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鶏足山 〜沼津アルプス<後篇>〜

コース:沼津駅=(東海バス)⇒木の宮バス停→横山峠→横山(183m)→八重坂峠→鶏足山/香貫山(193m)→黒瀬バス停⇒沼津駅

 

↑コース絵図

 

鶏足山とりと書いてもわかりませんね。沼津アルプスの北端の山、香貫山(かぬきやま)の別名です。

2月に南端の大平山から徳倉山までを登頂したので、今回はその続きで、残りの横山と合わせて登ることにしました。

18きっぷでmちゃんと在来線で向かい、沼津駅から8時35分のバスに乗り、木の宮というところで降ります。

 

↑沼津市のマンホール(木の宮付近)

 

沼津商業高校方向にしばらく歩くと、トンネルの手前、右側に沼津アルプスの登り口の案内板が見つかります。

 

↑登山口

 

登山道に入ってゆるゆると登っていくと、南の徳倉山からの道にぶつかり、縦走路に合流することができました。

ここが横山峠。

 

↑横山峠。沼津アルプスの道しるべはにぎやか

 

ここ半月ほどかなりハードスケジュールだったのが、ピークを越えたあとに気がゆるんだか風邪を引き、病みあがりならぬまだ病み中なのですが、山に行ったら治るとうそぶいて登山している今日であります。

従って、ペースはノロノロです、笑。

 

↑登山道

 

それでも1時間かからずに横山山頂に着きます(9:35)。

 

↑横山山頂

 

少し休憩し、ロープが設置された急坂を下って八重坂峠へ。

 

↑ロープ場を振り返る

 

横山も香貫山も独立した峰なので、いったん下って車道に出、あらためて登り返す形になります。

ちょっと面倒くさいですね。

 

↑香貫山入り口に向かう

 

香貫山登山口から登山道に入ると、コースがいろいろあってわかりづらいです。

それでもよく陽の当たるところにはイヌフグリが群生し、その近くに一輪のスミレも見つけました。

ようやく春が来ましたね。

 

↑イヌフグリとスミレ

 

沼津アルプスのコースどりになるように道を選んできたけれど、山頂を踏むためにコースを外れると、桜台というところに出ました。

陽のよく当たる場所で桜がほころんでいて、あずまやもあるものだから、こちらで昼食にすることに。

午前中に終わりそうなコースどりでしたから、小さめのお弁当にしたけれど、移動中に「お腹すいた〜」と言い出したmちゃんが崎陽軒のシウマイを買ったから、けっこう豪華になりました(写真撮る前にmちゃんがパクパク食べちゃったから画僧なし)。

 

↑桜台へ

↑一部のみ咲いていた桜

↑本日のお弁当

(鶏五目飯、しそささみカツ、春巻き、そら豆)

 

↑桜台から伊豆方面を望む

 

コーヒーで締め、山頂に向かいます。

山頂は標識だけの味気ないところですが、展望台へ向かうために何かの施設の裏に回ると、前回登った沼津アルプスの峰々がよく見渡せました。

 

↑香貫台山頂(証拠写真)

 

↑沼津アルプスの南側の峰々

 

展望台は360度の視界が広がり、素晴らしい眺めです。

富士山は雲が隠していたけれど、駿河湾の海岸線は美しく、伊豆側、沼津アルプスの南側と見渡せます。

 

↑展望台から富士山方向

↑展望台から・沼津市駿河湾方向

↑点号台から伊豆方向

 

眺めを存分に楽しみ、車道メインでサクサクと下山しました。

 

↑途中にあった五重の塔

 

黒瀬町に下り、私は沼津駅まで歩くつもりでしたが、mちゃんがめざとく次のバスは5分後なのを見つけ、黒瀬バス停からバスで沼津駅へ。1kmしかないのに勿体ないなあ。貧乏性

再び沼津駅に戻り、本日のプチ登山を無事に終えました。

 

* * *

 

*「メゾン・マミ」へ

コインロッカーに預けておいた手土産と登山に関係ない荷物を回収し、本日第2弾のお出かけへ向かいます。

沼津駅から三島駅へ電車移動し、駅前の無料シャトルバスに乗って、クレマチスの丘へ。

バス停からすぐ!近くにある、「メゾン・マミ」という私設美術館を訪ねます。

ここは、私の勤める校正会社の元社長、マミコさんの自宅でもあります。

土日の午後だけ開館するこの小さな美術館は、今は「後藤愛彦展」を開催中です(6月25日まで)。

灼熱のサハラ砂漠の太陽を描いたという500号の大作が迫力満点!

お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りくださいませ(o^^o)。

きっと観に行ってよかった!と思いますよ。

 

↑メゾン・マミ「後藤愛彦展」

 

絵を眺め、1時間ほど楽しいお喋りのひとときを過ごし、おいとましました。

美味しいコーヒー(器も素敵)をご馳走さまでした。

 

* * *

 

再び三島駅に戻り、電車に乗ってゴトンゴトンと在来線に揺られます。

海と富士山を眺められる東海道線は18きっぷ旅に適しています。

長い乗車時間に読書もたっぷりできるから、ちっとも退屈しません。

まだ残っている18きっぷで、さて次はどこに行こうかなと楽しい考え事をしたりしながら(mちゃんの切符だけど、笑)、のんびり帰りました。(3/15UP)

| りこ&とこ | 21:00 | comments(0) | - |
鷲頭山 〜沼津アルプス〈前篇〉〜

コース:沼津駅=(伊豆箱根バス)⇒多比→多比口峠→大平山(356m)→多比口峠→多比峠→鷲頭山(392m)→小鷲頭山(330m)→中将岩→志下峠→馬込峠→志下山(214m)→千金岩→象ノ背→香貫台分岐→徳倉山(256m)→香貫台分岐→香貫台入口バス停→八間町バス停⇒沼津駅

 

↑コース絵図

 

都心部にふわ〜と雪が舞った日の翌日、沼津アルプスの鷲頭山(わしずさん)とりへ。

沼津までが遠いので、せっかく行くなら全縦走したいところですが、冬にやるには長すぎると思うので、2回に分けることにし、今日は前篇。

 

沼津駅に8時半に着き、トイレを済ませて長岡駅行きのバスに乗り込みます。

バスは15〜30分ごとにあり、とても便利。

多比(たび)というバス停が沼津アルプスの起点で、私を入れて4名がバスを降りました。

ぽけ〜とバスに乗っていた私は、さて登山口はどこやらねんと地図をゴソゴソしていたら、すでにケータイで地図を出していたかたがスタスタ歩き出したので、そっちらしい〜とついていく、笑。

この4名で、こっちかなあ〜とやりつつ、ホントは地図のコースとちょっと違ったんだけど、無事にコースに入ることができました。

道端にできた簡易直売コーナーにはみかんが1袋100円で売っていて、あれやこれや持てるだけ買って帰りたいのですが、4時間以上の山を歩く前に買うわけにいかず、残念無念。

