽装でハイキングをしています。



↑厳島神社

世界遺産の厳島神社を素通りし、紅葉谷公園へ。
紅葉谷公園からロープウェイで獅子岩というところまで上がることもでき、時間のないかたはそこから山頂を踏むということもできます。
しかし紅葉谷公園から山頂までも1時間ほどのコースですから、今日は頑張って登ることにしましょう(*^_^*)。


↑紅葉谷公園の渓谷美

登山道はよく整備されていて、霊山で古くから歩かれている山独特の霊気に満ちています。



↑紅葉谷コースの様子


↑道しるべは欧文表記もあります
 

海抜ゼロmからの登山だから、低山といえど標高差はそれなりにあると多少覚悟して登りはじめましたが、わりとあっけなくロープウェイの獅子岩駅と山頂を結ぶ尾根に出ました。

宮島の裏側(大鳥居のあるほうを表としたら、だが)の海が見え、こっち側は初めて見るなあ!と感動したりして(笑)。



↑広島湾と島々
 

ロープウェイで上がってくる観光客も多く、山頂付近はにぎわっています。



↑見事な巨樹

本殿にお参りし、標高約535mの山頂へ。

山頂には立派な展望台が建っています。

快晴なら瀬戸内海の島々が遠くまで見え、海がキラキラと反射しているのではと想像するのですが、今日はあいにくの曇り空で、海もくすんだ青です。
最低でも1年に1回は帰省しているので、またの機会に弥山山頂からの絶景をご紹介し、地元自慢をしたいと思います(笑)。


↑展望台から見た山頂の様子

360
度の景色をひととおり観て、実家のほうに眼を凝らしてみますが、家はわかません、って当たり前か(笑)!

家のベランダからは弥山も大鳥居も見えているから、望遠鏡があればわかるかもしれない。



↑山頂からの景色
 

山頂エリアの岩陰に腰を下ろし、瀬戸内海と点在する島々を眺めながら、パンとレモンティーで軽い食事。

朝方に降った雨の湿気が、出てきた陽に暖められて蒸し蒸しします。

ちょっとバテぎみになり、大元コースの下山予定を大聖院コースに変更することにします。

ただし、「駒ヶ林」を踏まないと、今年のテーマに沿わないので、そこまでは行き、大聖院コースに戻ることにしました。



↑駒ヶ林から見た弥山山頂
 

駒ヶ林は一枚岩のピークで、眺めがいい。

山頂の案内板に、「竜ヶ馬場(駒ヶ林)}とあって、偶然に驚く。

実は今週末は、丹沢の塔ノ岳と丹沢山の間にある「竜ヶ馬場」をからめた山計画だったのを急遽変更して帰省したのですが、図らずも同じ地名を踏むことになったというわけなのです。


↑駒ヶ林は、竜ヶ馬場ともいうのですね!
「竜ヶ馬場の攻防」といわれ、古戦場の一つだそうです

 

駒ヶ林から大聖院コースに戻り、よく整備された道を下ります。

緑が深く、ときどき海を見ることもできてほかにはあまりない面白い山歩きができます。


↑大聖院コースの様子


↑コースからフェリーや大鳥居が見えます

大聖院から「あせび歩道」を歩いて下山予定でしたが、暑さにバテて嫌になり、海岸方面に直進しました。



↑「あせび歩道」はパス

つい先日、新聞に宮島水族館のカワウソが「ドヤ顔」をすると人気を博しているとの記事があり(笑)、気が向けば観に行こうかと頭の隅に置いていたけど、それもパスです。

錦水館という立派な旅館の立ち寄り温泉に直行!
誰もいない広い温泉につかり、ようやく人心地つきました。



↑厳島神社
 

フロントで値段を聞いてちょっとびっくりしましたが、バスタオル、フェイスタオルがつき、備え付けのシャンプーなどは海外の高級そうなもので、しかも温泉独り占めだったから満足です。

温泉を出たあと、フェリーターミナルに向かう途中で「みかんソフト」を見つけて食べ歩き。

わりと濃厚で、サッパリしたのを想像していた私はちょっとあてが外れたかな。



↑大鳥居

潮が引いて大鳥居のすぐそばに行けるため、大勢の観光客が浜辺を散策しています。
宮島にはたくさんの見どころがあり、紹介すれば切りがないのですが、今日はこのあと東京まで戻らねばならないので寄り道しないで歩きます。
振り仰ぐと弥山を背景に厳島神社と浜辺があり、なかなか素敵な景色でした。