 

↑大平山の尾根から見える富士山

 

朝お弁当を作ったときとバス停から多比口峠手前まで、何枚か写真を撮っていたのですが、カメラが保存容量一杯のエラー表示し、新しいSDカードを入れようとしたら入っていない。入れ忘れていたのです。

それならば今日ここまで撮ったのは本体に記録されたのかしらんと思いつつ予備のカードを入れて初期化して撮りはじめたのですが、どうもその際、消してしまったらしい。

そんなわけで、今日の画像は途中からとなります、トホ。

 

↑大平山

 

まずは多比口峠から鷲頭山と反対方向にある大平山を往復。

少し登ったところで雲をのせた富士山がバッチリ見えるポイントがあり、その近さはさすが!というところ。

大平山山頂は広いですが、展望は一部にしか開けていません。

おやつに持ってきた生チョコレートとコーヒーで軽く休憩をしたら、すぐに歩き出します。

 

↑ウバメガシの林

↑こちらは樹にびっしり生えたきのこ

 

多比口峠まで戻ってしばらくすると、鷲頭山が見えてきます。

また、コースはウバメガシという樹の林に入り、岩の上にも根っこがうねうねと生えています。

ウバメガシはブナ科の常緑広葉樹だそうで、温暖な地域に多く見られるそう。

山頂直下はロープのある急登で息が切れますが、ところどころで展望が開け、励まされます。

 

↑鷲頭山

↑コースの様子

↑鷲頭山の尾根からの眺め

 

沼津アルプスの最高峰、鷲頭山に11時25分登頂。

山頂からは眼下に駿河湾と漁港が見渡せ、関東圏の山にはない景色が新鮮。

大きな桜の樹と祠があり、祠は鷲頭神社の奥の院だそうです。

 

↑鷲頭山山頂より駿河湾を望む

↑鷲頭神社奥の院

 

朝家を出るのが6時と比較的ゆるかったので、お弁当はいつもより少し時間のかかるキジ弁当を作ってきたのですが、撮った画像は消しちゃったから、なしです。

珍しくわっぱの弁当箱に入れたりして「絵になってる」とご満悦だったのに残念無念その2。

 

寒いのであまりゆっくりせず、食事が終わったら早々に次の山へ向かいます。

次の山はすぐで、小鷲頭山(こわしずさん)。

小鷲頭山からは駿河湾の海岸線が美しく、山頂からの眺めはここが一番かもしれない。

 

↑小鷲頭山からのが眺め

 

小鷲頭山を下っていくと、ロープが現れ、かなり急な下りです。

ロープに頼りすぎるのもどうかと思うのですが、もたもたしていると後ろがつかえてしまうから、かなりロープに頼ってしまいました。

ロープのある下りが続いて「もうロープやだ、飽きた」と思う頃、中将岩というところに出ました。

源平合戦に敗れた平清盛の息子の重衡が逃れてきた地とか。

 

↑コースの様子

 

↑駿河湾

 

志下峠(しげとうげ)を過ぎ、志下山を過ぎると、象の背と呼ばれるゆるやかな道となり軽快に歩けます。

2、3回展望台も設けられ、駿河湾を眺めたり、鷲頭山を振り仰いだり。

 

↑志下山山頂

 

↑気持ちいいコース

↑鷲頭山を振り仰ぐ

↑落ち葉道

 

香貫台(かぬきだい)分岐からまたロープのある急登となりますが、最後の一山だと励まして登る。

 

↑徳倉山のロープ場は比較的ゆるい

 

徳倉山(とくらやま)山頂は広々していて富士山が目の前にどーんと構えて待っていてくれました。

せっかくなのでノンビリすればいいのですが、止まると冷たくて強い風ですぐ寒くなるので、写真に富士山を収めたら、来た道を戻ります。

 

↑徳倉山から富士山を仰ぐ

 

香貫台分岐よりよく整備された道を下っていき、登山口に出ました。

 

↑下山道の様子

 

香貫台入口バス停までの道で少し迷い、ウォーキング中のかたに教えていただきました。感謝です。

バスは1時間に1本とそれは想定内で、タイミングが悪ければ414号に出ればバスが多いとわかっていたので、そのようにしました。

途中にコンビニがあり、ちょっと買い物をしてお手洗いをお借りすることができたのもかえってよかったです。

バス停に向かう後ろからバスが来ていたので、少し駆けて乗せてもらいました。

 

沼津に来たら寄り道したいところがいくつかあったのですが、今回は山時間が長く早く帰りたい事情もあり、沼津駅で揚物の詰め合わせを買ってすぐに電車に乗ってしまいました。

沼津アルプス7山のうち、今回5山に登ったので、残り2山は午前中に終われるでしょうから、そのときはプチ観光も楽しみたいと思います。

というわけで、いつかわからないけど、後篇につづく。

 

* * *

 

本日の余談

今回おやつに持っていった生チョコレート。

バレンタインシーズンにちなんで見つけ、一年に一回くらいいいでしょと大奮発して注文したもので、後生大事に温存していたのですが、なんとその後、もう一箱同じチョコレートが届き、添えられた手紙によると、前に発送したものは賞味期限が短いものを送ってしまったということで、あらためてもう一度送らせていただきましたとのこと。

賞味期限が短いのは生チョコだからでしょと思ってなーーんにも疑問に思っていなかったわたくしが、大喜びしたのは申すまでもありません。

| りこ&とこ | 21:00 | comments(2) | - |
富士山に登りました 2

コース:見晴館→富士山山頂→砂払五合目→須走口五合目=(バス)⇒新松田駅

(1のつづき)

 

富士山を登るスタイルの一つに、夜のうちに登頂し、山頂で御来光を迎えるというのがありますが、私はヘッドライトなしで歩ける明るさになるまでは出発しません。

安全面もありますが、太陽が出ている時間帯が人の活動時間、というのが自然の摂理にかなっていると思うからです。

 

↑夜明け前の雲海(カメラが勝手に明るくしてしまうが、もっと暗かった)

 

4時前に硬くて痛い寝床(←しつこく)を抜け出し、別館の玄関でカフェオレと「ランチパック」で静かに朝食にしました。

お湯は昨日の朝に家で詰めたもので、熱が逃げないよう保温できるステンレス水筒にさらに保温カバーをして持ってきたもの。

さすがに熱々ではありませんが、まだ温かでした。

 

外に出ると、満天の星で、オリオン座が真上にくっきり。

山頂を仰ぐと、登山者のヘッドライトが小川のようです。

 

↑御来光。実際の色調とぜっんぜん違うが

 

5時に本七合目・見晴館を出発。

歩いているうちに御来光を迎えます。

 

↑山頂まで100分とある道しるべ

 

↑雲の上の世界

 

↑隣の砂走りではもうたくさんの人が下山中

 

↑山頂を仰ぐ

 

↑右手に見えている山、どこ山になる?

 

↑山頂を目指す人々の列

 

昨日と同様、歩幅を狭くしてゆっくりと登っていきます。

八合目、本八合目、八合五尺と登り詰めていくと、これまでも詰まりぎみだった登山道がいよいよ渋滞となります。

でも渋滞ペースは、私のペースとあまり変わらない、笑。

ノープロブレムで登り、7時半、日本一高い山、富士山山頂に立ちました。ワオー\(^o^)/。

 

↑山頂、久須志神社前より

 

久須志神社で記念にお守りを買いました。

山小屋はもう扇屋さんしか営業していませんでした。

のぞいてみると、500mlの飲み物は500円。お高いですねー(・・;)。

富士山の山小屋の荷揚げは、ヘリコプターでも歩荷さんでもなく、ブルドーザーで運ぶし、お客さんはわんさか登ってくるのだから、南北アルプス相場より低価格でもいいんじゃ……?

 

↑久須志神社前の山頂案内図

 

快晴ならお鉢巡りをしたり、大快晴なら宝永山に向かいたいところですが、あいにく真っ白けっけ。

静岡側に下ると帰路の交通費が高くなるという事情もあって、今回は大日岳どこものみ登りました。

大日岳は朝日岳とも称し、富士山山頂のピークの一つです。

ピークには登れるピークと登れないピークがあり、一番高いピークが剣ヶ峰で、富士山山頂3776mというのは剣ヶ峰の高さを指します。

 

↑大日岳より。えへん、何も見えないだろう!

 

山頂に着いてから大日岳での休憩を含め1時間くらいを過ごし、下山にかかります。

下山も須走ルートですが、富士山は登りの道と下りの道が同じでないルートがあり、須走ルートはコースの大半が登りとは別の道です。

登りと同じ道で下ってもいいみたいですが、須走ルートの下りは「砂走り」といって浜辺のような砂を軽快に下れる道ですから、もちろんそちらを選択します。実は楽しみだったのだ(o^^o)。

 

↑砂走り

 

私はいつもストックを2本持っていき、実際には1本で歩いていることが多いのですが(片方の手があいているほうが便利だから)、今回は下りでダブルストックにしました。

また、最近はアイテムから外しているスパッツ、さらにマスクを装着。

万全な態勢で、下り始めます。

サクサク歩けて、た、の、し、い〜〜!!

ふかふかの雪の山を下るのと似ていて、かかとから足をつけ、ググッとずり落ちつつ次の足を出すというようにして下りました。

 

↑砂走り

 

途中足を滑らせて尻もちをついたり、朝夕用にかぶっていたニット帽をいつのまにか落としていたり、下山用の道なのに逆流している中国の青年に道を訊かれたり、いろいろトラブルはありましたが、無事に砂払五合目に辿り着きました。

 

↑砂払五合目

 

少し休んで、樹林帯の道を下ろうとしたら、膝が笑っているぅ……(>_<)!

ガクガクする頼りない膝をなだめすかし、転ばないよう慎重に足を前に出していたら、しばらくして落ち着きました。

 

登ってきた道と合流したとき、道しるべを確認したら、きちんとこちらは「下山道」と示されていて、中国は漢字文化なのにどうして間違えてしまったのだろう?と疑問に思いました。

 

↑樹林帯

 

古御岳神社まで下りてきたところでパラパラと雨が降り出し、神社の屋根をお借りして折りたたみ傘を取り出し、最後の歩道を行きました。

セーフといえましょう、これぞあっぱれ自称晴れ女の威力なり。

登山届のポストのそばの係のかたに、逆流の外国人の報告をし、お茶屋さんの店内でバスを待ちます。

雨宿りに入りなさい、と親切に屋根を貸してくださったので席をお借りしましたが、申し訳ないのでコーヒーを注文しました。

時刻は12時。

上の山小屋とは違う温かい心遣いとコーヒーに、ほっとしました。

 

こちらでトイレもお借りし、12時20分のバスで帰路につきました。

富士宮口に下ることも想定にあったので、温泉セット(タオルと着替え)をザックに入れていましたが、使うことはありませんでした。

 

* * *

 

後日。

私の富士登山の印象は、高尾山を4〜5倍くらいした山、というもの。

登山技術は必要なく、体力があれば誰でも登れる山、あるいは体力がなくても2泊でも3泊でもして1日の距離を少なくすれば可能かと(コストはかかるが)。

高山のリスクはありますから、無責任なことは言えませんが、きちんと準備をすれば、難しい山ではない。

なーんだ、みたいな気持ちで無事に帰宅したのですけどね、翌日に凄まじい筋肉痛が待ち受けていた……!

夏休みの縦走でも筋肉痛にならないほど登山筋肉は出来ている私なのに(今年は現時点で29山行)、なんじゃい、このキョーレツな筋肉痛は!?

太ももの前側が痛く、特に階段の下りがツライのなんの(泣)!

砂走りに使う筋肉は、ふだん山で使う筋肉とはどうも違うようである。

出張先のデスクで、立ったり座ったりするたびに、アゥ〜、オゥ〜と妖しい呻きを発しつつ、過ごしておるのであります。(9/6UP)

| りこ&とこ | 21:00 | comments(4) | - |
富士山に登りました 1

コース:新松田駅=(富士急バス)⇒須走口五合目→本七合目・見晴館(泊)

 

私にとって富士山は、長いこと眺める山でした。

草木のない、荒涼とした砂礫の道をゾロゾロと列をなして登る、というのが私の富士登山のイメージで、登る山としての魅力がいまひとつ湧かなかったからです。

でも、そうじゃないらしい、けっこう面白いらしい、ということを山ムックの仕事を通して知り、じゃあここらでいっちょ登っておくかと思ったのが昨年。

富士山には、申年に登ると縁起がよいという言い伝えがあり、本日、五合目に立つことになったのであります。

 

↑須走口五合目は標高2000m

 

私の家からの登山口へのアクセスとしては、吉田口か須走口(すばしりぐち)が行きやすく、2択。

そのなかで便のよい吉田口より静かで、本六合目あたりまで樹木があるということで、須走口を選びました。

 

交通は、新松田駅から須走口五合目への直行バスを利用。

新松田駅が西丹沢エリアに行くときに何度も利用しているからか、今回はいつもの山旅のような楽な気持ちで向かいます。

切符を買うとき、片道で買おうとしたら、窓口のかたがフリー切符のほうが安いと教えてくれたので、そうしました。下山口が同じでなくてもいい切符です。

明日の天気予報が快晴!に変わればプリンスルートをからめた富士宮口下山がよいのですが、今のところはイマイチなので、その場合は須走口にしようと考えていたため柔軟に対応できる切符は助かります。

 

↑初めは舗装された階段

 

7時30分に出たバスは、予定の9時より10分くらい早く着きました。

まずはトイレに、と向かうと入り口にスタッフが立っていて、チップを払うよう見張っている?のでした。

見張ってなくても払うよ、200円とは高いなと思いましたけどね(多くの山の相場は100円)。

 

高度に身体を順応させる目的もあり、お茶屋さんの前のベンチをお借りして朝ごはんのおにぎりを食べていたら、椎茸茶を振る舞ってくれました。サービスがいい!