↑弥山
 
フェリーで宮島を離れ、宮島口に戻り、JRで広島駅へ移動。
駅構内であなご寿司とレモンチューハイを買って新幹線の中で舌鼓を打ちつつ帰路につきました。(5/30UP)

| りこ&とこ | 21:00 | comments(2) | - |
残雪の藤原岳
予定コース:名古屋駅=(近鉄名古屋線)⇒近鉄富田駅=(三岐鉄道)⇒西藤原駅→聖宝寺−(聖宝寺登山道)→8合目→避難小屋→藤原岳山頂(1140m)→避難小屋−<,可能なら天狗岳往復>→8合目−(大貝戸道)→大貝戸登山口→西藤原駅、以下往路と同じ
天候:晴れ

*念願の藤原岳へ
冬の間、痺(しび)れるほど冷たかった水も、このごろ少し優しくなった。
土鍋で炊くご飯の時間も1分くらい短くなって、あ、春だなと感じる。
そんな春の週末に、ずっと気になっていた藤原岳へと向かう。

昨日雨が降ったため、空気が澄んでいて、空には冴え冴えとした月が浮かんでいる。
新横浜駅に着く頃には夜も明け、帰省のたびに利用する、おなじみの東海道新幹線に乗り込む。
6時発のひかり自由席は客も少なく、ひっそりとしている。

小田原が近づくにつれ、進行方向から右側には富士山が大きく迫り、長い裾を広げている様子を眺める。
左側は海で、朝陽がキラキラと海面を照らしている。
茶畑の広がる静岡、紺碧色の浜名湖を過ぎてしばらくすると、名古屋に到着だ。

さて、初めて降り立つ名古屋駅である。
少々、キョロキョロ・右往左往しまして、近鉄名古屋駅へ(^^ゞ。
なんとか予定の近鉄名古屋線・急行中川行きに乗り込むと、ほっと息をつく。

電車はしばらく人口の多そうな地域を走り、木曽川を渡り、ほどなくして近鉄富田駅へ。
三岐鉄道・西藤原行きに乗り換えると、風景は田園地帯へと移る。
背後に控える山々には、雪がのっていて……そこで、ハッ!と気づく。
ああしまった、軽アイゼンを忘れた、と。
今年は暖冬で、関東の山々ではほとんど雪も見ることがなかったので、3月に入ってから必須アイテムから外していたのだ。
登山に支障が出ないことを祈る(>_<)

*早春の藤原岳を歩く
西藤原駅
が近づくと、セメント工場が現れる。
福寿草や節分草など、石灰質を好む植物の山の宿命かなあ……。
車内の人はすっかり減り、ほとんどがハイカーとなったので、スパッツを着けたりしてすぐに歩きだせるようにスタンバイ。

9時すぎ、西藤原駅着。駅のホームにはSLが展示されている。
駅のトイレを利用させていただいてから出発。
しばらく道しるべに従って進むと、大貝戸登山道への分岐点に至る。
早く花に逢いたい私は、聖宝寺登山道で登ることに決めていて、そのまま直進。
ガイドブック(山と渓谷社『花の百名山』)では、こちらのコースの6号目くらいから花が見られる、との説明だったので。

長い階段を登って聖宝寺に着く。お参りをし、寺の裏手から登山道に入る。

聖宝寺 聖宝寺

現在、この先の登山道が崩壊しているため、迂回コースが設けられていて、道しるべに導かれて歩く。
沢を渡り、しばらくじめじめとした暗い植林地帯の急な勾配を登っていく。
今日は1000mくらい登るので、歩幅を狭くとるのをいつもより意識しつつ、淡々と。
足もとでは、湿っぽいところが好きな植物が生き生きとしている。

ヤマネコノメソウ
ヤマ
ネコノメソウ/山猫の目草(ユキノシタ科)