お茶屋さんが並ぶ道を抜けると、入山口で、富士山保全協力金を1000円払い、リーフレットとバッジを受け取ります。向かいにあるポストに登山届を入れ、登山開始。

須走口五合目の標高は2000m、予約してある山小屋は本七合目の見晴館で、3200m。

向かうバスの中では青空でしたが、五合目は雲が多く、薄曇りです。

 

↑古御岳神社

 

舗装された階段を上がっていくと、すぐに古御岳神社が現れます。

安全登山を祈願し、登山道へ。

ぐいぐい登ると高山病になりやすいし、途中でばててしまいそうなので、今日は歩幅を狭くしてゆっくりを意識します。

 

↑五合目付近の登山道

 

見慣れた植物の緑あふれる登山道は、なじんだ山域を歩いているように錯覚しますが、樹々は大きくしなっていますから、夏以外は重たい雪の下にあった道なのでしょう。

 

↑上から、フジアザミ、タナネトリカブト、ヤマホタルブクロ

 

ポタポタと落ちる汗をぬぐいながら登っていき、登山道に入ってから最初の山小屋・長田山荘さんに着きます。六合目です。

ベンチをお借りして一休み。

どれどれと売店の品書きを見ると、缶ビールは500円でした。

 

↑六合目付近

 

その次の山小屋が建つ本六合目までは樹木があり、この辺りから富士登山らしい、高山らしい景観に変わってきます。

頭上に青空が広がってきました。

 

↑雲の上に出たから晴れたのかな

 

六合目の次は普通は七合目なのですが、富士山には「本」かついたり「新」がついたりいろいろ。

須走コースの場合、本六合目の次は七合目、次は本七合目となります。

 

↑登山道の様子

 

↑七合目

 

七合目で凍らせてきた温州みかんジュースを飲んだら、美味しいこと!

元気が出て、着実に高度を上げていき、14時に山小屋に到着しました。

 

↑標高が上がるほどに植物がなくなっていく

 

↑お隣の下山コース、砂走り

 

小屋に入ると、若いスタッフさんがかわいい笑顔で迎えてくれ、こちらでお待ちください、という。

はい、と素直に待つも、そのまま10分くらい放置され、そのうちに団体さんが来たら、主人が応対して寝床に案内したりしている。

あのぉ、と話しかけると受付だけ済ませてくれたものの、待っていて、という。意味わかんない。

自分の時間(=命)が勿体ないので、いつまで待てばよいかと尋ねると、30分と言うから、外に出て缶ビール飲みながら景色を眺めます。

 

↑雲を眺める

 

結局、戻ってもまた待たされ、到着から1時間後に別館の寝床に案内されました。

まだ新しそうな布団がズラリと敷いてある一番端を指し、布団はダブルサイズで、私は1人なのでこちらです、と。

 

寝袋である……。

 

ええっ! 寝袋なの!?と驚く私に、他人と同じ布団になってしまうから、とまた理由を言う。

ヒドイ。すごくガッカリ。一人だけにそんな扱いするくらいなら、みんな寝袋にしたほうがマシと思う。

山小屋が好きになれない私としては、ますます嫌いになりました。

 

↑本日の寝床。幅約40cm(ヒドイ;;)

 

夕食は16時半ということなので、5分前まで外にいたら、呼ばれる。

行くと皆さんすでに座っていて、館内放送でもあったのかしら、と思いつつ、富士山の山小屋では定番らしいカレーライスをいただきました。

 

↑夕食(富士山の山小屋の夕食はカレーライスが多いらしい)

 

それにしても、富士山は山小屋付近で散歩するようなところもなく、曇ってしまうと景色もないし、することがない。

硬い寝床で書きもの、読みものをしたあと、早々に就寝しました。

身体が痛くて何度も姿勢を変えながら……T_T。

富士山の山小屋、キライ……。(9/6UP)

 

につづく

| りこ&とこ | 18:00 | comments(2) | - |
ドライブ登山で、石割山

コース:石割神社駐車場→石割神社→石割山(1414m)→平尾山→駐車場

 

父の形見分けの際の諸々の成り行きから私が引き取り、mちゃんに使ってもらっていた車を処分することになりました。

それで、三連休の間に最後のドライブをしましょということになり、石割山(いしわりやま)にしてもらいました。

mちゃんでも登れるであろう軽めの山なのに富士山が間近に迫り、温泉があるし、道々でのお買い物も楽しいかな?と。

 

↑山中湖

 

山中湖北畔を経由して石割神社駐車場に車を駐(と)めて、登山口から長〜い階段を登ります。

振り向くと、mちゃんがとっても恨めしそうな顔で見上げ、息を切らしております。

ちょっとムボーだったかしら、まあいいや! ムシして登ろ(^ν^)。

 

↑鳥居をくぐって登る

 

↑長い階段

 

階段を登りきるとあずまやがあり、そこで待つことにします。

たくさんのかたが登ってきては休み、立ち去っていきます。

嫌になって車に戻っちゃったのかしらと見に行こうかと思ったあたりでようやく階段から姿が見えました。

「し、心臓に負担がぁ……!」と迫真の演技でうめきながらあずまやのベンチに倒れこみ、喘いでおります。

冷ややかに見下ろしつつ、そりゃまあ、運動しないと心肺能力だってどんどん衰えますわ〜と憎まれ口をきく私なのであります。

 

↑あずまや

 

だってさ、車でないと行けない山、たくさんあるのにさ、田んぼ以外ほとんど乗せていってくれなくてさ、結局たった6万knしか使ってくれなくてさ(半分は父の距離だし)使うと言うから引き取ったのらにさ……ブツブツ……まあいいや、きょう連れてきてくれて、山に付き合ってくれてるんだから。

リクエストのお稲荷さんだって3時起きで作ったし、山頂で富士山見ながら食べましょう。

 

↑一部平坦

 

あずまやからしばらく平坦になり、「いい道だ〜V」と後ろでご機嫌になっていたmちゃんですが(いい道=平坦な道)、またすぐに勾配があり、静かになりました、シーン。

山なんだから、平坦なままで山頂に着くわけありません(;^_^A。

 

↑石割神社の御神体の大岩

 

御神体のある石割神社に着くと、皆さんお参りしたり、体内巡りをしたりしています。

私も一周して戻ってくると、周囲のかたから聞きかじったmちゃんが、3回周らないとダメだそうだよ、としたり顔で説明するではありませんか。

「えー、3回もいいよ。私は1回でいい」と言うとmちゃんがチャレンジ。

「途中の狭いところで引っかからないようにねー」と冷やかしたけど、ちゃんと通過できたようです。

じゃあ二人で3回にするか、と私ももう1周しておきました。

 