まっすぐに伸びた杉にうっすらと苔が生え、緑がかった幹が林立する様子が美しい。

5合目を過ぎ、6合目が近づくにつれ、残雪が見られるようになる。
昨日降った雪だろう、やわらかくて真っ白で綺麗。
綺麗だけれども、アイゼンを忘れた私は、どこまで歩けるだろう……と不安がよぎる。

幸い今日の天気は上々で、雪はどんどん解けはじめているし、登山道は人がたくさん歩いてだいぶ解けている。そんなことに希望をつないで、登り続ける。
しかし、アイゼンって、実際に使うか使わないかが問題なのではないんだな、とつくづく思う。
ヘッドライトと同じで、携行していることが重要なのだ。
いざとなれば使える、という安心感が大事なのだ。
保険のようなもので、あるとなしでは、気持ちの余裕に差が出る。

樹々は一方向から雪が吹きつけたからであろう、片面のみ雪が張りついて縞を織りなしている。

雪で縞模様になった杉林

樹氷 樹氷も綺麗

7合目を過ぎ8合目が近くなると、残雪の量もいよいよ増えてきて、不安が増す。
そして「こんなに雪が積もっていて、花に逢えるのかな」と、そのことも心配。
下ってきたかたに花が咲いていたかと尋ねると、福寿草が咲いていたとの答えが返ってくる。

果たして福寿草は咲いていた。8合目の陽当たりのよいところに点々と。
特に人が手を入れている風でもなく、好きなところに好きなように咲いている。

福寿草
フクジュソウ/福寿草(キンポウゲ科)

ただ、私もそうだけど、みんなやっぱり近くで見たいからどうしても近づいてしまう。
今日みたいに雪が残っているときだと、下に咲いていてもわからないかもしれない。
こんなことを繰り返していたら、いずれ花が見られなくなる日が来るだろう。
歩いていいところといけないところをロープで区切るとかしてほしい。

福寿草の咲く8合目を過ぎ、さらに9合目を過ぎると、足もとに限界を感じはじめる。
急勾配の登山道は、雪が踏み固められ、登りでさえ滑る。苦手な下りをこなせる自信が、ない……。

かなり歩きづらくなってきて、引き返すべきかと迷っていたとき、前を歩いていたグループのリーダーとおぼしきかたが、メンバーにアイゼンの装着を指示。
メンバーは登山道の脇によけて、装着しはじめる。
精悍な顔つきで、いかにもベテランといった感じのリーダーさんだったので、やっぱりアイゼンがないと山頂までは厳しいでしょうね?と確認するように話しかけてみると、登りはともかく下りがね、と言う。
アイゼンを忘れてきてしまったことを打ち明け、引き返したほうがいいでしょうね?、念押しのように訊くと、きっぱりと頷かれたので、迷いをふっきることができた。

雪をのせた樹

山頂まであとひと登り、というところ。
私は登頂にこだわるほうではないし、花にはもう逢えた。安全に下山することのほうが大切なのは言うまでもない。
そんなふうに自分を言い聞かせてなお、一抹の寂しさを感じる。
あとひと登りを歩けなかったのは、準備不足の代償だ。
振り返り、ごめんね、と話しかけるような気持ちで山頂を仰ぐ。

8号目からの景色
8合目からの景色。ここが私の「山頂」

とりあえずアイゼンを持っていない!という緊張感からは解放された。
滑らないように慎重に下り、8合目まで戻る。
ぽかぽかと平和で暖かな陽だまり。福寿草のそばで持参のおいなりさんをパクリ。
……どうしてかな、ぽとん、と一粒、涙が落ちた。
おいなりさんは、ごぼうと人参とごまがたっぷりと入った寿司飯を詰めたもの。
あぶらげにほんのちょっとからしをきかせて、アクセントにしたご自慢のおいなり。
でも一つほおばったら、お腹がいっぱい。
お昼ごはん

8合目は、聖宝寺登山道と大貝戸道との合流点。
ここからは、登ってきた登山道とは違う道で下ることになる。
13時、雪はすっかり解け、ぬかるみに気をつけつつ下山を開始。

登山道は、私の大好きな明るい尾根だ。
山頂付近の厳しさと対照的で、自分がよく知っているエリアを歩いているような錯覚さえ思(おぼ)える。
空は青く、木漏れ日が優しい。

登山道の様子
気持ちのいい登山道

気持ちいい登山道を下っていくうちに、徐々に元気を取り戻す。
登山口に着くと、小さな社があったので、石段を登ってお参り。
有り難うございました、いい山旅でした、無事に下山できました、ぺこ。

登山口から少し下ったところに小綺麗な休憩所があり、建物の裏手で登山靴が洗えるようになっている。
なんて親切なんでしょう〜、というか、登山者に公共の道を汚されないための策かもしれない。
なにしろ(まれ)に見るぬかるみっぷりですから()

登山靴の泥を落とし、トイレも使わせていただき、西藤原駅に戻る。
駅には切符の自販機がなく、駅員さんの手ずから販売。渋いな。
もう出るから乗るなら急いでね、と教えてくれたそばから、電車が出ちゃった。
すまなさそうにする駅員さんに、「次のに乗るから大丈夫」と笑ってみせる。
全然すまなくないのに。優しい人だな。

20分くらい時間ができたから、トイレで上だけ着替えてさっぱり(*^_^*)
この近辺には温泉とかはないみたいだから、せめてもの臭いと冷え対策(車のかたは阿喜下温泉というのがあるみたいです。また、平日なら地元のバスが利用できそうですよ)

なぜかホームに展示されているSLを撮影したり、ここに至ってようやくお腹がすいてきたりして、電車の中でまた一つおいなりさんをパクリと食べた。美味しい……。

帰りは様子がわかっているので、トントン、と上手に乗り換えて名古屋まで戻る。
きしめんをお土産に買って、すぐに来た新幹線のぞみに乗り込んだ。

さようなら、藤原岳。
またいつか来ることがあるかどうかわからないけれど、そのときはザックにちゃんとアイゼンを忍ばせて来るね。

| りこ&とこ | 21:00 | comments(4) | - |
那智原生林を歩く/熊野の旅2
宿→新宮駅⇒那智駅⇒大門坂→陰陽橋→陰陽ノ滝→松尾ノ滝→鬼杉谷→三ノ滝→二ノ滝→那智山青岸渡寺→熊野那智大社→那智の大滝→那智駅⇒新宮駅→宿
(熊野の旅1日目から読む場合はコチラから)

午前4時起床。
そんなに早く起きなくても大丈夫なんだけど、なにしろ昨夜は8時半には寝てしまったから、おなかがすいて目が覚める。

ホテルには朝食の無料サービスがあるが、7時からだから、おそらく利用できることはないだろう。
ハイカーの朝は早いのだ。

部屋に電気式のコンロがあるのが有り難い。ミネラルウォーターをポットに入れて、スイッチを押すだけでよい。沸くと自動的に止まる。なんて便利なんだ!(どこのヒト?)

相棒はまだ寝てるから、ヘッドライトの明かりの中でインスタントコーヒーをいただく(ベッドサイドの小さいライトとかないの)。小さな明かりと朝のコーヒー。落ち着くなあ(しみじみ……)。

那智山(なちやま)行きのバスは、JR那智駅からなので、まずは新宮駅まで徒歩で行く。
駅でさんま寿司(630円)を買い、紀勢本線(愛称:きのくに線)電車に乗り込む。

さんま寿司
さんま寿司(宿に帰ってから撮影。端に寄ってしまった!)

きのくに線は、2両編成でグリーンのかわいい電車(^-^)。那智駅までは230円。


きのくに線

ところで、我々は始発の電車で移動しているのだが、6時57分の発の始発って遅くない??

那智駅でバスの待ち時間が20分ほどあり、那智港を見たり、身支度を整えたりしてして過ごす。
駅には隣接して丹敷の湯(にしきのゆ)がある。ハイキングのあとなどに立ち寄るといいかもしれない。大人600円だそう。

那智駅からはバスで移動。15分ほどで、330円。
大門坂で降り、手前の駐車場まで戻ってトイレに寄ってから出発。
間違えて、熊野古道「大門坂」の石碑の脇から入ってしまったが、我々の目指すコースは違うのだ。
間違いついでに農家の玄関先にある無人販売のみかん(カラーオレンジ)を買っていく。2個100円。