この先の道は段差が大きかったりして、少しキツイ。

石割山は軽いイメージでいましたが、歩きにくいところも何か所かありました。

 

↑山頂からの眺め。雲を中に浮かぶ富士山

 

山頂は広々として開放的。

これで富士山がバッチリだと嬉しいのですが、だいぶ雲に覆われていました。

日陰がほとんどないのがつらいところで、少し下って鉄塔のそばで昼食にしました。

今日のお稲荷さんの寿司飯には、馬路村のゆず寿司酢を使ったので、ほんのり柚子香です。

美味しい美味しいとパクパクときれいに平らげてくれました(o^^o)。

 

 

 

上からヤマオダマキ、オオバギボウシ、シモツケソウ

 

下山にかかりますが、かなり滑りやすい急坂で、慎重に。

花はシモツケソウがフンワリと咲いていたり、いろいろ。

 

↑コースの様子

 

分岐に来たところでmちゃんに待っていてもらい、平尾山を往復。

山頂はこちらも広く、雲がなければ素晴らしい展望と思いますが、今日は真っ白です。残念。

 

↑平尾山山頂。真っ白

 

分岐に戻ってmちゃんを回収し、あとはさくさくと下りました。

 

↑コースの様子

 

車に戻ると、朝は満車に近い状態だった駐車場は半分以上すいていました。みんな早いね。

今日の温泉はもちろん!石割の湯と決めていますが、その前にせっかくなので、花の都公園に寄り道してもらうことにしました。

ひまわり畑が花でいっぱいなんじゃないかと思ったのです。

ですが、それはあては外れ、しかし、ポピー畑ほかは見頃でしたし、西洋アジサイが見事でした。

巨峰ソフトでほてった身体をクールダウンもできました。

 

 

↑花の都にて

 

そのあと石割の湯へ。

ずいぶん混んでいて、慌ただしい気持ちでしたが、汗を流すとサッパリ。

早い夕食でほうとうを食べ、道の駅で買い物をしたりしながら最後のドライブを楽しみました。(8/18UP)

 

↑小作のかぼちゃほうとう

| りこ&とこ | 21:00 | comments(0) | - |
九鬼山から猿橋へ

コース:禾生駅→落合橋→愛宕神社→天狗岩→富士見平→九鬼山(969.9m)→富士見平→分岐→大ビラ山→遅沢山→高指(860m)→桐木差山→鈴ヶ音峠→朝日小沢上バス停=(富士急山梨バス)⇒猿橋駅


↑コース絵図


↑只今の気温「4℃」の表示

灰色の空が、山に向かうにつれて明るくなってきて、ハードな一週間の終わりに下がっていた気持ちが上向きに変わっていきます。
今日は、昔むかし……で始まる桃太郎伝説が残る山、九鬼山(くきやま)へ。
大月駅で富士急行に乗り換える頃には道志の山々が春の陽光に輝き、誘いますが、気温は低い。
寒がりなので歩き出すまでモコモコなのは常ですが、すぐに暑くなりそうなので、インナーダウンは脱いでザックにしまってから禾生(かせい)に降りました。
 
トイレを済ませ、139号を10分ほど行くと落合橋で、渡りきった先の右手に最初の九鬼山を指す道しるべが現れます。
古い導水橋もあります。


↑レンガ造りの導水橋

ほどなく杉山コースとの分岐で道しるべが現れ、愛宕神社コースへ。
すぐに愛宕神社で、安全登山を祈願してから登山道に入ります。
山の北側にあたり、少し暗いですが、ひとりで踏み入るのがためらわれるような雰囲気ではない。
しかし熊出没注意の立て札がありますので、鈴をさげてスタート。


↑杉山コースとの分岐点


↑登山道に入りました
 
汗をかくと身体が冷えるので、ゆっくり登っていきますが、それでも暑くなり上着を脱ぎます。
田野倉駅からの道とぶつかる前あたりから明るく雰囲気がよくなっていきます。
樹間から笠をのせふわりと羽衣をまとったような富士山が見えます。


↑明るくなってきました


↑田野倉駅方面からの合流点まで出ると、富士山が

「急坂」の立て札が出てきて、これがまた本当に急で(>_<)!
ふくらはぎがよく伸びますわ〜などと思いながら登っていき、尾根に出るとようやくゆるみます。


↑ここより「急坂」
 
「眺めよし 天狗岩」という道しるべにつられ、いったんコースを外れて行ってみますと、確かに見晴らしのよいところでした。


↑天狗岩の道しるべ


↑天狗岩からの眺望

再びコースに戻り、登り詰めると富士見平という場所。
富士山を確認したら、なだらかに登って九鬼山山頂へ(10:00)。
九鬼山は「秀麗富嶽十二景」の一ですが、富士山は見えません(!)。


↑九鬼山山頂より(春霞)


↑桜どら焼きでティータイム

昼食には早いので、いただきものの桜どら焼きとカフェオレでティータイムをとり、富士見平まで戻ります。
登ってきた道を右に見送って進むと分岐点。
ひとつは杉山林道を経て禾生駅へ下る道で、もう一つが鈴ヶ音峠方面へ向かう道。
道しるべには「鈴懸峠」となっていますが、国土地理院の地図、「山と高原地図」では「鈴ヶ音峠」となっています。
個人的に関心があり、もう少し調べたら、「甲斐国志」の記述に「朝日小沢ヨリ小沢村ニ越ユル峠ヲ鈴音ト云是亦其縁ナリ」と表記があるとのことで、「鈴懸」の表記の根拠が少々怪しいかな、と思う。
私は現地の標識の表記をもともとあまり信用していないのですが、地元の有志が立てた手書きの道しるべは「鈴ヶ音峠」としているから、お役所仕事?の道しるべよりこのあたりを知り抜いている有志を信用したい気持ちもあります。


↑分岐点の道しるべ(「鈴懸峠」とあるのはこの分岐だけかも)

さて、この分岐までは道しるべが二重三重についており、道もしっかりしていましたが、ここから先はマイナーコース。
道はついていますが、道しるべはほとんどありません。
九鬼山を発(た)つときに磁石も首にさげましたが、この先は山地図アプリの「YAMAP」で現在地をときどき確認しつつ歩きます。



↑コースの様子

大ビラ山、遅沢山には山名標識がなく、「YAMAP」で認識して登頂。
やや緊張ぎみなのでつい足が速くなりますが、まったく誰にも会いませんので、逆に転落などで怪我をして動けなくなったときのことがふと頭によぎり、急な下りや根っこの張り出しの多いところなどでは慎重になります。
高指まで来たところで、しっかりした標識が立っていることと、目的の峠まであと30分ほどという安堵感から、ここで昼食を摂ることにします。


↑高指にて

今日の昼食は、五目炊きこみご飯にウインナと辛子高菜漬けを入れたおかず入りおにぎり。
味噌汁を入れ、ゆで卵とともに。
食後はカフェオレで、少しのんびり。


↑五目炊きこみご飯のおにぎり

歩いていても休んでいても、本当にだーれも通りません。
今日は道と判別できるほどの道がついていたことにまずは感謝で、最近使いこなしている「YAMAP」さまさまといったところ。
道があるから遭難はしないでしょうが、マイナーコースで現在地を随時確認できるということは精神衛生上まことによろしいということをしみじみ実感しました。もともと極度の方向音痴ですし(・・;)。


↑鈴ヶ音峠へ向かう

ただし、スマホの電池消耗はおそろしく早い。
以前は予備バッテリーは下山してから山の記録をメールに入力するために使っていましたが、今は下山までもたないこともあり、途中からバッテリーにコードをつないだまま使っていたりします。今回も然りです。


↑鈴ヶ音峠手前

鈴ヶ音峠が近くなったころ、美しい雑木林の中の道をつづらに下り、ほどなくして峠の車道に出ました。
ここからさらに高畑山へとつなぐこともできますが、もう充分歩きましたし、今回は猿橋駅どこもに出ないとね(^_-)-☆。
この地に残る桃太郎伝説によりますと、百蔵山で生まれた桃太郎は、猿橋で猿を、犬目で犬を、鳥沢でキジをお供にしてこの九鬼山へ鬼退治に来たのだそうな、ということを最後に紹介しておきましょう。


↑朝日小沢へ向かう

鈴ヶ音峠からは車道で朝日小沢上バス停を目指します。
週末は一日に3本ほどしかないバスですが、狙ったとおりいい具合に13時43分のバスに乗れそうです。
乗れなければ猿橋駅まで歩き通すことも想定内での今回のコースどりでしたが、途中で出会った野良仕事中おじいさんと長話したり、バス停でお茶したり、通りがかりの猫に「ねえねえ何処行くの〜?」と話しかける余裕もあるほどでした。←誰もいないと私はちょっとアヤシイ人になります。

無事にバスは来て、私ひとりを乗せて猿橋駅へ運んでくれました。
禾生駅を歩きだしてから記録をスタートさせ、朝日小沢バス停で終了して保存した「YAMAP」の記録は、活動時間約5時間10分、活動距離約9.30km、高低差577m、累積標高は上り1023m、下り965mとなっていました。

残念ながらこのあたりに立ち寄れる温泉はなく、今日は汗で冷えた身体で家まで帰りました。(3/6UP、絵図のみ3/11追加)

| りこ&とこ | 21:00 | comments(2) | - |
扇山と君恋温泉
コース:四方津駅=(車)⇒君恋温泉→白滝→白滝不動尊→扇山(1137.8m)→往路戻る

冬になったら行こうと思っていた「秀麗富岳十二景」に入る扇山
梨の木平へ行くバスは11月で終わってしまったので自分で行くなら犬目バス停からの往復にしようと考えていましたが、今日はしゅうさんがお供してくれたので君恋温泉からの往復で歩きました。
四方津(しおつ)で拾ってもらい、下山後に温泉を利用することにして了承をいただいて君恋温泉に車を置かせていただきました。


↑雑木林

温泉横の畑を上がっていくとすぐに登山道に入ります。
冬枯れの雑木林が美しくいい感じ。

まもなく下りの鉄パイプ階段が現れ、水音から白滝が近いことがわかります。


↑白滝

白滝のそばにかかるパイプ橋を渡って再び階段を上がると白滝不動尊が現れます。
昭文社の地図では、「大滝不動」とありますが、滝は大滝というほど大きな滝ではないです(というかショボい)。


↑白滝不動尊

登山道脇に石仏が並び、いつの時代のものだろうと文字を読み取ると、天保……とあります。
「何年?」と訊くと「1800年代」とすぐに答えが返ってきて、200年も前から人びとが歩いていた山道だと知れました。


↑石仏

登山道にほかの人の姿はなく、旧い時代に行きかう人びとに思いを馳せつつ静かな山歩きを……などと書きたいところですが、ペチャクチャペチャクチャとモーレツにお喋りながら登り、ときどき雑木林の美しさにハッとして写真をパチリ、またペチャクチャ……といった具合で歩きました(ーー;)。


↑落ち葉道

稜線に出ると、冬枯れで樹々の葉が落ちて視界もよく気持ちいい。
寒い季節は朝がつらいですが、冬には冬の山の美しさがあり、どの季節にも山の楽しみはあります。




↑登山道の様子

山頂は広く、ベンチもあってよい感じ。
富士山を正面に観るベンチがあいていたので、そこに腰かけて昼食にします。
いつものようにお味噌汁をいれておにぎり。
おかずはクリスマスシーズンにちなんで手羽元と卵の煮込みを持ってきました。
食後にはココアもいただいて、ゆっくり過ごしました。


↑山頂から富士山方面を望む

登りで喋り尽くしたからか(笑)、下山は静かに落ち葉を踏みしめ、山を味わって下山。


↑冬の山は視界がよい

君恋温泉の浴槽は家族風呂のような小さなものでしたが、無色無臭で気持ちよく温まりました。
お風呂から上がるとこんにゃく田楽のサービスがあり、美味しくいただいて帰路につきました。
| りこ&とこ | 21:00 | comments(0) | - |
秋の小楢山を歩く
コース:塩山駅=(車)⇒フフ山梨付近駐車場→父恋し路→大沢ノ頭(1674.6m)→幕岩→小楢峠→小楢山(1712.5m)→一杯水→小楢峠→往路戻る


↑コース絵図

立川から各停の甲府行きの始発電車を待っていると、半数以上はザックを持った人たち。

山シーズンも終盤に近づき、登山バスの運行も高い山から運行が終了しますから、最後のにぎわい。

紆余曲折の末、当初の予定の前半を一緒にやる予定だった山友と山梨県の小楢山(こならやま)へ。

 

小楢山は、近年焼山峠に行くバスができたからやりやすい山になりましたが、今回は山友が塩山駅で拾ってくれ、南側の登山口より周回コースとしました。

山梨市のサイトより入手した地図を参考にしてフフ山梨の先にある駐車場に車を置いてスタートです。




↑林道

1時間ほど林道をゆるく登り、左手にある父恋しコースの入り口から入ります。


↑父恋し路の入り口

石仏の点在するやや荒れぎみの道を進むといったん林道に出て、正面にある登山道にまた入ります。


↑路が落ち葉に覆われていました


↑再び林道と交わり、小楢山を仰ぐことができます

実は、この入り口にある案内板だとこちらが母恋しコースで、左に行く林道が父恋しコースのような書き方なので、間違えて林道をさらに登ってしまいましたが、途中でおかしい!と友が言い出して戻りました。

母恋しコースかもしれないけれど、仮にそうでも山頂には行けるのだからと入ったコースは正解の父恋しコースで、急登をぐいぐい登ってお目当ての白雲の滝も通過することができました。