山並み

田んぼでは、おじいさんが田植えの真っ最中だ。手作業で一つ一つ植えていく。

さて、引き返してバス通りに戻る。
山々の美しい緑を眺めつつ少し登り、細い道に入る。小さな陰陽橋を渡るとすぐに登山口だ。

山の中はしんと静まりかえっている。
ツツジなどの花が咲く道を沢沿いに機嫌よく歩く。
道には苔が生え、徐々にうっそうとした森の中へと入っていく。
夜美ノの滝陰陽ノ滝を過ぎて進む。

途中、沢を何時か渡るが、岩の上には苔がびっしりで、苔のない岩でも濡れているところはぬるぬるだ。
滑らないよう慎重に足場を選んで渡る。



また苔同様、岩に張りつくように咲いている黄色い花もよく見かける。
帰宅してから調べたが、私の植物図鑑では見つけられなかった。何の花だろう。



苔蒸す岩の間を清流が蛇行し、美しい。



11時くらいにようやく休憩にする。
どこも苔が多い沢沿いで、なかなか休む場所を見つけられずにとうとうノンストップで来ていたのだ。


登山道

汗をたっぷりかいたあとで、買ってきたさんま寿司は食べられそうになく、大門坂の無人販売で買ったみかんを食べる。
種がたくさんあるが、野趣に富んでいて美味しい(*^_^*)。
500ml入りのスポーツ飲料は飲み終えてしまい、あらたに空になったペットボトルにお茶つくっておく。

 登山道

ここで、地元の人の「お散歩」に合ったので、現在地を確認。
詳しいかたに出会えて本当に助かった。

今回は熊野の原生林の中を滝を巡りながら回るコースなのだが、コース中、道しるべはずっと烏帽子山(えぼしやま)ばかり指していて、分岐点を見落としたのではないか、と不安になりつつ歩いていたのだ。
なにしろ、地図に○○の滝、とあってもそこにはなーんの表示もない。ただ、滝が現れ、たぶんこれこれだろう、と推察するだけだ。



しかし、この地元のかたのおかげで、このあとすぐに現れたのが、予想どおり松尾ノ滝であることが確認できた。また、この熊野の滝で2番目に高い位置から落ちる滝だと教えていただく。ちなみに1番目は、もちろん一ノ滝である那智の大滝

 松尾ノ滝

松尾ノ滝は、水はちょろちょろで岩肌を滑るように落ちる滝だ。
滝壷まで行くと、苔の上にここでも黄色い花がびっしりと咲いている。

鳥たちの声を聴きながら上がっていくと、ようやく烏帽子山コースと滝コースとの分岐点に至る。
これまで歩きにくい道をずいぶん来たので、広い林道に出てほっとする。時刻はもう12時に近い。
しばらくのんびりと林道をくだる。


面白いシダ植物

しかし林道は長くは続かず、まもなく再び鬱蒼とする杉林の中に入る。鬼杉谷だ。

涼しい杉林が終わり、沢を渡ると照葉樹の林に変わる。ブナなどの新緑が殊の外美しい。
このあたりから、少し疲れが出てくる。沢筋を進んだり、とコースもなかなか難しい。



ようやく現れた三ノ滝では、上から眺めるだけとし、滝壺までは省略だ。
二ノ滝(写真)はなかなか迫力がある滝で、しばし佇む。

 二ノ滝

ようやく熊野那智大社三重の塔が見えたときにはほっとした。
山のほうに那智の大滝が見える。
あれ? ずいぶん細いな、と思う。水量が少ないのだ。
あれが、かの有名な那智の大滝? 三名漠の一? ちょっと拍子抜けする。

まずは、熊野三社の一、熊野那智大社を参拝すべく石段を上がっていくと、三重の塔を背に那智の大滝、そして熊野の山々、と美しい景勝が広がる。



大社は、熊野詣での客でいっぱい。
参拝したあと、売店でやたがらすのおみくじ(500円)を買う(笑)。
土でできた愛嬌たっぷりのやたがらすがおみくじをくわえているものだ。
結果は帰ってからのお楽しみ。

続いて趣ある那智山青岸渡寺(なちやませいがんとじ)に参拝。
そのあと、小さな土産店のひしめく表参道を通って下る。碁石や硯を扱う店や那智黒を売る店などだ。
そのうちの一つのお見せで、おばちゃんが那智黒を指して「3つで1000円だよ!」と実にいい顔で言うものだから、つられて買ってしまった(^^ゞ。
あとで、3つ900円で売っている店を見つける(笑)。けっこう適当だ。

表参道からバス通りに出て、滝のほうへ上がる。滝の周辺もたくさんの観光客。
階段を下り、滝の前まで来るも、うーん、やっぱり迫力ないなあ。雨上がりなどに来ると違うのだろうか。
較べてもしかたないが、尾瀬・三条ノ滝の前では、私は息をのむほど感動し、1時間もそこにいたものだが、こちらは正直いうとがっかりだ。遠くから来たというのに……!

 那智の大滝

滝見学のあとは、バス通りを下る。途中でミネラルウォーターを補充し、黒あめソフトなるものを買う。私はご当地ソフトに弱いのだ(笑)。
しかしねずみ色のソフトが出てきたのには驚く。
味は甘すぎず、美味しいが、なんの味やらよくわからない感じ。

 黒あめソフト

道途中の大門坂に至る石段を下り、熊野道を歩く。
石段の両脇には杉の巨木がびっしり並び、ひんやりとした空気が気持ちいい。
堂々たる杉、樹齢800年楠の樹の迫力には驚かされる。

 熊野道

夫婦杉(めのとすぎ)を通り抜けると、朝間違えて来てしまったところに戻ってきた。
振ヶ瀬橋を渡り、みかんの無人販売を過ぎると、朝はまだ植え始めだった田んぼの田植えは終わっていた。
おじいさんは、さらに下のほうの田んぼで仕事中だ。



大門坂の石碑を過ぎて、再びバス通りに出る。友人が駅まで歩こうと言うので、バス通りからを外して民家の並ぶ道に入る。
ちょうど出てきたかたにこの道から那智駅に行けるか訊くと、なんともいい顔のそのおばさんは、「まっすぐ行けば着く」と請け合ってくれた。1時間くらいだそうだ。
この道は熊野道でもあり、道々には史跡もあり、のんびりと歩く。



ときどき昭和初期のものか?というような古い看板があったりして、村全体がレトロな雰囲気を醸し出している。
また時代がかった古い石垣の中に新しい家が建っていたりと新旧ないまぜなのも面白い。

田植えを終えたばかりの水田には足跡が残り、すべて手作業で植えられたことがわかる。

家々からは夕餉の支度のにおいが漂い始め、私も自分で作るふつーのシンプルなものが食べたいなあ、なんてそろそろおうちごはんが恋しい感じ。



18時すぎ、ようやく那智駅に着く。電車の時間まで、もうしばらくあるので、那智の浜に行ってみる。
駅を降りたらすぐ海水浴場ってすごくない? しかも快水浴場100選に選ばれるような、実に気持ちいい浜なのだ。夏なら泳ぎたいものだ。
よく歩いた一日だなあ、と潮風に吹かれながらしみじみ思う。


那智の浜

駅に戻って少し待ち、電車が来たので乗ろうとするが、扉が開かない。
前から乗って整理券を取るルールらしい。
旅行者には勝手がさっぱりわからん(>_<)。

電車は海岸線に沿って走る。美しい浜を見ながら電車に揺られて帰途に着いたのだった。
新宮駅に着くとちょうど夕焼けで、空が美しい。町中での美しい夕焼けをこの前に見たのはいつだったかなあ……。



晩ごはんは、スーパーで買った焼き魚とお昼ごはんに、と買ったさんま寿司、豆腐とビール(笑)。
さんま寿司は、ついにハイキング中で食べずにまるまる残ったもの。
豆腐は、なにやら有名なやつのシリーズで「ジョニ男」。
流行ってますよね。「波乗りジョニー」だとか「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」だとか(笑)。すごくきめが細かくてとろっとしていて美味しい。欲をいえば、自宅で美味しい醤油を使っていただきたいと思ったことです。
惣菜につける醤油って、なんであんなにまずいんでしょうね?

そして、本日も早々就寝の私なのだった。

3日目に続く
| りこ&とこ | 20:00 | comments(0) | - |

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