↑いいお顔の石仏




↑白雲の滝

岩がちで歩きづらいですが、難しいコースではありません。

リボンマークもあります。

白雲の滝は名前負けの残念な滝ですけどね。





↑コースの様子
 

それと、急登の合間に点在するポイントで確認しようとして気づいたのですが、私、地図を落としてしまいました。

ないほうが間違えないですむ迷惑な案内板に惑わされて林道を登り、引き返したりした辺りと思う。

地図は登った山々に日付、歩いた道に赤線が引いてある記録帳でもあり、落としたことがずうっと心に引っかかりながら登ってきたので、こちらが父恋しコースで正しいとわかったけれど、回収するには母恋しで下ってからまた林道を登らないとなあ、とかそのことを考えながら登りました。


↑大沢ノ頭より南アルプスを望む
 

ひたすら登って大沢ノ頭に出ると、南アルプスまで見渡せ、富士山もうっすらと見えました。

果物ですいてきたおなかをなだめ、昼食は小楢山までお預け。

 

幕岩に来ると、大きな岩にグループが取り付いています。

クサリ場ですが凹凸のある岩なので、これはできそうだと登ります。

大岩に出ると視界良好で、しばし眺めを楽しみます。



↑クサリ場


↑幕岩からの眺め。カラマツ越しに南アルプス
 

幕岩を下りて、気持ちよい雑木林の中のコースで小楢峠へ。

峠からひと登りで小楢山の山頂へ出ます。

山頂は広く、真正面に富士山。

あたりのカラマツや白銀に輝くシラカバも美しく、なかなか素敵だ。

私、この山は好みだなあ!


↑小楢山より富士山を望む


↑北側は白樺林




↑壮大なビュー

 

ポカポカ陽気の中、1時間ほどのんびり過ごしました。

昼食は北海炊き込みごはん(〇〇の素で)をおにぎりにしたけど、ハンパな味だった。鮭、ホタテ、昆布やらがボヤけた感じ。

味噌汁代わりのミニラーメンに半熟玉子を入れたもののほうが今日は美味しかった。

デザートにみかん。カフェオレにハチミツ入りのマシュマロをのせたら甘くてこちらも美味しかった。


↑青空を背景にした白樺が美しい

 

下山はいったん焼山峠のほうに下り、一杯水を経て小楢峠へ戻り、母恋し路で。

こちらのほうが岩がちな父恋し路より歩きやすいです。




↑いい感じ〜ラブv

紅葉を愛でながらサクサクと下ります。
山頂付近は歩きよい雑木林で、下るにつれ岩が多い箇所もあります。


↑コースの様子

林道に出ると、こちらの母恋し路入り口の案内板もなんだかさっぱりわからない。

何がおかしいのか?と友と検証しましたが、林道との交わり方が違うし、父恋にあったほうは林道を書かないで登山コースだけを書いているからわからないのだ。

 

検証はともかくとして、林道をさらに登り、父恋の入り口を過ぎて間違えて歩いた林道をガシガシ行くと、ありました。

大事な大事なマイ地図(ノД`)。!!

道の端にぽつんと落ちていました。

ささやかな持ち物でも、なくなるとけっこうつらいもので、再び手もとに戻ってきて本当に嬉しい。

 

無事に地図を回収し、林道をザクザク下って下山しました。

 

* * *

 

この週末は、残した夏休みを足して奥秩父の縦走(甲武信岳〜武信白岩山〜白泰山)を予定していたのですが、休みに入る前に面白いけど重たい植物図鑑の仕事を抱えてしまい、猛烈作業をしつつ不安定な天気予報に翻弄され、テント泊の準備も進めつつ、単独ではなかったこともあり、コース短縮するかとかアレコレ悩みすぎて疲れて果て(ーー;)、結局、再び夏休みを取り下げてしまいました。

フタを開けてみるとポカポカの小春日和の週末で、小楢山をとても楽しんだのに、やりたかったコースは今年はもうおそらくやれないだろうから、どこか淋しい気持ちだ。

嗚呼、10月中旬から11月上旬あたりで登山バスは次々終了するし、そうしたら山々は、また永い長いながい、冬の眠りにつきます。

| りこ&とこ | 21:00 | comments(0) | - |
白鳥山と白糸の滝
この夏の締めくくりは、いつもほかの山から眺めていた富士山に登るゾ、と思っていたのだけれど……天気予報は高山に向かうには不向きで中止。

早い時期に押さえた山小屋をキャンセルすると、キャンセル料30%ですって。山小屋がキャンセル料を取るとは知らなんだデス。前日だと50%、9〜2日前が30%ですと(*_*)


↑まいたけご飯を炊きました

 

おとなしくしてようかと思ってたけど、南アルプス帰りになる山友のしゅうさんが出てこない?と言うので、今年のラインナップのなかから雨が降り出しても歩けそうな山を提案し、前日に話がまとまりました。

提案したのは、白鳥山(しらとりやま)。

最近「山梨百名山」を始めた山友はすぐにピンときて、そのなかの最も低い山ダネと。567.7m。

そう、おまけに駐車場からは1時間あれば休憩つきで登って下れちゃう山です。


↑本日のお弁当

 

始発電車で家を出て、横浜で東海道線に乗り換え。

睡眠不足ぎみでうとうとしていて、ハッ!と気づいたら電車は駿河湾の横を走っている。

海のそばに来たのは久しぶりだなァ、と思いながら眺めていたら、家を出るときは暗く霧雨だったのが、晴れて明るくなってきました。

 

沼津で乗り換え、富士駅に8時前に着きました。

駅前で拾ってもらい出発する頃には再び雲が厚く垂れ込め、今にも降り出しそう。


↑白いユリに迎えられます

白鳥山森林公園の駐車場に車を駐め、15分ほど登って登頂。

道みちに咲く白いユリが綺麗でした。




↑よく整備されているコースです

 

富士山頂から駿河湾までが見渡せるという絶好の富士山の展望山らしいのですが、ほとんど何も見えません。
東方面に富士川が見下ろせる程度です。


↑東麓を流れる富士川

 

雨が降り出すのが心配なのですぐに下山し、駐車場そばのあずまやでティータイム。

コーヒーとプチドーナツ。

 

そのあと白糸の滝に行きますが、これがなんとも素晴らしい。

馬蹄形の壁の断面から幾筋も流れ落ち、エメラルドグリーンの溜まりに落ちていきます。


↑まずは俯瞰


↑シュウカイドウの群落

 

「私の人生中、この滝が一番」と言うと、そうかなあ、と物知りしゅうさんがアレコレ日本の名瀑を挙げるのですが、ここが一番だよ。

白糸の滝と名のつく滝も多いけれど、本当にね、と納得したのも初めてだし。

ちなみに、これまでの私の一番は尾瀬の三条の滝で、ガッカリの一番は那智の滝。

高さよりも横に広いほうが見ごたえがあると感じます。






↑一枚にとても収まらない白糸の滝


↑離れると隠れるところもあるし

 

お土産屋さんでドイツ仕込みのビールと、にじますの甘露煮を買い、ポツポツしだしたなかを急いで車に戻ります。


↑お土産屋さんの並びにある音止めの滝

 

車内で昼食をいただいている間に雨が本降りになり、このあとは身延山も予定していましたが、見送ることにします。

お弁当をいただきながら、私のちょっと独りじゃやりにくいマイナーな山の計画の相談に乗ってもらいます(今日の目的の一でもある、笑)。

 

午後は少し距離がありますが、白石温泉……じゃなかった、赤石温泉に浸かって締めくくります(わざとらしいか;)。

秘湯と呼ぶにふさわしい山間の鉱泉で、しっかり温まりました。

 

登山と言えない今日の山旅ですが、見延線沿線はまったくやってきていないエリアなので、とっかかりになったのが有り難い。

甲府駅まで運んでもらい、帰路につきました。

| りこ&とこ | 21:00 | comments(2) | - |
芽吹きの馬立山、駒橋御前山
コース:田野倉駅→ナベノテラス→馬立山(797m)→沢井沢ノ頭→駒橋御前山(730m)→厄王権現→四合目鳥居→大月駅


↑コース絵図

春爛漫です!

快晴のときに行こう、と計画していた馬立山(まだてやま)、駒橋御前山に向かいます。

 

4時に起床しましたら、5時前には明るくなり、日が長くなったことを改めて感じ入ります。

中央線が高尾付近に来ると、山々がやわらかな芽吹きの色と桜の薄桃色のパステル調。束の間の……山笑う季節!

 

大月駅で富士急行に乗り換えて、田野倉駅で下車します。

地図とにらめっこしながら登山口に着き、身支度をして登り始めます。





↑登山口の道しるべ(影が入ってしまった)
 

登山口には水路を渡って入るのですが、登り口には祠(ほこら)のそばに道しるべがあり(↑写真上)、さらにその先に九鬼山を指す申し訳程度の道しるべ(↑写真下)がついていて、一歩入ると、登山道に枝があちこち伸びていて、やぶになりつつある印象です。

今日は慎重に歩かないと、またプチ遭難しかねないなあ、と顔に当たりそうな枝を払いつつ登ります。

「馬」の山は、地図読み修業の様相を呈しつつあります(ー ー;)







↑樹々の芽吹き
 

しかし、飛び出している枝には小さな葉がちょちょちょ、と並んでいて可愛い!

朝陽を受けて、柔らかな芽の産毛が透ける様子も可愛い!

足もとに咲くタチツボスミレの佇まいも可愛い!

春の山は、可愛いがいっぱい。



↑登山道の様子(だんだん歩きよくなってきました)


↑樹間から富士山が近いです
 

不安になったら、首にさげている磁石で「ちゃんと東に向かってる、大丈夫!」確認しながら歩き、登山口から1時間を15分ほど回った頃、九鬼山との分岐点にしっかりした大月市の道しるべがあり、ほっと息をつきました。

この分岐点は「ナベノテラス」というそう。手書きされていました。



↑ヤマツツジ


↑フジザクラかなあ


↑柔らかそうな芽
 

ナベノテラスから馬立山までは10分ほどで、山頂にはやはり山名標が立っています。

山頂は狭く、腰を落ち着けるに相応しい場所もないのですが、せっかく登ったので、しばし休憩します。

山頂には黄色い花をつけている樹がたくさん見られました

なんだろう、クロモジとは別?


↑なにかな
 

さて、馬立山から駒橋御前山方面への下りですが、ビックリするくらい急です!

ロープもないし、下るのにかなり難儀しました。

登るのはなんとかなりそうですが、下り向きじゃないと思います。

このあと、御前山手前の八五郎クドレ付近でも間違えて引き返しましたが、御前山から先に歩いていれば間違えることはなかったと思うので、概してコースどりが逆だったと思います。結果論ですけれど。



↑馬立山山頂直下の急勾配
 

陽のよく当たる斜面では、もうミツバツツジが咲いていて、馬立山までの半ヤブの不安な登りでも、下りの腰の引ける勾配のあとでも、花を見つけるとすぐにまた元気が湧いてきます。



↑いい感じの林


↑ふさふさがついてるわ

沢井沢の頭を過ぎ、八五郎クドレのところで北側の道を進むと、だんだん道が怪しくなってきて、道が御前山から離れてしまうので、「これはおかしいな」と思っていると、上の稜線を歩いている登山者の姿が見え、引き返します。

地図では八五郎クドレの北側に登山道が描かれているんだけど、そばに「南側を巻く」とちゃんと書いてあった。失敗。

山梨の山は高尾山や奥多摩ほど親切じゃないから今日は気をつけないと、と思っていたんですけどね(ー ー;)



↑尾根から菊花山(手前)方面を見下ろす

間違えた八五郎クドレ
の北側の道は、手前付近から新たに苗木を植林していて、私が北側へ上がった道にも最近植えられた苗木があったから、その作業道に入ってしまったみたい。



↑新しい苗がたくさん
 

今日は歩き足りないかも?なんて思っていたけど、緊張する箇所があったり、余分に歩いたりで、そうでもなくなってきました、笑。

駒橋御前山山頂に着くと、かなりほっとしました。

これまでの道しるべもそうですが、表記は「御前山」としかありません。

このあたりには御前山がいくつかああり、区別するために「駒橋」とつけているのを見かけたので、私もそれにならった次第です。





↑駒橋御前山山頂からの眺め
 

山頂からの眺めは絶景、ここが大月市の「秀麗富嶽十二景」からもれているのはどうした訳か。私が十三番目に推しておきましょう(-_^)







↑芽吹き(いちばん下はクロモジ)

眺望を存分に楽しみ、下山開始。

来た道を少し戻り、駒橋を指すコースで下ります。

厄王権現のあたりは岩がちで雨後だったりすると怖そうですが、ロープがあるのが助かります。




↑芽吹き

そのあとも雪がまだ残っていたり、登山道がやせていたりで、少し歩きづらいところもありますが、芽吹きの樹々に囲まれて、気持ちがいいです。

また、山麓が近くなるとイカリソウを見つけました。

ほかにも、スミレ数種類、ミヤマキケマン、マムシソウなども見かけ、登山道から林道に出ると、桜が迎えてくれました。


↑木漏れ日


↑イカリソウ/碇草(メギ科)


タチツボスミレ/立壺菫(スミレ科)


↑ミヤマキケマン/深山黄華鬘(ケシ科)
 

花見を楽しみながら駒橋に出て、あとは大月駅まで歩きます。

途中、馬肉を販売しているお店があり、珍しいと思いつつ、まだ帰路が長いので買わずに過ぎました。
街道名物、と書いてありました。そうなんだ!



↑桜

大月駅から高尾、高尾から立川ではザックを背負ったハイカーをたくさん見かけます。

春の快晴の週末、みんな思い思いの山歩きを満喫できたことでしょう(*^^*)。(4/15UP)
| りこ&とこ | 21:00 | comments(0) | - |

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